09/19 ゆたか先生インタビュー 世話焼真面目ワンコ×不登校ツンデレのドタバタ青春ラブ♥初コミックス『残念イケメン風紀委員がウザすぎる！』
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2018/10/26 17:54
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1786回
束原さき／フロンティアワークス／Dariaコミックス
コミックス『ブルーノート』10月22日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！
STORY
ある出来事からピアニストの夢を諦めかけ、バイトと身体を売ることで生計を立てている奏。ある日、ラウンジプレイヤーの仕事で、謎の男・戈木と出会う。ピアノの腕を素直に褒める彼に、奏は過去のトラウマと重ねながらもほのかな恋心を抱く。誘われるがままついて行った才木の部屋で、「俺の専属ピアニストにならないか」と提案され…!?
――作品紹介をお願いします
あるトラウマにより人前でピアノが弾けなくなってしまった一ノ瀬奏(受)が、ホテルのラウンジプレイヤーとして出向いた先で戈木眞琴(攻)と出会いピアノを通して互いに惹かれ合っていくお話です。
思い付きは連弾のシーンを描きたかった、これに尽きます！
『初恋リフレイン』は、スパダリのアンソロジーで描かせて頂いたもので、初めて「スパダリ」と呼ばれる男性を描きました。濃厚な絡みを意識しつつ自分なりに頑張った一話です。そして、このアンソロジーの構想を練った時に、『ブルーノート』の基になる連弾男子が浮かびました。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
戈木はフランクな男性。頭で考える前に行動に起こす人。王道な攻めでしょうか。
奏は過去の失態からはネガティブになってしまいますが、本質的に真面目ないい子です。誘い受けなタイプだと思います。
――当て馬や重要な脇役は？
お気に入りは矢野です。友人として奏を支えています。あと、不動産屋の彼には幸せになってもらいたい。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
今回は学生ものではなく大人のカップリングだったので、二度目三度目の恋を描き、温度と湿度を出せたらいいなと。ビジュアル的には、巻き毛に嵌っていて二人とも巻き毛でした。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
やはりピアノでしょうか。作画はデジタルなので3Dを用いてピアノも簡単に描けますが…自分がピアノが弾けるわけではなかったので、調べることが多く苦労しました。その辺りはフワッとフィルターかけて読んで頂けるとありがたいです。弾いている様に見えなくて、「ジャジャーン」とか書き文字を入れたくなりました(笑)
――今作にまつわる裏話はありますか？
雑誌新連載の扉絵のラフを描く寸前までは最初戈木もクラシック奏者の予定でした。連弾、即興のアレンジはジャズ弾きに限るなと思いジャズピアニストにしました。性格もそれによって色々と変化が起こり完成した感じです。構想では#0があり、一ノ瀬奏の学生、音大編、戈木眞琴のニューヨーク編があり、『ブルーノート』の暗めなお話が存在します。
ページ数の関係で描けなかったシーンとしては、戈木が奏にフォーマルスーツをプレゼントするシーンがあるのですが、本当は戈木にスーツを店に取りに行く用事を頼まれる設定で、そのまま採寸される流れになり、奏が恥ずかしいパンツだったという。本作唯一のコミカルなシーンだったのですが泣く泣くカット。スミマセンめんどくさい小ネタで！(笑)
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
飼っているインコの雛が生まれて…数時間おきに粟玉とパウダーフードだらけに…みんな無事に巣立ち、今は鳴き声がうるさくてテレビの音が聞こえないほど(笑)
――今、何かハマっていることは？
船ですね。スケールの大きさ、船にかかわる仕事に魅力を感じています。造船所のドック内を見学したい。あとは、工具の美しさとか磁石。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
前作のコミックス発売より二年近く経つのでとても緊張していますが、一冊の本として形にできた事とても嬉しく思います。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
最後まで読んで下さりありがとうございました。4冊目のコミックスになる『ブルーノート』はコミカルターン封印しつつのお話でまとめました。今までの作風とは少し違う色なども含め、楽しんで頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!
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(C)束原さき/フロンティアワークス
