12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2023/11/28 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3516回
紫能了/竹書房/バンブーコミックス 麗人セレクション
コミックス『キミが獣になれるまで』11月27日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
性に奔放な大学生のSub・昂は、プレイ中に正体不明の強い視線を感じる。それはSubを跪かせ支配するDom特有の“獣の目”。以来、昂はその目が忘れられずにいた。そんな昂の年下の幼馴染でNormalの充は「SubとNormalとでは釣り合わない」と分かっていてもずっと昂に想いを寄せていた。大学の授業料を工面するため抑制剤の治験バイトをすることにした昂は2ヶ月間自分と共同生活をしてくれるDomを探すことに。それを知った充に引き留められるが、その目は忘れられないあの“獣の目”をしていて…!?「…言ったよな?“おまえを従わせてやる”って」
――作品紹介をお願いします
『キミが獣になれるまで』は、幼馴染同士のDom/Subユニバース作品です。
性に奔放な大学生のSub・昂(受)は、過去に年下の幼馴染でNormalの充(攻)に告白されるのですが、「SubとNormalとでは友達以上にはなれない」と、幼馴染の関係でずっと踏み留まっていました。
そんな中、大学の授業料を工面するため抑制剤の治験バイトをすることにした昂は、二ヶ月間自分と共同生活をしてくれるDomを探す途中、それを充に引き留められるのですが、その時Normalだったはずの充の目が、Dom特有の"獣の目"に変わっていって……!? というのが物語のあらすじです。
また本作は、一般的なDom/Sub設定の他に、本作オリジナルの設定+コマンドの廃止が追加され、プレイ内容もSM寄りのものが多いのが特徴です。
これだけ聞くと複雑に思われるかもしれませんが物語自体はシンプルなので、SM寄りのDom/Sub作品にご興味がある方、受に長年片想いを拗らせてる隠れドSな年下攻が好きな方に是非読んでいただけたら嬉しいです。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
まず受の「陽木 昂(はるき あき)」は、性に奔放な生まれつきSubの大学三年生です。
攻の充とは幼少期からの幼馴染で、途中五年のブランクを経て同じ大学で再会します。
所謂ヤ〇チンで、アプリで知り合ったDomとワンナイするのが日常茶飯事なタイプの犬系陽キャです。
充とは大学で再会後も友好関係にありますが、「SubとNormalとでは友達以上にはなれない」という思いから一線を超えないようにしています。
次に攻の「陰下 充(かげした みつる)」は、受に長年片想いをしている二つ年下のNormalの幼馴染です。
彼は少し変わった変異体質の持ち主で、平常時はNormalとして生活をしていますが、受への独占欲や嫉妬心が増すとそれを引き金にDomに変異します。
性格もまるで別人のように変わり、Normalの時は「マジメで冴えない陰キャ」だったのが、Domになると「相手(受)を加虐したり従わせたりすることに興奮するドS」に変貌します。
――当て馬や重要な脇役は?
今回脇役の出番はあまりありませんが、メインCP二人の治験生活のサポートをする医師が二人登場します。
一人は「鷲目 司(わしのめ つかさ)」先生。もう一人は「猪狩 臣(いかり じん)」先生です。
鷲目先生は糸目でミステリアスな雰囲気のある臨床兼研究医で、今作の治験責任者です。
猪狩先生はキザで男前な体育会系の研修医で、鷲目先生の指導の元、メインCP二人の担当医をしています。
どちらの先生も、保護者目線でメインCP二人を見守っているという感じです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
こだわりというほどではありませんが、なるべく作中のプレイは責め手や受け手が置かれている状況や感情にリンクしているものを扱うようにしました。
「ずっと一緒にいて」という感情を伝えたい→緊縛ごっこ、「水でも被って反省しろ」という感情を伝えたい→水責め…的な。
プレイの内容以上に、その時の攻や受がどんな感情で相手とプレイしているか(したいと思っているか)が伝わったら嬉しいなと思います。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
プレイ描写を描くにあたって資料用にいくつかSM道具を買って実験していた時期がありました。一人で(笑)。
当時、お風呂場の床にブルーシートを張り、洗面器に水を張り、蝋燭片手に下着一丁で実験をしたことがあったんですが、派手に遊んだせいか蝋燭が下着に付着してしまい…これが洗っても全く落ちなかったんです。
そこで作中はその反省を生かして(?)、当初上着だけは着せる予定だった受を急遽全裸に変更…みたいなことがありました。
「蝋燭で受の服が汚れて元に戻らないことを考慮せずにプレイする無責任な責め手に充はなってほしくない…(キリッ)」的なことを考えながらその日は全裸で下着とブルーシートを処分しました。一人で。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
緊張します。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
SM寄りのDom/Subユニバースが好きな方、普段は大人しい年下幼馴染が実は隠れドSだった的なお話が好きな方、是非読んでいただけたら嬉しいです。
担当編集より
圧倒的画力と濃厚なストーリー、色気が滴るエッチな描写が魅力の紫能了先生が贈る「新感覚Dom/Subユニバース」!
麗人初コミックス『キミが獣になれるまで』がついに発売です!
Subの昂とNormalの充は本来だったら結ばれない2人。あることがきっかけで充はDomとして目覚めますが、ダイナミクスという性であるが故のままならなさ、恋する難しさが、切なく丁寧に描かれています。また、本作のオリジナル設定である、Subを惹きつける“獣の目”。コミックスカバーの充の瞳はまさに獣の目で、初めてカバーイラストを拝見した時、魅惑的で印象的なこの目に文字通り惹きつけられました。吸い込まれるような美しさがあるので、ぜひ皆さまにも近くで見ていただきたいです!
Dom・充のビジュアルの強さも必見です! 一途に昂を想い彼を傷つけたくないと考える一方で、眼鏡をはずし雄み全開のド攻めな表情に、入稿作業中「かっこいい…」と何度も口に出してしまうほどでした。そんな充にトロトロになる昂のお顔も本当に可愛いのです!
昂と充を観察しつつ見守る鷲目先生と猪狩先生は、連載中から編集部で大人気でした。バレンタインが近かった麗人2023年3月号の執筆後記に猪狩先生がチョコを求めているようなことが書いてあったので(※意訳)、編集部の皆で猪狩ガールズとしてチョコを贈ったりしました。
コミックスの描き下ろしはなんと10P以上! エロもキュンもたっぷりです!
紫能了先生の魅力がギュッとつまった素晴らしい1冊に仕上がりました。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!
◆アニメイト:描き下ろし12P小冊子(有償特典)
◆コミコミスタジオ:
描き下ろしアクリルコースター(有償特典)
描き下ろし漫画ペーパー(無償特典)
◆ホーリンラブブックス:
描き下ろしアクリルスタンド(有償特典)
描き下ろし漫画ペーパー(無償特典)
◆とらのあな:描き下ろし4Pリーフレット
◆竹書房特約店:イラストペーパー
※特約書店につきましては竹書房BL通信をご覧ください。
◆電子配信:描き下ろし2P漫画
◆麗人2023年1月号 応募者全員プレゼント:描き下ろし漫画ペーパー
◆麗人2023年1月号 特別付録小冊子:描き下ろし4P漫画
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(C)紫能了/竹書房