おげれつたなか先生インタビュー

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おげれつたなか先生インタビュースリリングな展開に鳥肌…！謎めいた美人×底辺ヒモカス男コミックス『ハッピー・オブ・ジ・エンド』

2021/06/14 17:00

冒頭から目が離せない…。映画のような重厚ストーリーに注目！

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2749回
おげれつたなか／竹書房／バンブーコミックス Qpaコレクション
コミックス『ハッピー・オブ・ジ・エンド』6月16日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーでド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかるとあっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で…。

――作品紹介をお願いします
着想は朝の新宿をボーっと歩いている時にこの風景みたいな感じのお話が書きたいなと思ったことです。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
主人公の受けの千紘は見た目はクールでキツそうな感じで、話す雰囲気も見た目のままですが本当はさみしがりやでチョロいです。
ケイトはとにかく美人でミステリアスな攻めを目指しました。執着心が強いです。

――当て馬や重要な脇役は？
2人とお友達の加治くんがお気に入りです。怒りっぽいけど根は良い奴で面倒見のいい兄ちゃんです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
キャラクターの暮らす街や家、風景に拘りました。
彼らの活動拠点である新宿あたりに何度も行って「ここを歩いていそうだな」など思う場所を探しました。

CPは普段あまりケイトのような美人で、受けよりも中性的な攻めを描かないのですごく楽しいです。

ストーリーは2人の気持ちが通じ合うまでを大切に描いていこうと思っています。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
表紙イラストの路地裏の資料がほしくて新宿の色々な路地裏を夜回っていたのですが怖かったです。
主にネズミや虫が心配で駆け足で通り過ぎてばかりになってしまいました。
楽しいのは2人とも見目麗しい設定で描いているので、作画が楽しいです。
ケイトは攻めですが振る舞いは彼女っぽいのがより楽しいです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
加治くんはホストという設定にしようと思っていましたがやめました。
喧嘩するシーンが好きなので、ケイトと千紘が一度喧嘩するシーンでもっと取っ組み合う予定でしたがボツにしました…。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
執筆中猫をお迎えして、すごく幸せです。あとPCも壊れてしまい買い換えました。データがちゃんと引き継げるか心配で仕方なかったです。無事一部無くなりましたが引き継げました！

――今、何かハマっていることは？
少し前からPCゲームの『APEX』にどっぷりはまっています。FPSゲームをしたことがないので始めて3，4か月は経ったのに全くうまくなりませんが楽しいです。良いマウスやマウスパッドも買ってしまい、気分はゲーマーです。
今は良いモニターが欲しいと思っている所です。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
竹書房さんでは初のコミックスで、なんだかドキドキソワソワしております。
コミックスが出る付近ではいつもこんな感じですが、ちょっと変わった2人の話を楽しんでいただけると幸いです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
インタビュー御覧頂きありがとうございます。
少しでも新刊をお楽しみ頂けることを祈りながら、今後も精進して参ります。
宜しくお願い致します。

担当編集より
個性と魅力溢れるキャラクターと世界観、あっと驚くようなエッジが効いた大胆さと繊細さを兼ね備えたストーリーで多くのファンの心を掴んで離さないおげれつたなか先生、待望のQpa初コミックスが登場です！

物語はゴミ捨て場に捨てられた人生ド底辺なヒモ男千紘が、どうしてこの状況に陥ったのか、その経緯を思い出すところからスタート。
空腹で金もない千紘は、新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーでド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけてみると好感触で、まさかのホテルに誘われることに。
しかし、いい雰囲気になったところで突然電マでボコボコにされゴミ捨て場に捨てらてしまい、冒頭の流れに繋がります。
まだ生きていた千紘を見て仲間を呼ぶケイトの様子に今度こそ殺されるかもしれないと思う千紘でしたが、回収された先はアパートの一室。実はケイトの目的はとある探し物で、千紘が用無しだとわかるとあっさり「消えて」と言い放たれるも、帰る"家"もない千紘で――という衝撃展開の第1話。
冒頭からも先が読めない展開で始まる今作、常に「次はどうなるんだろう」というドキドキ感があり、ページをめくる手が止まらなくなります！

人としてかなり底辺でヒモ男な千紘は強気な印象を受けますが明るさの中に寂しさが見え隠れし、どこか放っておけない孤独な雰囲気があります。作中で何度か出てくる千紘が涙を見せるシーンでは「なんて美しい涙の描写なんだ！」と思わずハッとさせられるところがあり、注目していただきたいポイントのひとつです。
一方、終始謎めいたケイトですが、ストーリーが進むにつれて見えてくる彼の生い立ちには胸が苦しくもなりつつ、クールな様子からは想像できないような可愛い一面など、知れば知るほどどんどん彼の魅力に惹き込まれていきます。
お互いなにも持ってないから一緒にいられるーー、そんな"愛に飢えたふたり"がお互いと接することでどのように変化していくのか、ハラハラしながらも見守っていただけると嬉しいです。
コミックスの続きはQpa vol.111、114にて連載中なので、コミックス発売にあわせて是非追いかけてみてください！

コミックスカバーもスタイリッシュでかっこよくも、明るい街の夜の路地裏に佇むふたりにどこか儚げな空気も漂い、世界観にぴったりのデザインに仕上げていただきました。
映画を観ているような気持ちで楽しんでいただけるドラマチックで新鮮な本作、是非たくさんの方にお手にとっていただけますと嬉しいです！