中尾にわ先生インタビュー

いじめられてるメガネのもとに現れたのは…
志信円(しのぶ まどか)はいじめられっこの高校生。不良たちにからまれピンチに陥った彼ですが、ふらっと現れた、クラスメイトの佐蔵泰千(さくら たいち)に救われます。ただ、転校してきた円を、泰千は把握してなくて……。2月17日発売、中尾にわ先生の新刊コミックス『レンズとまろい世界』。泰千は「楽しそうだと思って割って入ってみたのに期待していたほどじゃなかった」からと、円に“楽しいこと”をねだってきます。それに応えた円の行動は!? それでは「801 AUTHORS 108」第838回、中尾にわ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
前作主人公の幼馴染カップルのスピンオフになります。
他人の反応を見るのが大好きで自分の楽しみのためなら恋人さえオモチャにして遊んでしまう攻と、不幸な生い立ちから色々なものを諦め周囲に流されるまま生きてきた受の恋愛と呼ぶにはすこし歪な話です。
15年前の出会い編と現在編をそれぞれ描いているため、同じカップルでありながら学生ものとリーマンものが一冊の中に混在しています。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
攻はシステムエンジニアの佐蔵泰千(29)、受は同僚の志信円(30)です。泰千は快楽主義ネアカ攻、円は無気力流され受です。

Q. 当て馬や重要な脇役は？
当て馬は特にいません。
脇役は同僚ということもあり、前作主人公カップルの皆見と春生が登場しています。
(巻末には彼らがメインのショート漫画も収録させていただきました)

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
各々笑顔とムッツリ顔で表情がほぼ固定されている二人ですが、その中でも喜怒哀楽が表れるようにと心掛けていました。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
円は「分厚いレンズの眼鏡を外したら同性すら惑わす美人」という設定があったのですが、ハードルを上げ過ぎて作画中「どうしてそんな設定にしたんだろう…」と後悔ばかりしていました。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
前作を描いていた頃の掲載紙で毎回テーマを用意されており、前作カップルではそれぞれのテーマに沿えにくかったため今作が生まれました。(今作一話目が「童貞VS非処女」、二話目が「閉所暗所」特集、三話目からはフリーテーマです)
実は自分の中では二話目で二人の話はおしまいのつもりだったのですが、当時の編集さんから続編の打診をいただき三話目以降を描くことが出来ました。当初の想定よりも二人を掘り下げてゆくことになり、悩んだり迷うことも多くありましたが今はあのとき機会をいただけてよかったなと思います。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
担当編集さんが変わったことです。
前の編集さんはデビューから面倒を見ていただいたので、お知らせをいただいたときはすごく寂しかったですがその後も見守ってくださっているようでとてもありがたく思っています。
現在の編集さんには今作の最終回から担当していただいています。いつもとてもお世話になっております！
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
コミックスを出していただくのは二回目になりますが、今回も沢山の方々に助けていただきました。いつも温かく見守っていただきありがとうございます！

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、中尾にわと申します。前作をご存知でいてくださった方はご無沙汰しております。
前作のほのぼのラブコメとは一転、殺伐とした話になってしまいましたが自由に楽しく描かせていただきました。
お手に取ってくださった方にも少しでもお楽しみいただけるところがありましたら幸いです。
Qpa編集部より
中尾にわ先生の2冊目のコミックス。
1作目『Green Doggy Doggie』のスピンオフ作品。

全てを失くし何もかもをあきらめてしまった志信円と快楽主義で楽しいことをひたすら探している佐蔵泰千、利害関係から始まったふたりは本当の意味で“恋人”になれるのか!?

カワイイ絵柄なのにシリアスで読み応えのあるお話で、中尾先生の新たな魅力が詰まった一冊になっております。

特典情報
アニメイト
アニメイト限定描き下ろしペーパー
(一部対応していない店舗もございます)
中央書店コミコミスタジオ
コミコミスタジオ限定描き下ろしペーパー
ホーリンラブブックス
描き下ろしイラストステッカー
とらのあな
とらのあな限定 発売記念 描き下ろし両面イラストカード
全国特約書店
共通描き下ろしペーパー
詳しくはQpaホームページへ

(c)中尾にわ／竹書房