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私は、新しく腐な友だちが出来ると、大抵遅かれ早かれこのシリーズを進めます。 さすが私と友だちになれるだけあって、皆やはり感性、というか趣味嗜好が私と似ているのかも知れません、大抵の人が面白い位この作品にはまって行ってくれるんですよ。 その中の、既にはまった友人の一人が私にこう言いました。 「このシリーズは私のバイブルにします」 バイブル……何かいい言葉だな。響きもいいよ……バイブル、よし、じゃぁ私もこれバイブルにしようっと☆ 石黒和臣は、外資系企業のエリートサラリーマンです。 実は、彼は「犬」を飼うのが大好きな鬼畜なゲイ。 彼には家にちゃんとした奥さんがいるのですが、奥さんも旦那同様の趣味で「犬」を飼っていたりするので、夫婦の間には性的な営みなんかは全然ありません。むしろ仲の良い友だち感覚で。 石黒さんは朝からとてもご機嫌です。それというのも、今度自分の課に、かわいい新しい社員が入ったからなんですね。彼の名前は平山 千聖 (ひらやま ちさと)。 とても気がよくておとなしい子で、言ってみれば、ちょっと頼りない、守ってあげたくなるようなそんなタイプ。正にそういうタイプが大好きな石黒さんは、早速その新人を自分の「犬」にしようと算段をめぐらせます。 石黒さんは、彼の書類を故意に一枚隠したり、間違ったお使いをさせたりします。そして、自分を頼ってきた彼の心のスキを突き、彼を夜の会社でやさしくやさァ~しく、甘い言葉で抱き寄せ、SEXまで持ち込むのですよ。 そうして、だんだんとこの新人社員、を自分だけに忠実で、素直でみだらな「犬」に仕立て上げて行まきす。 さて、みなさんここまで言えば、さすがにもうお分かりですね? そう、このシリーズ、「犬」というのは、生物上の本当の犬のことではないのです。 生まれた時は無論人間、無論大きくなっても、少なくとも見た目だけは、いつまで経っても人型のままです。 主人の命令には絶対服従で、主人を敬い、尽くし、そしてその代りに自分はこの主人から、精一杯の愛情を受け取ることが出来る、まさにあの動物そっくりになる事なんですよ。 ここまであらすじ言うと、「何だよ、結構普通にありそうな感じのBL話じゃん。これのどこが一体バイブルなワケぇ?」と思う人もいると思います。 う~ん、そうなんですねぇ~実は私も上の書いてて気が付きました。何かこういうウブウブな子だまくらかして、手篭めにしてゆくゆくはその子を自分好みのインランな「犬」にしたてて飼う、鬼畜ストーリーだったら、私もこれ以外に何冊も何冊も読んだ気がします。 別にそれらと比べる訳でもないのですが、でも実は私コレ一冊目読んだ時、それ程はまりはしなかったんです。 この本を最初に読んだ当時、まだ私自身がBL鬼畜物があんまり好きでなかったから、って言うのがまぁ大体の理由なんですが。あ、でも勿論鬼畜解禁大フィーバー (?) 状態となった今では、一冊目も読み直してみてもんのすごく面白いです。 本格的にコレにはまったのは二巻からなんですよね、実は私。 なんと言うか……今から思うと、一巻丸ごと何だか序章だったみたいな、そんな感じもしてきます。 二巻目からは、だんだんとワールドワイドでリアルでファンタジックな「鬼畜」ストーリーになって行くんですよ。その何か、一見ありえないようなバランス感覚が絶妙なんですね☆ 一巻の最後で、石黒さんは、フランスへ旅立ちます。 石黒さんの伯父さんは、世界規模の大グループ、PARADIS (パラディ) の総統です。つまりは予想も付かないほどの大金持ち。 その伯父さんの後を継いで、石黒さんは時期総統となるために行くんてすね。 もちろん奥さんと奥さんの「犬」の志賀、すっかり「犬」になった千聖も一緒です。 二冊目からは、話の舞台はフランスに移行します。 フランスでは、ジョベールという城に石黒さん達は、伯父さん伯母さんと住むことになるのですが、実はこの二人も、「犬」が大好なんです。 勿論、この場合も「犬」って言ったらアレですよ? 人型の人語も解するヤツです。 この巻から、石黒さんには毎回毎回沢山の「犬」が出てきます。 石黒さんが日本に行って連れて帰ってきた「犬」もいます。 ここが一番重要なところなんですが……実はここに出てくる「犬」達は、皆すごくすごく幸せそうなんですよね。二冊目の後半部分に、千里わんこ視点の話があるのですが、もうなんか、すっごくほのぼのっっとしていてかわいいんですよ!!! 健気で、石黒さんに良く懐いていて、「犬」の鏡って感じします。もうホントに……ウチのバカ犬 (注 こっちは本物の生物学上の犬です) にも、是非是非この千聖わんこのかわいさを見習わせたい…… 石黒さん、ものすごく口が上手くて、色々な…特に性的な知識がものすごいんですよ。 もうなんか石黒さんにかかったら、真っ黒いものまで純白だと言いくるめられる、みたいな。 その石黒さんの、数々の薀蓄もまたこのシリーズの読みどころの一つです♪ そうそう、肝心なことを書き忘れていました。 実はこのシリーズ、元々は同じ作者の「天にとどく期」というシリーズのサイドストーリーなんですよ。こっちの本編シリーズは、カナリシリアスなモードです。最近なんかこのシリーズリニューアルで花丸文庫から出ていますので、入手も比較的簡単かな? でも何故か石黒シリーズファンって、この本編シリーズ全然読んでないって人、多いんですよね~ 巻が進むごとに「これでもかこれでもかっっ」って位パワーアップしていくこの私的鬼畜「神」でバイブルなこのシリーズ (爆) あなたも是非是非ご一読を♪♪
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