12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2024/07/30 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3729回
ざらめ鮫/竹書房/バンブーコミックス moment
コミックス『幕が下りたら僕らは番 3』7月30日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
「もっと俺を欲しがって 独占してほしい」トップアイドルとして、大活躍中の密生と瀬兎。番であることは世間に隠したまま、「Limtity」の人気は高まる一方。そんな忙しい日々の中でも、常に密生を最優先しようとする瀬兎だったが、密生の後押しもあり、次第にソロ活動にも力を入れ始めるように。それを嬉しく思う一方で、密生の中には今まで気づかなかった感情が芽生えて…?トップアイドル同士のドラマティック・オメガバース、待望の第3巻!
――作品紹介をお願いします
Ω性を隠しながら活動するアイドルが、より仕事を円滑に行うためにαである後輩アイドルと番になる話、の3巻めです。
1巻では【仕事】のために【番】を作るという、したたかな、その一方で捨て身でもあるような選択をした受けですが、2巻以降では 仕事以上におおきな存在となってしまった番に対して思い悩んだり、そんな心の内を素直に晒け出せなかったり。仕事のこと、自分自身の感情、ぜんぶが大切でどれも切り捨てられないけどどこかで折り合いはつけなければならない。じゃあどうする? というのが大まかな筋かなと思います。
…なんだかこの説明だとシリアスなテーマを想像されてしまいそうですが簡単に言うと、恋愛初心者のバカ真面目男がバカ真面目ゆえにあれこれ悩んでまごまごしているだけです。
続きを描かせてもらえることが決まってから構想したテーマはいくつかあったんですけど、その中でもこれだけは回収しておかないと! とても1巻では描ききれなかった…! と思っていたものが2巻~ 3巻を経てやっと終着しました。よかったー。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
年下溺愛攻めα×努力家Ωです。帯にそう書いてあるのでたぶん間違いないです。
以前、ちるちるさんでは【ツンデレデレΩ】と紹介されていた記憶があるのですが、1巻:ツンツンデレ⇒2巻:ツンデレデレ⇒ときて、3巻時点でツン要素は完全に消え失せたと思います。
ねこちゃんになった。
ちなみに もともと【ツンというよりかは、ただ甘え下手で生真面目な男】…という認識で描いていました。
――当て馬や重要な脇役は?
2巻から出ているおにいさん、礼皇くん。個人SNSではちょこちょこイラストを載せたりしていたので知ってくださっている方もいたかもしれないのですが、彼のプライベートな一面が本編でも描けて満足です。
それから周(あまね)くんという、攻めの仕事仲間が初登場します。…極端に言うと3巻での彼は好奇心ですべてを破壊しかねない子、でした。
この子にも複雑な背景があるのですがその辺のことは多く語りすぎないようにしていたので彼の行動にストレスを感じてしまう読者さんもいらっしゃったかもしれません。
登場人物のなかでいちばん童顔の設定だったので個人的には描きやすかったです。
――第3巻のこだわりはどのあたりでしょう?
受けのかわいげ(当社比)
あとは1~2巻では与えることの多かった攻めが、受けからの愛情を自覚したときというか
与えられる側になったときの表情とかは 意識して作画していた、気が、します。3巻では初めて描く感情も多かったので。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
受けが色ボケしてるように見えたらどうしよう?! って不安で毎回担当さんに喚き散らかしてました。不安だったいつも…。
そして3巻に限った話ではないのですがこの作品に関してずーっと意識している事として、作中のファンやオタクたちへの配慮をどこまでするか? というのがあるのですが、3巻ではそのあたりの調整も難しかったなあと…。
どうしても、実生活で親しい人たちは基本オタク側の人間なので「アイドルは恋愛しないで欲しい、隠し通して欲しい」というような意見も多く耳に入るので、いくらフィクションとはいえこんな展開許されるのだろうか? みたいな葛藤がいつもあって。
彼らがどんな答えを導き出すのかは、わたしの中では1巻を制作してる段階で既に決まっていて揺るがなかったのですが果たして本当にこれがベストなのか?
でもこの人たち、アイドルである以前にBL作品で、しかもオメガバースで、もうどこに終着させたらいいんだ?! 何が正解?! って…ほんとうに延々と苦しんでたと思います(笑)。
当然ですが人の数だけ異なる価値観や考え方があるので、万人が納得するこたえなんてこの世にあるわけがなく、それは密生たちが生きる世界にも言えることで。
初稿ネームではそういった少しシビアな世界のうごきも描写していたのですが調整を重ねるうちに、「これはオタクとアイドルの話ではなく アイドルたち同士の話だもんな!」…とハッとして、最終的な形にまとまりました。
――第3巻にまつわる裏話はありますか?
単話配信限定での収録にはなるのですが、毎話おまけの番外編を描いていました。本編にまったく関係のない、ほんとうにただただざらめが楽しいだけの小ネタを描きまくれて楽しかったです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
昨年、作中アイドルLimtityの楽曲を作っていただいたのですが(ストリーミングもあるよすごいね)、心が折れかけたときに曲を聴いて元気になることができたのでよかったです。
――第3巻発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
やっと表紙でふたりが笑ってくれました。にこ!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
3巻発売に合わせたコラボカフェの準備のほかにもなかなかの量の特典物があり、この解答をしてるいまもまだ納品できていない販促物の原稿が残っているのですがこの記事が世に出る頃にはすべて終わっているはずなので、まずは一言、わたし頑張りました!!!
人生でいちばん忙しい日々を過ごしておりますが、本編も特典類もすべて心から楽しく作ったものになります。
少しでも楽しんでもらえたらうれしいです。
担当編集より
「トップアイドル×オメガバース」の大人気シリーズ、『幕が下りたら僕らは番』第3巻が発売です!
前巻は「ビジネス番の“その後”」ということで、2人の関係性に少しずつ変化が見られましたが、今回はそれがさらに深まっていくのを楽しめる巻になっています。
相手を好きだからこそ、お互いを大切に想うからこそ、悩んだり迷ったり、今まで感じたことのない自分の気持ちに動揺したり…。トップアイドル2人のそんな等身大の恋愛模様をぜひじっくり楽しんで頂ければと思います ♡
3巻発売に合わせてコラボカフェやフェアなど、読者のみなさまに楽しんで頂けるイベントも盛りだくさんご用意しております。ぜひ一緒に盛り上げて頂けると嬉しいです!
物語はまだまだ続いていきますので、続きもどうぞ楽しみにお待ちください!
<リアル書店>
■特約店
描き下ろしモノクロ漫画ペーパー
■アニメイト
【有償特典】20P小冊子
■とらのあな
4Pリーフレット(漫画2P描き下ろし)
■中央書店 コミコミスタジオ
【有償特典】12P小冊子
■ホーリンラブブックス
クリアカード、描き下ろしモノクロ漫画ペーパー
■TSUTAYA
片面イラストカード※店舗のみ
<電子書店>
■Renta!
Renta!限定描き下ろし(おまけ漫画2P)
■コミックシーモア
シーモア限定描き下ろし(おまけ漫画3P)
■電子共通
特典漫画1P ※紙コミックスの特約店にて配布されている特典と同じ内容のものになります。
詳しくはこちらから
・3巻発売記念コラボカフェ(8/3(土)ざらめ鮫先生サイン会)
・7/30(火)~8/26(月)の間、Renta!にてイラストプレゼント企画とメッセージ企画を大展開!
・7/29(月)~8/4(日)の間、池袋駅オレンジロードにて巨大駅広告掲出♡
<イベントカレンダー>
皆さんの感想が先生に届きます♥
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(C)ざらめ鮫/竹書房・シュークリーム2024
コメント1
ティナさん
初めまして。
ざらめ先生の幕下りを最初本屋さんで
手に取り即2巻購入してから、3巻発売日を
楽しみにしておりました。
発売日が決定し、即予約し、今から2日後が
楽しみです(≧▽≦)
アイドルの枠と恋人の枠を考えるのは
私が思っていた以上に苦労されたのですね。
完走された今少しだけど、一息できていたら
嬉しいです。
今後の作品も楽しみにしております。