引っ越し先で… 「この世以上の快楽を教えてあげます」
夜の街で便利屋を営む芳樹。引っ越し先のアパートにはなんと、すでに住人がいました。それは、着流し姿の男前幽霊! 惣介と名乗る彼が、なぜ芳樹にだけ見えるのか、会話できるのか!? わからないまま、惣介にあれこれ世話を焼かれて……。3月3日発売、柴田ひなこ先生の新刊小説『憑いてる男 ―美形地縛霊の求婚―』。読んでいると、コミカルな展開に頬が緩みます! 幽霊×人間ラブの、行き着く先は!? それでは「801 AUTHORS 108」第860回、柴田ひなこ先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!ボロアパートの一室に棲む地縛霊と、その部屋に越してきた青年のラブストーリーです。新宿にある架空の小さな町が舞台です。
山場はシリアスですが、全体の雰囲気はコミカルです。巻末の短編まで楽しんで書きました。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?幽霊×人間です。
攻めの惣介は地縛霊です。彼は自分の生い立ちやなぜ死んだのかを記憶していません。見た目は男前にもかかわらず、アパートの部屋からほとんど出たことがなく、時代に適応できていないので言動に残念な一面も。長く孤独を患っていたため、自分の存在に気づいてくれた芳樹に異様な執着を見せます。
受けの芳樹はゲイバーに常駐している便利屋です。気ままな性格で恋愛にのめり込むタイプではなかったのですが、うっかりミスによって惣介と出会い、生活が一変します。書き上げてみたらかなりのツンデレでした。
Q. 当て馬や重要な脇役は?トラブルメーカーとして、芳樹をナンパする自称セレブが出てきます。地縛霊の逆鱗に触れます。
主な脇役はゲイバーのマスター、祥平です。芳樹のことを可愛がっています。登場人物の中で唯一の四十路ながら、祥平本人もかなり可愛い人です。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?惣介がこの世に留まるか成仏するか、そのカギを握っているのは芳樹です。そんな芳樹が惣介に惹かれていく過程、愛ゆえの選択をするまでの過程を楽しんでいただけたらと思っています。
また、芳樹の身体に執着している惣介が、そのわけを吐露するシーンにも注目していただけると嬉しいです。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!苦労したことはあるはずなんですが、今となっては記憶になく……都合のいい頭です。
惣介は放っておくとすぐ口説きモードに入るので、迫られて焦る芳樹とのかけ合いシーンは書いていて楽しかったです。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?初稿ではかなりホラーなシーン(惣介と生霊の対決)も書いていましたが、削除。あとになって読み返すとそこだけおどろおどろしかったので削除してよかったです。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!洗濯機が永遠にすすぎを繰り返すようになって困りました。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?たくさんの方に長い間ご尽力いただき、とても愛着ある作品になりましたので、今は一人でも多くの方に読んでいただけたらと思っています。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!ちるちるユーザーの皆様こんにちは。柴田ひなこと申します。はじめましてのユーザー様、この機会にお見知りおきくださると嬉しいです。
本作は自身として二冊目の文庫、ホラーの苦手な方でも読める幽霊モノです。明るく楽しく、ちょっと切ないお話を目指して書きました。えまる・じょん先生の描かれた美麗なカバーイラストが目印です。どうぞよろしくお願い致します。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ホワイトハート編集部より柴田ひなこさんの、ホワイトハートへの初登場作品は、ずばり「この世のものとは思えないほどの純愛」!
どんなに愛しても、いつかはあの世へ返さなくてはならない相手である幽霊との恋。切なさに胸がかきむしられる……かと思いきや、超絶美貌の幽霊・惣介とカワイイ系の芳樹の絶妙なやりとり、脇役たちの温かくもキツイ突っ込みによって楽しく読み進めていけます。
惣介の殺し文句「この世以上の快楽を教えてあげます」っていったい!? 芳樹がメロメロになってしまった幽霊の魅力に、ぜひみなさんも溺れちゃってください♥
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(C)柴田ひなこ・えまる・じょん/講談社
コメント3
匿名1番さん(1/1)
うっかりミス(笑)
面白そう!
匿名2番さん(1/1)
ちるちるさんで紹介されてなかったらスルーしてました。
面白そうだし、ラストがどんなか気になるので買ってみます!
ポッチさん
面白そう!挿絵もきれい。
読んでみたいです。