答えて姐さん 腐女子の掲示板 「雑談」



好きな装丁デザインのBL本、ありますか?

縞々

12/10/17 01:42

回答数:15

本屋で本と対峙したとき、まず最初に気になるのが私は装丁デザインです。

デザイン雑誌としてクリエイターに愛され続ける「アイデア(誠文堂新光社)」では、数年前に漫画のデザインを特集した事で話題を集めました。
この「アイデア」、それまではデザイン・アートに興味が無い人にはちょっときついかも?っていうくらいストイックかつマニアックな特集をしていた事で職業外の方だと存在を知らないという人も結構いたのですが、この号で話題を集めたお陰か、かなりライトな雰囲気を醸し出す雑誌に変わりました。実際、かなり評判を呼んだそうです。店頭で見かけた事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。(あまりにも今までのアイデアと方向性が違うので、激怒する長年のファンも少なからずいる事を知っています...)。
ここで特集されているのを読んで初めて知ったことは、漫画専門の装丁事務所が存在するということ!漫画専門の事務所だとそれに特化しているぶん、「漫画にふさわしい装丁」というものを理解されている方が多いので良いデザインが生み出されるんですね〜。それだけ需要が高いという事でもあります。
吉田戦車の「伝染るんです。」は内容もさることながら、装丁の妙で伝説の本と化している程。装丁は「無意識の印象」を植え付ける恐い手法でもあります。

漫画の装丁は年を追うごとに成長を遂げ、購買に大きな影響を与えているのは私があえて言うまでも無く当然の事ですが、近年のBL業界も装丁に力を入れだしてきたな、と最近感じる事が多いので、是非皆さんに聴いてみたいと思いトピックをたててみました。

回答一覧

15. 長いよ...(泣)

例に漏れず長文です...まとめるのはとっくに諦めました...(すいません)

>CHIHIROCK☆様
あああ、お返事大変遅くなりました;;
書き込み有難う御座います!
えすとえむ先生!私も先生の抜群のセンスに惹かれます。西洋、とくにラテン系を描かせたらBL界ではピカイチの表現力ですね。
ケンタウロスシリーズの「equus」は私も本屋で思わず手にとる装丁でした。
装丁もそうなんですが、中身の白黒コントラストの対比で見せる画面も素晴らしいですよね。この方はある程度ご自分で装丁もなさってる気がするんですけど、どうなんでしょうねえ。
(前述したナルティスさんで「うどんの女」の装丁の記事を拝見したので、毎度頼んではいると思うのですが)

ヤマシタトモコ先生は、「この人美大出身...?」と思わせる作品がいくつかあるので、装丁も毎回気になりますね〜〜。何せセンスが良い方ですから。
(「カラス口(ぐち)を引く瞬間が恋に落ちる瞬間に似ている」という漫画内のあのセリフを読んでから「こいつのセンス、タダモンじゃねぇ...」と勝手に偉そうに思っている人間です笑)
この方もこだわりが強いので装丁も噛んでそうな気がして。大人しめの表紙からけたたましいものまで、傾向に囚われない人なので発刊が凄く楽しみですよね。
ちなみに非BLですが、「HER」の表紙が私は一番好きです。

特殊加工の本って思わず触りたくなりますよねぇ。あれは発行部数がある程度確保出来ないと目玉の飛び出る印刷代がかかるので個人ではまず作れませんし...。漫画で特殊加工かかってるものってあまり無いですよね。特にBL。やっぱり発行部数が...(泣)大部分がすぐ絶版になっちゃうし...。

ネバーエンディングストーリー、検索かけてみましたが、凄く素敵な装丁なんですね!映画しか知らなかった愚かな私よ....。
箱型カバーに入っているんですかねこれ?手間一つで全く印象を変える装丁の面白さですね。

>hiroe様
お返事遅くなりました;;。ご丁寧に有難う御座います。
そうですねえ、例えばB-boyコミックスも、色だけじゃなくてもう少し遊び心があると、購入するこっちも心が動きますね♪
デザイナーの誰にも気がつかれないような細かな心遣いが、しかし読者の心を無意識に動かせるものだと信じます。

>とりあえず歩こう様
二度目のご参加有り難う御座います^^!嬉しいです。

いえ全く大したものではなく...滅相も無いです。
人の気付かないところに気がつかなきゃいけないのがデザイナーなのですが、まあ出来ません(悲)
タイトルデザインに始まり、フォントは本当に大変ですよね....。パソコンで日本語を不自由無く打つためには5万字くらい製作しないといけないんですよ。冗談のような数字ですが;。私も書体デザインは早々に学ぶのを離脱したクチです。普段から物凄く几帳面な方じゃないと絶対に就けない職業ですよねえこれ。

沢山語って下さり有難う御座います〜〜〜!賛同出来るポイントが沢山!

>セブンデイズ
私もこのデザイン、とても好きです。室井理人先生の絵が凄く活きている装丁ですよね。
イラストがそもそもBL漫画には珍しく「空間」をしっかり描いているので、その力も大きそうですね。
DVDデザインも良いですよね〜!特に音楽ライブのDVDなんかはデザイナーのセンスがひかっている物が多々。
映画でしたら、私は邦画が好きです。
日本人なだけだからかも知れませんが、目にとまるのは邦画です。特に時代劇。特に黒澤明監督(完全に趣味)

>蛇崩
あ、似てますよね、やはり(苦笑)
しかし名和田事務所などのレベルの高い装丁家に手がけられた本は幸せですね。
いま流行の電子書籍では絶対に出来ない事です。

>中村先生
もうこの人の作品なら何だって良いや(号泣)が近年の私ですが、装丁も勿論大好きです。
レジに持って行く瞬間の気持ち、凄っっく分かります(笑)先生の作品を持っているときは「ほらご覧なさい、中村明日美子よ?何?知らない?あら勉強が足りないんじゃなくってアナタ?」と言わんばかりの何様目線です。気分はもうお蝶夫人。大丈夫です、恐らく中村先生の漫画を持っている人はすべからく同じ気持ちの筈です(真顔)
先生の絵はもう先生の絵だけで一つの世界が完成されいるので、こういう人の装丁は最小限で良いんですよね...。
非BLですが、最近発売された「Aの劇場」も装丁内容ともに凄くお薦めなので、未読でしたら是非。装丁がハードカバーなのでちょっとお高めですが。

>寿たらこ先生
あの何も魅力を伝えられていないレビューで...(涙)有難う御座います。読んで頂けると分かると思うのですが、ガーデンの魅力を伝えるのは並々ならぬ文用推敲が必要なので身の回りでも拡散出来ずに困っています(自分の文章力棚上げ)
装丁も凄く素敵ですよね。この作品、「BL臭」が飛んでいるので、何だかどっちの購買層を狙うのかが難しい作品だと思うのですが、見事中間あたりを狙った良い装丁だと思います。

>ルネッサンス吉田先生
至るところで傑作と名高い先生の作品なんですが、まだこの方の作品は全く読んだ事が無いので、とっとと本屋に行って参ります。
この茜〜もそうですが、「甘えんじゃねぇよ」も凄いですよね...。「視界の暴力」と言いますか、外からの発言を全く受け付けなさそうなこの潔さに惹かれます。

>凪良ゆう先生『夜明けには優しいキスを』
未読なのですが、検索かけたところ、これは確かに帯が無い方が良さそうですね。都会の夜明けが全部隠れてしまう...!
折角の青と橙のコントラストが書店で凄く目に付きそうなのに、帯の色で埋もれてしまいそう><
BL小説の帯って背景のイラストを地にそのまま持ってくるデザインにしませんよね。2色刷りなんかにすることでコストを抑えているためだと思うのですが、帯で購入意欲下げてるんだったら元も子も無いなと(苦笑)

>どうしても触れたくない
腐女子の大多数がホイホイされたある意味罪つくりな装丁と帯でした(笑)

>ジョージ朝倉先生
この方の装丁は毎回凄く良いものが多いですね。デザイナーに愛されている作家さんだと思います。
また、良い意味で装丁の力が大きい作家さんだとも思います。正直絵がそんなに斬新な訳でも上手い訳でも無いのですが、「ジョージ朝倉ワールド」と言わざるを得ない独特の色に惹き付けられます。「ハッピーエンド」は「ハッピーさ」がまるで無い装丁が「ああジョージ朝倉だ」と思わせてくれます(笑)上手く言えないのですが。

うーーーん長いですね。まさかここまで自分が語っちゃうトピになろうとは...(恥)
軽く斜め読みして下さい(最後に言うなという)


有難う御座いました。

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14. ごめんなさい!またまたお邪魔致します!

縞々様、こんばんは。
返レス有難うございました。
ごめんなさい…またまた参上……

普段何気無く目にしているものを「デザイン」として意識する事、読み取る事、感じ取る事を縞々様は呼吸の如く自然にされていらっしゃるのですね 。現役の方に対し失礼でしょうか…でも本当に!凄くカッコイイです!…そして…う、う、羨ましいっ!!ぐあぁ~!!

>日本語かなフォント ふい字
検索してみましたら、コレでした!!有難うございましたm(__)m
フォントの制作って大変なんですね…。3000文字て…。しかもまだ少ない方とわ…(・・;)
…本当に数ミリ単位が色んなものが変わって来ちゃいますし、私は課題で出された数文字のタイトルデザインですら、納得も満足も出来ないまま提出する事が殆どでしたので…やっぱり愛す気持ちあっての仕事だよな~としみじみ感じる次第であります。

さて、またまた長たらしく語らせて頂いても良いでしょうか…?
し、失礼致します!m(__)m

・『セブンデイズ(上巻)』宝井理人先生
これもまた平積みされててパッと目に入りました。
人物を主要としない全体を見せる構図や、宝井先生の巧みなデジタル着色による所が大きいと思うのですが、何かDVDのジャケットみたいですよね。
DVDのデザインて素敵なもの多いと思うのです♪♪
レンタル屋行くと『私を観て!ステキでしょ♪』とみんな主張してる感じがします。

>「蛇崩~」とヤマシタトモコ先生「恋のはなしがしたい」について。
似てますよね~!!私も思いました!(笑)やっぱり構図のせいですかね?BLでは縞々様のおっしゃる様に
>攻がこちらを向いて「俺たちラブラブですっ(キラッ)」
というのが多いので尚更際立って似て感じるのでしょうかね?
あ、ちなみに確認しました所、『蛇崩~』のデザインは名和田耕平デザイン事務所さんが手掛けておられました♪

・中村明日美子先生の作品
この方のBLを買う時は、何の羞恥も、ためらいも、後ろめたさも無く、むしろ手に取った自分が「センスイイ人」になった様な錯覚に陥いります。レジに置くのが快感。(イタイ人である事の自覚は勿論ございます。)
『同級生』の装丁とか、素敵だなぁ…と思います。
帯も茶封筒の様な紙質で、煽り文句の書体と合間ってシャレオツな雰囲気。明日美子先生の独特で繊細なイラストの世界観を壊す事無く上手く馴染ませる事で『本』としての魅力、重厚感を高める事に一躍買っていると思います。
いやはや、何だかんだ言って明日美子先生はスゴい!

・『背徳のマリア』綺月陣先生
縞々様が挙げておられた『月に笑う』と同様に、上下巻揃えることで真価を発揮する装丁(表紙)かと思います。
作画のクオリティーの高さは勿論ですが、上下巻での色の対比、並べる事で露になるシンメトリーな構図が素晴らしいと思います!
デザイン性、芸術性に富んでいるだけでは無く、完読した読者だけが、秘められたメッセージに気付ける、更に深い余韻に浸る事が出来る、噛めば噛むほどに味が出てくるスルメの様な表紙です。

>梨とりこ先生
私めも挿し絵師様として大好きです~(*^^*)
彩度を抑えた色使いがお好きなんですかね?絵柄に合ってらっしゃいますよね♪
私は「月に笑う」で初めて梨先生の挿絵を拝見させて頂いたのですが、その場面その場面で必要とされる絵(イメージ)の『最良』を見せられているような気が致しました。
……とかなんとか言いつつ、ただ梨先生の様な隙の無い絵柄(?)が好きなだけですねf(^^;

・寿たらこ先生『ガーデン』
実は縞々様のレビューに感銘を受けまして購入したのですが、装丁も好きです(*^^*)表紙絵の空のグラデーションがそのまま背表紙にも掛かっていて、分厚い本ですのでますます綺麗です♪

・ルネッサンス吉田先生「茜新地花屋散華」
日本の名アニメの一つであろう『エヴァ○ゲリヲン』を彷彿とさせる大胆な明朝文字のレイアウト。BL界の中では帯込みで奇抜なデザインかと思います。甘さの欠片も感じられない殺伐とした感じだし…。戦略か?と思いきや!!内容もまんま奇抜でしたf(^^;しかしガッツリBLなのです♪

・凪良ゆう先生『夜明けには優しいキスを』
コレは帯無い方が良いでしょー!!と思う本の筆頭です。
小野田先生相変わらずお上手でらして帯で隠れる部分すら高クオリティー!勿体無サス!勿体無サスーー!!orz

長々長々と本当に失礼致しました!!
有難うございましたm(__)m

あ、『どうしても触れたくない』は私めも表紙と帯の『木原音瀬』の文字にホイホイされたクチでございますf(^^;

あと、本当に余談中の余談ですが、ジョージ朝倉先生の『ハッピーエンド』(非BL)と言う本の装丁がメチャクチャ好きです!
絵に一切着色がされてないにも関わらず物凄く感じるものがあります。これはやはり装丁のチカラかな?と思うのです…

長々長々長々長々……
誠に申し訳ありません!(>人<)

有難うございました!

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13. >縞々 様

ご丁寧にお答えいただきありがとうございます。

装丁デザインはケースバイケースなんですね。
できれば読者としても、漫画家とデザイナーが二人三脚でステキな装丁にしてくれるのが一番です。
個人的には、レーベルとしてのデザインがあっても、内容に合わせた遊び心が見えるような装丁デザインがいいなぁと思ったりしました〜♪

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12. ド素人ですが…

みなさまの熱い語り、興味深く拝見しておりました。

皆様のように知識はないので、
深く追及はしてませんが、
個人的に単に感覚で好きなのは
えすとえむさん。
ケンタウロスのシリーズ、作品NO.20が時に好きです。

ヤマシタトモコさんの恋のこころに黒い羽、バラの瞳は爆弾、
阿二谷さんの刺青の男とかも。
…装丁というかイラストですかね、これは…?(-.-;)

鳥人ヒロミさんの饒舌な試着室の新装版も好きです。
あと、茶屋町勝呂さんのLamentも大好きです。

箔押しやらエンボスに弱いです(笑)

余談で…全くBLじゃなく、普通の本で一番好きなのは、
ミヒャエル・エンデの果てしない物語。
ネバーエンディングストーリーです。

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11. No Title

>眠れる森さま
こんばんわ。ご参加有り難う御座います。
西原ケイタ先生ですか、なかなか凄いところを突いてきますね(笑)この先生は題名が毎回特徴的なので、イラストと相まって「漫画的」というか、キャッチーなデザインが多いですね。

>hiroeさま
ご参加有り難う御座います〜^^いえいえ、題にズレてないですよ。
僕の先輩、私もhiroe様と全く同じパターンを踏みましたので非常に納得です(笑)ちるちる上で上位ランキングに入っていなかったら絶対に買ってませんでした。作者も出版社も勝負に出たなーって感じですね。変な意味で目立つのも、ロマンを求めるBLでは良いんだか悪いんだか。


さて、お二方とも、デザインと漫画家との関係についてのお話ですと思うので、失礼ですがまとめてお返事させて頂きます。

実際に漫画装丁のデザインを行った事は無いのであくまで推測ですが、恐らくこの疑問に対する回答は「漫画原作者それぞれ」としか言えないと思います。
例えば自分で装丁デザインを行い、かつ高い評価を得ている漫画家さんに村田蓮繭さん(←厳密にはイラストレーターさんですが)や市春晴子さんがいらっしゃいます。このような方達は、恐らく絵柄、書体選び、色など全てご自分で指定されて行っていると考えられます。ようするに「デザイナーを雇わない」という方法。

で、じゃあ絵は描けるけどデザインは出来ないので他の人に、更にそこで「でもイラストはこれがいいな」「色の感じはこれが良いな」など漠然としたイメージが沸いてくる作家さんと、完全に丸投げする方がいらっしゃる筈ですので、一概に「こうやります」とは言えないと...思います。

ええと...漫画でなければ表紙等を作るという経験は一応ありますのでその辺のお話などを...あくまで個人経験の範囲内のお話になり(というか本業じゃないので...)、どこもこうだという確証は全くないので話半分に聴いて頂けると幸いです。
表紙に使う素材が既に決まっている(依頼主が用意している)場合は、イラストや写真の制作者様から頂いた素材を元に、一度こちらでデザインを組み立てます。もし打ち合わせなどが出来るようでしたら、お会いしてデザインラフを見せ了承ないし改善のご指定を頂くか、メールなどで同様の打ち合わせを行います。

もし何も決まってない&ある程度デザイナーの好きにさせてくれる制作者さんの場合は、デザイナーが「この写真を使うのがテーマの主旨に合っている」「こういう系統のデザインはどうでしょうか」などのご提案をさせて頂きます。勿論出来る範囲でラフも作って。デザイナーの腕の見せ所です。アイデアがぽんぽん出てくる凄腕デザイナーは、打ち合わせ中に作者の意見を聴いてラフを作れる方もいます。そして制作者様の意見を聴き、まずい場合は修正を行って行きます。たまにあとがきで「今回のデザインは凄くよくてお気に入りです」と書いている漫画家さんいらっしゃいますよね。こういう方はこんな感じで進めている...のではないでしょうか。

ん〜...著名なデザイナーの方でマーケティングやその市場に精通した方ですと、「こういう装丁が絶対売れるからこういう絵を描いてくれ」と頼むことも出来る...とは思うのですが、漫画は「漫画家さんのもの」なので...この辺どうしてるんですかね;

最終的にOKの判断を出すかは全て原作者だと思いますよ。大手出版社や大手作家だと激務の為に丁寧な確認をすることが困難な場合もありますが。

本当に細かい部分はデザイナーがやってしまう場合が多いかも知れません。また、原作者がやりたくても技術的に、予算的に出来ない場合もあるので、そういったところをどう補って行くかなどもデザイナーが行う場合がありますね。
特にロゴデザインなんかは、雲田はるこ先生のようにご自分で描く方は少ないので、確実にデザイナー任せの方が多いのでは。

あくまで推測です。

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10. お題とズレてしまいますが…

書き込みさせてくださいな。

「装丁にひかれて買ったらハズれた」の逆パターンをひとつ。
羽生山へび子先生の「僕の先輩」ですが、書店でビニール掛けされていて中を見れないので、中のマンガもカバー絵の絵柄だと思い、マンガの絵柄は別だと気付くまで買わなかったのは、未だにちょっと悔しいです(笑)
いえね…てっきりBL版チッチとサリーみたいなマンガかなぁ?と思い込んで敬遠したんですよ。
良い装丁だと思いますが、紛らわしいのも善し悪しかと。

装丁といえば、雲田はるこ先生のコミックスはステキですよねぇ。
そこで疑問が湧いたのですが、マンガ家さんとデザイナーさんの分担はどうなっているんでしょうね。
ある程度のラフな案とイラスト作成までをマンガ家がやって、細かいところはデザイナー?
それともマンガ家はイラストを渡すだけで、後はデザイナー次第?
よろしければ、どなたかご教示くださるとうれしいです。

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9. 装丁ではありえないはずなのに

西原ケイタさんの本の表紙が基本的に好きです。
ブラックベースに蛍光バリバリの「メロメロ上等」を筆頭に文字の使い方が好き。

普通は漫画家ベースで表紙が好きになったりというのはありえないはずなんですが、
やはりデザインに対してもOKだしてたりされてるんですかね。

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8. 2

続きです。
装丁の話が出来てわたくし大変幸せであります。1人で興奮しまくってますが...。


>御影さま
こんばんは、ご参加有難う御座います。
夏の塩、とても良い装丁ですよね。
>絵と文が本当に一心同体といった感じ、ぴったりしていて、お互いが伸ばし合っているんですよね。
凄く同意です。魚住くんの無垢な性格がとても良く出ているとも思います。
良い装丁を持つ本は、何故か中身も絶対に裏切られないんですよね。装丁が引っ張るのか、装丁が引っ張られているのか分かりませんが、デザインの化学反応は計り知れません。ゆえに難しいのですが。

そして、名和田耕平デザイン事務所、こちらはコミックス中心のデザイン会社で有名なところですね。良いな、この装丁、と思ったところがこの事務所だったという経験が何度かあります。
この事務所について良いサイトがありましたので、ご存知の事かと思いますが一応貼付けておきます。
http://goo.gl/35H9S
作者の世界観を理解する、効果的な加工を施す、そして読者が触れたときの手触りまで考える...こういう事を作者にスルッと提案出来るのが、良いデザイン会社。「アート」と違って、「デザイン」は見えない向こう岸にいる人の気持ちや場面を汲み取る職業ですから、漫画の装丁も、漫画専門のデザイン事務所が行う、漫画を一番理解している人が漫画をデザインする職業がある、というのは必然なんでしょうね。
ちなみに、個人的に好きな事務所のサイトも貼付けておきます。既にご存知でしたら是非私と握手してください(笑)
http://nartis.exblog.jp/
私の場合は、本屋で思わず手に取ってしまう装丁の漫画はこのナルティスさんのお仕事のものが多いです。ブログも凄くたのしいので是非に。
中村明日美子先生の「呼出し」の装丁などを手がけております。


>ポッチさま
こんばんは、ご参加有り難う御座います^^

雲田はるこ先生のセンスは計り知れないものがありますね。私も大好きです。個人的にデザインセンスに置いてはBL界で1、2を争う作家さんだと思っております(内容も勿論面白いですが!)。個人サイトに行くとご友人のバンドのライブポスターをデザインされていますが、こちらでもその手腕をいかんなく発揮されています。
「野ばら」は、BL装丁大賞があるなら間違いなく上位に食い込むデザインですよね。題名をひとつひとつ、(恐らくご自分で)手描きで描くというのが、かの手塚治虫先生を彷佛とさせます。ここまで自分の世界観の構築にこだわりを持っているBL漫画家も少ないハズです。
「落語心中」は、あの装丁のお陰で手に取ったというコメントをよく見かけますね。おかげで一般漫画界へ進出してしまってファンの私は少々寂しい訳ですが(笑)特に1巻のデザインは、題名と相まって静かな、しかし深い情熱を感じさせてくれます。

腰乃先生の装丁も良いですよね。恐らくですが、腰乃先生の絵が結構淡白なものなので、デザイン的にしやすいのがあるのではないでしょうか。
平面的なイラストは(何やら失礼な言い方ですが...)、デザイン構成しやすいんですよ。
飾った装飾的で立体的なデザイン<色と余白で見せる平面的なデザインに、日本人、というか私が特に美意識を感じてしまいます。江戸時代からの浮世絵の影響が大きいんでしょうね多分。

「どうしても〜」は、あのデザインは本当に素晴らしいですね。あの字体の絶妙な空間が、カーテンから漏れる日差しと、微かな風が部屋に流れている様子を再現しているように思えます。

帯に関しては私の勉強不足です><;;;;今度からチェックを怠りません!(苦笑)

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7. 長文!ごめんなさい!!

皆様から教えて頂いた書籍を検索し、デスクトップに一時保存して眺めてはニヤニヤしておりました。
教えて頂き有難う御座います。1人で物凄く楽しんでおります(苦笑)

複数の方に評判の「夏の塩」ですが、これ私も大好きです。夏の日差しに照りつけられる塩の輝きと汚れの無さを彷佛とさせるデザイン。
非常に個人的な意見で恐縮ですが、私はBL本の挿絵、そのあまりの自分の想像との乖離に何度も泣かされていまして、しかしこの本はごくシンプルに、榎田先生の文章のイメージのみで構築する事を可能にしてくれている部分が、私も大変気に入ってます。
茶屋町先生の挿絵だからこそ可能だったのでしょうね。先生の挿絵はどの作家と組んでも「あくまで作品のイメージ」に留まった挿絵を生み出してくれるので大好きです。線が太く黒く、一見主張の激しい絵に見えますが、読者に個人解釈の余地を残してくれる理想的な挿絵家さんです。


それではお返事を。今回も長文です...読み辛くて申し訳無いです。
奈良千春先生のお名前が出てこなかった事にちょっと意外性を感じつつ(笑)


>橘盾さま
こんにちは、参加有難う御座います^^
きゃー緊縛///!小山田先生の美麗な挿絵は私も書店で思わず手にとってしまいます。
装丁で挿絵家さんの個性を巧みに表現してくれている本は無意識に手がのびますね。

そして西条先生には茶屋町先生の法則!「造花の解体」意外まだ未読なので、いつか読んでみたいと思っている作品です。
この方の本は内容が内容なのに、その反面、装丁は最低限に抑えているところが逆に恐怖感を煽られますね。殺人音楽はBLにあるまじき題名にも関わらず、一般書籍の如く最低限のデザインに留まっているところに興味をそそられます。
そして少年人形は、挿絵の佳嶋先生を当時アングラなイラストレーターとして認識していたため(その手の本に掲載されていたので...)、まさかの崎谷作品とのコラボでビックリした記憶が。未読なので何とも言えませんが、パステル色なのにJUNE臭漂う重厚な装丁が通常のBL本とは一線引いているので凄く気になります。

挿絵画家、そしてそれを味付けする装丁家のお仕事はどれも素晴らしいですね。
有難うございました!


>jimmyさま
ご参加有り難う御座います!
あああ、私も山藍作品の装丁は大好物であります。とにかくコラボする挿絵画家さんが贅沢ですよね。毎回唸らされます。アレキサンドライトの小島文美先生や色闇の小林智美先生など、「こ れ を 待 っ て ま し た 」と言わんばかりの重量感を纏った装丁に何度引きつけられた事か...。
山藍先生の本は組む挿絵画家さんの絵が絢爛なため、シンプルに文字情報のみにとどまったものが多いですね。これが逆に時代、そして知性を感じる装丁に仕上がっているので背筋がゾクッとします。
正直もっとこういう装丁(そして内容の)BL小説が増える事を望んでいるのですが、流行らないんですかねえ...今は。90年代にタイムスリップしたいです。


>とりあえず歩こうさま
初めまして、ご参加有り難う御座います!
冗長な駄文を読んで頂いて恐縮です。こちらも、とりあえず歩こう様の的確なコメントをいつも興味深く拝読させて頂いてます。

目に飛び込んでくる本て、やっぱりありますよね。「本に呼ばれた」ような気がするくらい、スッと目に入ってそのままレジへ、なんて事もたまに。

実は綺月先生の本を購入した事がほとんど無いのですが、素敵な装丁の本が多いんですね。今度そういった角度からチェックしようと思います。梨さんの挿絵は、先述した茶屋町先生と同じく個人解釈の余地を与えてくれるので大好きな挿絵家さんです。背徳のマリアは未読ながら私も「おおっ」となりました。
「蛇崩〜」も書店で見かけて気になってました。BLの表紙は受攻がこちらを向いて「俺たちラブラブですっ(キラッ)」ていうものがあまりに多いので、こういう空気感を感じる装丁は一発で目にとまります。(...余談なのですが、この表紙、ヤマシタトモコ著の「恋の話がしたい」にイメージが似てませんか...?書店で初めて観た時、一瞬それと勘違いして「何故新刊扱い?」となった事がありまして;ちゃんと比べると似てないのですが。なんだろう、色使い...?)
「高3限定」も目に入ってきますね。BL装丁でキャラが後ろを向いているのは珍しいですし。目次のデザインの、ノンブル数字と縦書き書体の絶妙なバランスも好きです。余白で動きを見せるデザインが漫画はあまりに少ないので、もっと増えても良いと思うんですけどね。漫画はむしろ余白をどれだけ少なくするかに重きが置かれているのが事実ですが。

そして帯談義!!これ目から鱗でした。帯があった方が良いデザイン、気にした事ありませんでした...!
「erotica」や「夏の塩」は確かに帯が素敵(というよりメインでもあったりする)のであれですが、文庫とかだと私の場合、即カバー下に巻き付けてしまうのでじっくりみないんですね...。こちらも今度からチェックします(苦笑)
でも帯大事ですよね。作中の下ネタ的なセリフだけ抜粋してあったりすると途端に購入意欲が落ちたり、「おい編集部ー!」っていうようなものもありますしね(笑)

あと朝丘先生のタイポですが、表紙でピンときて調べたのですが恐らく「日本語かなフォント ふい字」かな?と思いました。検索すると出てきますが、どうでしょう^^;こういう手書き系文字は、実際に製作者の方が書いたものをスキャンして字間や大きさを調整しているハズです。日本語フォントを製作するにあたって求められる日本語常用漢字が確か最低3000字(これでもかなり少ない)相当なので根気との闘いですが...。お陰で日本語のフォントって目玉が飛び出るくらい高額なんですよね...。

デザインを学ばれていたのですね!私はまだまだ経験値が浅いので恥ずかしいのですが、興味を持って頂けて大変嬉しいです。
有難う御座います。



長過ぎるため、一度区切ります。申し訳ありません。

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6. ありますね~

縞々さま、こんにちは。

本のカバーって、本当に大事だなあとしみじみ思っている一人でございます。カバーが素敵で思わず手にとっちゃうものってありますよね。
皆さんとは違ってずぶの素人の一つの意見ですが…。

個人的に好きなのは雲田はるこさんと腰乃さんの本です。どれも素敵だなあと思っています。

雲田さんはあのほのぼの感がたまらないです。紙の質感がまた良し。「いとしの猫っ毛」「野ばら」なんかすごく好きです。あと表紙買いしたのが「昭和元禄落語心中」。非BLだったので悩みましたが、表紙を見て思わず買っちゃいました。

腰乃さんも表紙買いしたお一人です。なんか内容がとても良く表れているというか。「部活の後輩に迫られています」とか、「嘘みたいな話ですが」とか。

あと縞々さまと同じく、ヨネダコウさんの「どうしても~」は最初買う気が無かったのですが、あの表紙にドガ~ンとやられました。ネットで見てたときは「何か暗そう…?」くらいだったのですが、実際見たらなんて言うかあの二人の表情とか、配色とか、あの醸し出す空気に、「これは買わねば!」と思ってしまった作品です。実際中身も神×3くらいの勢いで素晴らしいですが。

あと木下けい子さんも好きです。なんか水彩画っぽいって言うんでしょうか。切ない系の感じが好きです。

とりあえず歩こうさんに激しく同調するのが「帯」。BLじゃない普通のコミックではあまり思ったことが無くて、実際「ちょっと邪魔」くらいに思っていた帯ですが、BLに限って言うとあの帯ってすごくいい。
ちょっと思いついたところでいうと、木下けい子さんの「君によりにし」の帯の『気がついたときには、夢中だった…』なんて、もうそれだけでズッキュンですよ。コミックを買う時に、帯の有無って私的にとても重要なポイントです。

出版業界の貴重な裏事情がお聞き出来て、すごく嬉しい気持ちになりました。
縞々さま、ありがとうございます!

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5. 夏の塩 好きです

 縞々さん、こんばんは。

 私はデザインのことは勉強したことがないので、本当に素人雑談になってしまいますが、思い切って書きます。
 
 私の気になる装丁(イラスト)は、すでに橘盾さんが挙げられていて恐縮なのですが、榎田尤利先生の『夏の塩』と『夏の子供』です。普通小説の場合は、読者の想像を大切にするため、主人公の顔が分かるような絵を装丁に載せないそうです。でもBL本の場合は、間違いなく姿見だったり顔がが載っています。しかし、この本の場合、絵と文が本当に一心同体といった感じ、ぴったりしていて、お互いが伸ばし合っているんですよね。

 さて、本題の装丁ですが、壁の中の天使が私は気になる装丁です。
買うときはほとんど気がつかなかったのですが、わざと汚して古い感じを絵の具のようなもので表現しているところが好きです。しかも帯がでこぼこしているエンボス加工で、それこそ天使の羽を狙ってたのかな?なんて思いましたよ。その上、まだ気になった私は奥付を見ました。
なんと、名和田耕平デザイン事務所とあるではないですか。この事務所、数ヶ月前までテレビ放送していた『夏雪ランデブー』のエンディングのデザインをしたところだったと記憶しております。しかもそれが曲や話としっくり合うから余計好きでした。物語の世界をしっかりとくみ取り、その上でオリジナル表現がはまるって、名作の条件かも知れないですね。

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4. ごめんなさい!お邪魔致します!

縞々様こんにちは。初めまして。
いつもレビューやコメントなど、大変興味深く拝読させて頂いています。

とっても興味深いトピなので参加させて下さいませ。

平積みされていると、パッと目を惹かれる本て、やっぱりあります。
でも、それが、作者様の絵によるものなのか、それとも装丁デザインによるものなのかはよく分からないのですが…「好きだな」と思う装丁(…と言いますか表紙ですかね)を挙げてみました。

・『祈り』綺月陣先生、梨とりこ先生
・『殉愛』綺月陣先生、周防佑未先生
・『背徳のマリア』綺月陣先生、AZ Pt先生
・『高3限定』梶本レイカ先生
・『檻の外』木原音瀬先生、草間さかえ先生
・『蛇崩、交差点で』藤たまき先生
・『meet、again』一穂ミチ先生、竹美家らら先生
・『雪よ林檎の香りのごとく』一穂ミチ先生、竹美家らら先生
・『寡黙な華』榎田尤利先生、雪舟薫先生
・『蝶よりも華よりも』犬飼のの先生、彩先生

あと、個人的に気になるのが帯です。
ステキな帯が沢山ありますよね。
帯込みのデザインの為なのか、帯を取ると何か物足りないな…という本があったりします。
逆に、ディアプラスさんや、ルチルさんなど、決まったデザインの帯などは、外した方がステキ…♪なんて本もまたあったりします。
帯って大事だな…と個人的に思っております。

私も昔ロゴデザインやレイアウトなどを学ばせて頂いた時期がありまして……縞々様の質問文やコメントを拝読させて頂き、何となく当時の講義や先生の話を聞いていた時の、小中高校の授業では決して味わえなかった高揚感とか、何か色々思い出しました!!
デザインについてのもっと縞々様のご意見など色々聞かせて頂きたいです!!
宜しければ、語って下さいっ!!

あと、疑問なのですが、朝丘戻。先生の『きみのはなし。』『ふたりのはなし。』の手書きっぽいタイトルロゴは、本当にどなたかの手書きなんでしょうか……?

うぅ…長々と失礼を致しました。

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3. デザイン大事ですよね

おはようございます。
私は 山藍紫姫子先生の本です。
『アレキサンドライト(文庫)』
『堕天使の島(文庫)』
『花夜叉』『色閣』『花鬼』
『長恨歌 上・下(文庫)』
『王朝恋闇秘譚』
素晴らしいです。
見とれてしまいます。

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2. 沢山ありますよー♪

縞々さん、お早うございます^^

何度入力したかな~?で、恐縮なんですが・・

『夏の塩』榎田尤利
文庫の茶屋町イラスト表紙もステキなんですが、豪華新装本の白地に茶屋町が大好きです!

『心まで縛られたい』砂床あい
小山田あみさんの「縛絵」に、思わずうっとり~
見て見てー!って皆さんに言っているほど、ソソラれる表紙絵でございますよー!
見た?ほら、思わず縛られてみたくなったでしょー?

『殺人音楽』『鋭利な刃物』『造花の解体』西条公威
こちらも茶屋町さん☆
殺人は体臭、刃物は血、造花は排泄物 とそれぞれ臭ってきそうな好い表紙^^
花丸ノベルズの可愛さ加減が妙に合っていて、ほど良く見せているというか巧く隠しているというか。

『少年人形』崎谷はるひ
ちょっとキラとしたピンクやグリーンがシャーベットみたい。
佳嶋さんの描く寝ぼけ眼に映ったような細身の人物達がとても幻惑的です。
テキストもね。
作家さんは全く違うのに『erotica』にも似た印象があります。

その瞬間を切取って取り出した絵から、その前後を連想したり五感を働かせたりとどんどん広がる。
字も、字自体に意味があるのに、デザイン化されて空気感まで意味のあるもの強いものになっていく。
その才能に憧憬と感謝ですよー
一般書籍にも沢山飾っておきたいものがあって、ホント困りますよねー?!

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1. ちなみに私の場合

例えば、一迅社の「gateau」レーベルはカバーデザインに力を入れてますね。平積みされると、他社の漫画雑誌と比べて全く印象が異なるので「あ、gateauだなこれは」とすぐ分かりますね。(個人的に「BALCOLONY」という会社の手がけるデザインがお気に入り)
既存のフォントを使用せずに、作風を意識したデザイン性の高いフォントを使っているので私的には好印象です。(その割にgateauレーベルは殆ど持ってない...)

一方、例えばリブレのB-boyコミックスはあの右側に帯と題名がくる型式を守り続けてますね。フォントも一貫。あれはあれで、書店で一発でリブレだと分かるので、商業とブランド確立としてはあり。デザインの質は何とも言えませんが(笑)

昔の(今でも結構見かけますが...)、特にBL小説に顕著なのが、漢字の「はらい」をクルーンと装飾的にし全体に動きをつけているものの多い事多い事。確かに漢字を美しくフォント化するってかなり骨が折れるのでアイデアが貧困にならざるを得ないのは分かるのですが、もうちょっと頑張ろうぜと(笑)
酷いものだと明朝体・ゴシック体にシャドウをいれただけ、イタリック体にしただけとか...センスがよくないと目を覆う出来に。

好きな作品を単体であげてみると
「どうしても触れたくない」(字間の配置がベスト!空気感を感じる)
「部活の後輩に迫られています」(字面だけ見ると固いイメージになりそうなところを絶妙に崩しつつ、全体の色味も抑え品がある)
「erotica」(アナログ書体が生み出す高級感と人間味、地のピンクに薄白紙をかけての透けで演出する品のあるエロさ)
「月に笑う」(梨先生の美麗な絵による影響も大きいのですが、明朝体の使い方に嫌味がない。ゴシック体との併用で暖かみを生み出してますね)

ああ...語りだすと止まらないのでこの辺で...。我ながらキモイわ...。
勿論作者の絵や内容がもっとも重要なんですが、失礼な話、例えどんなに絵が酷くても、装丁デザインが良いと途端に高尚な絵に見えるもんなんですよねえ。
逆に絵が凄く良いのに書体選びや大きさが悪く、全体的に安っぽい印象に仕上がってしまう本を見ると「ああ...ちょっと私に軽くいじらせて...」と立場もわきまえずに職業病がむくむくと沸き上がります。(ちなみに同人誌に多いです...しかし同人誌の方が個人誌なぶん装丁にお金をかけている場合が多いという...)
漫画って安い金を出して高いエンターテイメント性を求めるところに本来の意義があると思うので、装丁に凝ってそのぶん値段もあがってしまったら意味がない...っていう出版社の事情も分かるのですが、それでも綺麗な装丁は見ているだけで心が動かされます。
ちなみに「装丁にひかれて買ったらハズれた」というのは割とデザイナー冥利につきます(笑)

ああ...また悪癖で長々しく語ってしまいました。簡潔にまとめられない性分で申し訳ありません。
皆様のお気に入りも教えて頂けると嬉しいです。

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