獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして

jujinou no sokkin ga motosayakon wo negaimashite

獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×28
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
6
得点
58
評価数
16
平均
3.8 / 5
神率
25%
著者
稲月しん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
柳ゆと 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
獣人王のお手つきが身ごもりまして
発売日
電子発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784576202006

あらすじ

俺たちが結ばれてなにが悪い
獣人の国で英雄譚を馳せる将軍ガスタは、王命により元恋人・ラインのもとへ。
久方ぶりの再会に昂ぶったガスタは!?

『獣人王のお手つきが身ごもりまして』スピンオフ!

獣人の国デルバイアで英雄譚を馳せる将軍ガスタは、王の結婚式に花嫁の叔父ラインを招くよう仰せつかる。ラインこそ、かつて結婚を誓いながらも別れた元恋人だった。「お前に殺されるなら、それもいい」久方ぶりの再会で込み上げる衝動に突き動かされるまま、ガスタはラインの唇を強引に奪…ったのも束の間、虎に変じてしまう! 人語も話せず元にも戻れない、身分証もない、ただの虎! 愛だって語れない! ラインの情けにすり寄り、ガスタはデルバイアへ連れ帰ってもらうことに。元恋人同士、因縁の旅が始まるが…。

表題作獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして

ガスタ・レスター,35歳,デルバイア国の将軍で虎獣人
ライン,35歳,ガスタの元恋人で元冒険者で現商人の人間

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

ロイの伯父・魔法使いのラインとガスタ将軍の恋

「獣人王のお手つきが身ごもりまして」の続編というか、スピンオフ。

 獣人王のお手つきが身ごもりまして
 獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして
 シャレード文庫番外編SS集7
・・の三冊を読了。

ロイが無事宝玉を出産、結婚式を挙げることになる。
ロイの結婚式の招待状をラインに届けに行くことになったガスタ。

実は、ガスタとラインは、元恋人。
ラインから運命の番と出会ったと告げられて、ガスタは身を引く形で別れた過去がある。
・・この時の、二人の行き違いと誤解の解消がこの巻のテーマ。

獣人界には、不治の病=「神に愛されたもの」と言われる「早く老いる」病気=早老症がある。
(実際に、ウェルナー(Werner)症候群という病気があって、日本人に多い病気だそうです。)

ラインとガスタ将軍の誤解は、無事解消。
少し悲しい場面がある、面白い話。

0

愛は本能を超えるのか!?

今回は将軍職に就く虎獣人と元冒険者で薬類の商人のお話です。

元恋人である受様から逃げた攻様が誤解を解いて復縁するまで。

攻様は獣人の国であるデルバイア王国で
将軍を務める虎獣人です。

8年前、突然の前王の崩御により、
攻様は王位を継いだ幼馴染を助けるために
祖父の就いていた将軍職を引継ぎます。

攻様は代々武人を輩出する家柄で
若い頃には冒険者としても名を馳せた事もあり
国王を支えるための人事でしたが

平和な時代の将軍職など名だけの閑職で
時おり小競り合いに買い出されたり、
催しに呼ばれる等いい様に使われています。

今回も2ケ月後の王の結婚式のために
王から王妃の伯父である受様を
迎えに行って欲しいと依頼を受けます。

王妃は人間ですが、狼獣人の王の番です。
王妃の両親は薬師として年中旅の空で
受様に育てられた王妃はぜひ彼に
列席して欲しいと願っていたのです。

攻様にとって王の依頼は友人としても
臣下としても断るほどの理由はありませんが
攻様自身が受様にはある因縁があったのです。

実は受様は攻様ともに冒険をした仲間であり、
かつては結婚の約束までした仲だったのです。

攻様は受様に一目惚れして邪険にされつつも
押して押して押し倒して親に紹介し合う段階まで
行きますが

攻様の祖国であるこの国で
受様は獣人の番と出会ってしまうのです。

獣人にとって番との運命は逆らえない絆です。
受様が番の獣人と結ばれる姿を見るに堪えず
攻様は受様を置いて国を出奔するのです。

まずこの時点でヘタレ決定 o(ӦvӦ。)

その後、攻様は現王に請われてやっと帰国、
受様の番が病のためにたった1年で亡くなり
受様も国に帰ったと知りますが
追いかける選択をしなかったのです。

さらにヘタレ度アップ "_(一一 )

そんな攻様なのに
王妃の手紙を手に受様が商う店を訪れると
受様への想いが溢れてしまい、
受様の唇を奪うと言う暴挙に出てしまうのです!!

もう、攻様に言う事は何もありませんよね。

当然ながら受様は激しく抵抗するのですが
それでも受様を放し難い攻様は理性を失い、
獣化して虎姿で受様を押さえつていたのです!!

獣人は獣化も人化もごく自然に行えますが
攻様は獣化が安定しない子供の如く
人の言葉まで離せなくなってしまうのです。

果たして攻様の窮状を知った受様が選ぶ方法とは!?
攻様は受様との関係を修復する事ができるのか!?

稲月先生の既刊『獣人王のお手つきが身ごもりまして』の
スピンオフで、既刊カプの攻様の幼馴染である攻様と
既刊カプの受様の叔父である受様との復縁を目指して
頑張るドタバタラブコメディです♪

既刊カプの結婚式に受様を呼ぶ事から始まるのですが
それぞれの繋がりはあるものの絡みはそうないので
単巻でも全く問題ないと思います。

受様は虎姿から戻れない攻様を放っておけず
国王の式に出席を決め、攻様を連れて
王国を目指す事になります。

その旅の間に攻様が虎のままになった訳や
受様の番との関係を攻様が誤解していた事が判明し、
攻様は自分が受様に何をしたのかを
やっと正しく理解する事になるのです。

攻様はどこからどう見てもヘタレ大王です♪

そんな攻様が
どうやって"元サヤ婚"するのかワクワク、
受様とのすれ違いにハラハラ、
とても楽しく読ませて頂きました (^O^)/

攻様、はっきり言ってダメすぎです。
獣人と人間の感覚が違い過ぎるとしても
愛する人の前から逃げ出した事は
あまりにもヘタレすぎると思いました。

受様は愛した人に信じられなかった事で
今も攻様を愛して続けられても信じられません。
攻様のつけた傷は容易には消えないのです。

虎のまましゃべれない攻様が
受様にあざとくすりすりしたり、
受様に惚れすぎてて誰もがライバルにしか見えず
見当違いの嫉妬をして受様に罵倒されたりしつつも
猛省していろいろ頑張るので良し♪とします。

今後は尻に敷かれる事すら嬉しく思いそうだけど
もうそれすらも幸せ♡ になったのも良かったです。

3

尻尾を巻いて逃げ出しやがって('ε'*)

前作「獣人王のお手つきが身ごもりまして」がとても好みのお話だったので、迷わず購入です。

攻め様は、獣人の国デルバイアの将軍で虎の獣人ガスタ。
国王ゼクシリアとは幼馴染。

受け様は、デルバイアの王妃となるロイの叔父であるライン。


この度めでたくゼクシリアとロイの結婚式となり、ラインを連れてきて欲しい、と頼まれガスタはラインの元へ。

そもそも、この時点ではぁ!?
前作にて、ラインと再会して、あのまま別れてすでに半年!!
半年だと!?
半年も放置ってなにしてんだ!ガスタ!!
ヘタレ過ぎやろ(´Д`|||)

2人の詳しい関係はまだ語られてはいなかったけど、題名からガスタが元サヤ婚を願うのはラインに間違いないと確信していた私は、お話が始まって5ページ程ですでにやれやれ┐(-。-;)┌でしたよ。

10年以上も前、結婚の約束まで交わしていた恋人同士の過去を持つガスタとライン。
王妃の使いとしてラインの前に立つガスタは、なぜか突然虎の姿になってしまい、話すこともできなくなってしまう。

虎姿のガスタを見捨てることもできず、ラインはデルバイアへと一緒に旅立つことに。

両視点ですすむので、ガスタの後悔や今のラインへの暑苦しいまでの愛情等、とても楽しく読めました。
一方、ラインの苛立ちや苦しい胸の内には、胸が痛む。

番は絶対、という獣人の常識に負けてラインから逃げ出した上、今もその勘違いの上で愛を乞うガスタに、ふざけんなよ、と私もグーパンものでしたo(`^´*)

こんなにエロくてかっこいいラインを前に、1度もげてみればよかったんだΨ( ̄∇ ̄)Ψ


やっと逃げずに正面からぶつかっていくガスタと、愛する心を取り戻す事ができたライン。
最後までラインの幸せを願っていた番のあの子の事を思ったらなんだか切なくもなったけれど(ノ_<。)

ラストのあまーい拷問、めっちゃエロくてステキ( ☆∀☆)

これからは、はたから見れば不恰好なくらいにライン一筋なガスタが見られるのでしょうね。
よかったよかった。


イラストは、前作に引き続き柳ゆと先生。
ガスタがかっこいいのに、情けない姿もよかったです。
虎の獣人姿はとっても強くてかっこよかったです。





2

もげろ

「獣人王のお手つきが身ごもりまして」のスピンオフ。前作好きだったので、こっちも読んでみました。ちょっと長いかなと思いましたが、攻め受けのキャラが好きなタイプでしたので萌にしました。前作は読んでいた方が良いと思います。ぷぷっと噴き出すこと複数回あった本編260P弱+あとがき。レビュータイトルは大好きな受けのセリフ。爆笑。

デルバイア王国で将軍を務めるガスタ。この度めでたく国王(ゼクシリア)が番(ロイ)と結婚式を挙げるのに、世話になった叔父が式に参列しないと言っていると泣きつかれたため、やむなくシャウゼ国まで迎えに行くことになり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ゼクシリア・ロイ(前作のカプ)、ロアール(ロイたちの子)、ザウザ(ロアールの護衛)、デルバー子爵家の方々、途中立ち寄った村の方々ぐらいかな。ロアール可愛い。

++好きだったところ

受けの毒舌、やや手足を出すのが早い傾向あるところが凄く好きでした。ムカっとした時、攻めの足を何回踏んでただろうか。きっと力いっぱい踏んづけてる気がする。呆れた時の捨て台詞「もげろ」には噴かずにはおれませんでした。(何をもげろと言っているかは書いてないけど、やっぱあれでしょ)
そう、昔恋人関係だった攻めが、ある事情により逃げてっちゃったんですよね。
置いてきぼりを食らった受けはもうカンカン。てめーなんざ二度と顔みたくねえ!
という心境なんだと思うのです。

ただ思いはばっちり残ってるもんですから・・奇跡の大逆転までのぐるぐる話でした。大人になってからだとこじれちゃうんですよね、わかるわ。

攻めさんはざっくりしたところもあるけど、締める時はちゃんと締めるぜという様子の将軍様。今回は愛してやまない受けと、王子のロアール(元気玉、やりたい放題)に振り回されっぱなしで、めっちゃカッコいいところは少なく、将軍がおたおたするのをニヤニヤ楽しめました。ざまあみろという感じです。虎ちゃんになって頭ぐりぐりなすり付けたりして可愛くしたってダメなもんはダメですよーだ。

攻めのおたおた加減+もふもふ、受けの毒舌が楽しめた一冊でした。毒舌より受けがお好きな方には良いのかも。

3

番至上主義の獣人の国で人間が巻き込まれたら

「獣人王のお手つきが身ごもりまして」のスピンオフ、ロイの叔父ラインと将軍ガスタのお話です。

今作は主役二人はずっと一緒にいられるものの、心には深い溝があり。
獣人の国の番至上主義に人間であるラインが振り回され傷ついたのが、とっても尾を引いてます。十数年ぶりにロイとガスタが再会して…。

今でもお互い愛してるのに、長すぎたすれ違いと過去に、ロイの欠けてしまった心。
これは時間が必要でしたね。

ロイの番の家族の言い分が、番だからって何でも好きにできると思わないで!と言いたいですが、この国の国民性なので仕方ないのですね。それ故ガスタも身を引いてしまったし。だけどロイは番の少年に愛を返さなかった、その事実はガスタは知らず…。

愛してる二度と離さない、愛してると言い続けるしかないガスタの情熱。絆されてなるものか、俺から逃げたくせになロイ。

最後はみんながハッピーで良かったです。
ほぼツンツンなロイと、ロイの機嫌を伺いながらも暴走してしまうガスタ。お似合いですね。

0

物足りない

受けのツンが解けないのが後半まで続いてイチャイチャが短かったので物足りないです。もだもだしたやり取りが寧ろ好き、という方にはおすすめです。 将軍で虎なのに肉屋の虎肉への興味に後ずさるのも納得いかなかったですね。そんな失礼な興味を示す輩にほ威嚇で吠えるくらいして欲しかったですが、好きな子に尻尾振ってまとわりつく感じの攻めでした。
受けはツン続きすぎ、攻めはワンコスタイルが小型犬すぎ。設定はいいだけに残念でした。

0

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