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私は、BLっていっそ「演歌」だと思ってるんですよ。(ぁ、お願い石投げないで 汗) 私は実際演歌ってあんまり好きじゃないし、あんまり良く分からないんですが……演歌って、確かアレって全体的な曲の調子って言うか、メロディラインは決まっているじゃぁないですか。だから正直歌謡曲とか、他の音楽に比べたら演歌だけは、結構どれ聴いても同じようってか似ているってか。あ、でも演歌好きな人はそこがいいって言うんでしょうね…それに、確かに演歌の中でも、結構後々まで残るようなヒット飛ばすのは、その少ない定番のメロディライン使ってても、何だかやっぱり他の演歌とくっきりと私なんかでも分かるような、ある特出した個性っつーか味があったりするんですよね。その、何か決められたワクから出ないで、上手にやりくり、みたいな? あぁ、そう考えるとやっぱりすごく似ているなぁ~うん。 色々深く考えると、これはもうちょっと感慨深い位でもって。 演歌とBL、双方にまたがるキーワードあるとするなら「お約束を大事にする」ってなカンジですか。 もちろん、今BLって色々ありますからね。話的に傾向がファンタジーしてたり昔話だったり。 でも、例えば木原音瀬さんや榎田尤利さんのなんか筋的にも色々な試みしてあって、あの辺結構もうなんか自由じゃぁないか、全然決まりきってなんかいないじゃぁないか、って思わず反論したくなる人もいるかと思います。(二人共ファン多いしね) 「定番過ぎる、決まりきったものなんかつまらないよ、それこそテンプレじゃん、ひねりを入れたのの方が読み甲斐もあるよー」って言う人も、ハァまぁ確かに多いでしょうね。多分、何かこのサイトに来ている腐の人全員にアンケート取ったら、殆どの人がそう答えるんじゃないかとも思います (笑) アンケートの質問は大体こんな……「貴方はお約束で定型にはまったBLと、そうでない、もっとフリーダムな発想と設定のBLと、どちらが読みたいですか」 アホかぃ、つかそんな質問されたら私だって迷わずフリーダム選ぶわ。(爆) いゃこれはカンペキ質問が悪い。 うーん……この場合の「お約束」って言うのは…そうじゃなくてもっとこう…このBLってジャンル総合した時に、「絶対ここれだけはいれてネ☆」みたいな。 はっきり言って、一見どんなフリーダムに思えるような話でも、やっぱりソレは入ってる筈ではあるんですよ。って言うか、まぁなくちゃやっぱソレはBLとしてはどうなんだろう…みたいな気はしますよね、何となく。 はっきり言うと、主人公と、それともう一人男がいたら、大恋愛の上に二人くっつく、みたいな。それだけでももうお約束は大ナリ小ナリ発生はします。 ストーリーにもよりますが、私はこの「お約束」ってヤツを、ナチュラルな感じでどんだけ数突っ込めるか、ってのがこのジャンルの小説ないし漫画の醍醐味だと思っているんですよね。エエ……もっとはっきり言うと、ハッキリクッキリ確信しちゃってる、みたいな。 もっともここで私が最も押したいポイントってのが、この「ナチュラル」って部分なんですけどね。これが実は意外と難しい。 BLの定義の中、二人の出会いとか色々お約束はありますが、私がまずここで言いたいのが「H」です。 「H」こそはまさにBL最大のお約束。いや、最大のお約束はやっぱ愛か? うーん、でもどっちかは絶対必要です。これだけは例外って言うのは多分ありえないでしょう。 「キスはHに入りませんっっ☆」って言うのはこの世界 (BL界) においてはもうある意味常識……ってのは、まぁこの際置いておくとして。(爆) 多分ね、今のBLブーム (?) 腐女子ブームのご時勢、BL作家は自分の意思とは裏腹に、編集の方とかで直々に「ハイ、じゃぁこの話のこことここに○回H入れて下さいね~♪」とかって、色々打ち合わせとかで言われちゃってるんじゃないかとも思うですよ。だから、変な話、最終的にはその作者が真に書きたかったのとは違う話になってしまった……まぁそんな作家の本もたまにはあったりする、ってな事を、私は色んなところで聴いたり読んだりした覚えがあります。 いや、でもまぁ、Hあると一気に (あぁBLだなぁ~) って感じがするのは確かですからね。とりあえず分かりやすい、明確なこのジャンルの特徴と言うか、やっぱり何のかんの言って、数字伸ばす一番てっとり早い方法ではある事は間違いがない。 って、だからコレがまず「お約束」だっての、この (BLだなぁ~) って言う感じが、なんか。(爆) H自体が……ってのもありますが、多くの場合が、これに至るまでの経緯、みたいなのも含めて。結構、色んな所とかでちまちまと。 例えば極めて分かりやすいものの一つが、「最初は犬猿の仲、それが次第にあるきっかけで二人の関係が急展開」ってのです。 いや「犬猿の仲」っていうか、でもいっそここはアレですね、攻めだけは実はずっと前から受けに目を付けていた、って言う方がより萌えますかね、お約束濃度高いです。攻めは受けをずっと前から虎視眈々、赤頭巾ちゃんを狙うまるで肉食獣のごとく観察していたんですが、愛情を表すのがヘタで、ついつい受けに自分の意を表す前にまずいぢわるをしてしまう。それか冷たくして、それでいつも受けを怒らせてしまうんですね。 「あんたみたいな人間とは絶対関わりあいたくないんだ!」とか、受けが言うんですよ。まぁそれを聞いて攻めも「じゃぁ作ればいいんだろう?! 嫌でもお前が持ち続けなきゃならないような、そんな関係を!」といきりたって攻めを押し倒しちゃったりなんかして♪ エエ、この時の攻めの心情としてはですねー多分、(どうせ自分は嫌われているんだ。心が手に入らないのならせめて体だけでも) とか言う風なんでしょう。 せっぱ詰まってますね。ってかもうカンペキ捨て鉢ですよ、人間捨ててますよ攻め、これで最後受けとラブラブになれなかったらどうなるんだよコレ。ただの犯罪者だよなぁ~とは思うんですが、まぁこれがそうならない、ちゃんと双方がいい結果になるようにまぁるく納まる… これは、お約束と言うのは、時にミラクルを含む、と言う事を実証するとてもいい例です。もっとすごいのになると、攻めが受けを監禁して、体いたぶり続けて、その結果、でもそれでも何故か最後はちゃんとラブラブになるんですよ。不思議ですねぇ~受けの人、マゾですか。 この辺、いかにしてこの超自然的な現象を、出来るだけ不自然でなくして読者に読ませるかが、いわゆる作者の腕の見せ所なんだと思うんですよね。「編集の意図」とか「作者の意図」なんて、ンなこたぁ読んでる人間にゃぁ関係ない。(爆) 関係あるのは、ただその小説或いは漫画を読んで、自分がどれだけ萌えれるかって事なんですから。 私が思うに、その「萌え」、そして先に述べた「BLらしさ」、要するにその二つこそが主にBL「お約束」の正体なんではないだろうか…? と、私は思っています。 受けとと攻めが大強姦の末にラブラブになった後は……二人のどちらか……多分受けに恋敵登場、こんな感じにすると結構パターンですね。パターンと言うか、もう「王道」と言ってしまった方が良いような…これはお約束濃度高いです。って事はやっぱそれだけ即ち「萌え」。 この恋敵、当初の攻めもかくありき、とばかりに受けを初めから狙っています。ただ当初の攻めとこの恋敵、決定的に違うのは、この恋敵に受けが懐いてしまっているという事。受けは、恋敵をとてもとてもいい人だと思っています。そして信じきって疑ってもいない。 ただし、攻めだけはこの恋敵の本心と受けへの下心に気付きます。そして、受けに忠告します。 「アイツはお前の事友だち (部下とか?) だなんて、これっぽっちも思っちゃいないぜ?」でも受けは言います。受けは折角の攻めの忠告ガン無視。「何だよ、おまえあの人を良く知ってもいないくせに、いい加減なこと言うなよ」そして言うに事欠いてこうです、こう「あの人を侮辱するような事は、いくらおまえでも許さない!」 そして、事件は起こるのです。恋敵が「相談があるから」とかナントカ言って、受けをホテルの一室に呼び出します………さぁ、ここで攻めはどう出る? そしてメインの受けと攻めの恋の行方は?? ホテルで一体何があった? さぁ、続き考えて考えて!(爆) パターン王道でありきたりなスタンダード、だから途中まで来ると何となくその先の大体の筋が分かったような気になってしまう。そこからまた更に進むと結構 (あぁ~やっぱり) とか思ったりもする。場合によっては、話の結末までが全て分かってしまったり。 思ったっていいんです、分かったっていいんです。土日の朝とかにやっている特撮ヒーローものと同じで、結末分かれってれば、安心して読めるから。(笑) ただ、そうですね……後は作者が、どこまで「お約束」を意識して、内容と絡めて操作しているか、って事なのです。 分かってて意図的にやっているマンネリと、気付かずやっているマンネリと、どちらがどう違うか、一体どちらが優れているか、はもう言わなくても皆さんお分かりですよね?(笑) 今回、BLにとっていかに「お約束」、「定番」が大事かってな事を話しました。(エエ、そうだったんですよ、好き勝手書いてっけど 爆) この次は、ここの所、「お約束」の正しい使い方、そして今回は使わなかった、別種類な「お約束」などについてお勉強してみたいと思います。(ってかお勉強って?)
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