匿名2番さん (3/3)
だいぶ野暮な質問をします、すみません。
見逃しているだけかも知れませんが、密がどうして十和子にプロポーズしたのかがいまいちわかりません。十和子がそれを受け入れた理由ならわかるのですが…。
また、この3人の関係性ならば十和子とは夫婦のままで、良時とは恋人で、という風にもできたんじゃないかと思ったのですが、そうしなかった(できなかった?)理由は何なのでしょうか。
この辺を読めばわかる、という場面があれば教えてください。なければ、解説をお願いします。
匿名2番さん (3/3)
>>6
長々とお付き合い頂きありがとうございました!
ものすごく丁寧に返信していただいて感激しております…。
snowblackさんの解釈を参考にしつつ、自分なりの解釈も深めていこうと思います。
とりあえずペーパーバックを読んでみます!
追伸です。
十和子が死んだら自分も死ぬと密が口にしているのは、
同人誌『you belong to me』です。
自分のレビューを見て確かめてきました(笑)
トピ主様、
週末外出しておりまして、拝見するのが遅くなり失礼致しました。
お訊ねの件に関しまして、全くの私見ですが返信させて頂きます。
最初理由も言わずに離婚すると言い出した十和子の心情……
まず、感傷も罪悪感も全くとは言えないかもしれませんが、
そんなありふれたシンプルな感情は殆どないように思います。
理由は言わなくても分かるだろう……とは思っていたと想像します。
密もまた十和子がそう思っていることを最初から分かっていたと思います。
が、二人で解決してよ、とは思っていなかったのではないでしょうか。
というのも、これは解決すべきことではなく、
全てははじめからあるべき所にあり
十和子の決断によって顕在化しただけのことだと思うからです。
そもそも母の死と良時の妻の浮気と離婚がなければ、
十和子はこの決断をしなかったのでは?と思いますしね。
この辺がとても不思議で魅力的な関係なのですが、
密は十和子が死んだら死ぬとまで言っており
(どこだったか忘れたのですが、同人誌のどこかにあります。
多分ペーパーバックにも収録)
密はそう易々と離婚に応じない、
今まで永らく続いていた3人のバランスを変えることを
容易には受け入れないだろうことまでも十和子は分かっており、
だからこその一連の行動だったのだと思います。
匿名2番さん (2/3)
>>1
回答ありがとうございます。
ペーパーバック、読んでみます。
匿名2番さん (1/3)
>>2
回答ありがとうございます。
重ねて質問をさせていただきたいのですが、
十和子は最初理由も言わずに離婚すると言い出しましたよね。密を門前払いしたり。
その時の彼女の心情はどのようなものだったのでしょうか。
理由なんか言わなくてもわかるでしょ、二人で解決してよ、ということなのか。たとえ恋ではなくても密を愛していたから、離婚することに対して感傷を覚えていたのか。ずっと独り占めしてきて、今さら解放する、ということへの罪悪感からか…。
想像で構いませんので、お聞かせ願えませんか。
トピ主さま、こんばんは。
密が十和子にプロポーズした理由……
密側のこととしてはどこにもしかとは書いていないのですが
恐らく誰よりもものを見通せていた(本当は密が誰を好きなのかも)
十和子が語っている通りなのだと思います。
ずっと3人で遊んでいられると思っていた、
でも時間は容赦なく流れ大人になる。
密と良時は就職し、密は世界へ飛び立っていく。
狭い世界から動けない十和子は置いてきぼりになる、
急にそれが怖くなった十和子に、密は特別な約束を差し出した
……それが「結婚」だったのだと思います。
(十和子が入院している時に、良時にそう語る場面があります。)
それから、離婚に関しては多分それがなければ
密と良時は永遠に動き出さなかっただろうと思います。
それが分かっていたからこそ、十和子は離婚を突きつけて
密を解放したのでしょう。
それをなんと呼ぶのかは分かりませんが、
密も十和子もお互いに深く愛し合っていますし
そして良時も妹をこの上もなく愛している。
そんな3人だからこそ、結婚生活(性的な関係はなくとも)を続けながらでは
そもそも恋人同士になることはあり得なかったと思います。
差し出された密の人生を自分は受け取ってはいけなかった、
独り占めしたそれは本当は良時のもので【も】あるはずだった。
だから前半の時間は自分が貰ったそれを、人生の後半では返した。
というのが、匿名1番さまが書かれている十和子の台詞かと思います。
(同人誌「Overtour」より)
私の解釈ですが、少しでもご参考になりましたら。
匿名1番さん (1/1)
すみません、off you goは未読なんですが
新聞社シリーズの番外編を集めたペーパーバック2に、密、良時、十和子、そしてis in youに出てくる一束が登場する短編があります。
その中で、一束の「どうして離婚したんですか?」という質問に十和子は「身体は分けられないから、時間で割ったの、半分が過ぎて私の時間は終わったの」と答えてました。
この質問に関する回答は締め切られました