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受けor攻めが何年も前に一度告白して、それでフラれて、何年か後に再会して、そしてラブラブになる、っていう、いわゆる「再会モノ」ってやつなんですが……私どうもこれがあまり好きでなくて。 なんとなく、一度はその告白した相手が、フラれたときに恋を諦める、終わらせるってのが、イヤな訳なんです。 初志貫徹、思い込んだら命がけっっ☆ って、そういうのが好きな私としては、どうもまぁなんとなく、正直どうも。 そんなに簡単に諦められる相手なら、初めから告白すんぢゃねーやい、つか元々そんな好きだったんじゃねーんぢゃね? とか、ついつい思ってしまうっていうか。 本当に好きなら、そして男なら、そこで諦めず、いっその事ストーカーするとか、ヤクでも盛って一発二発決めてしまえ! それはそれで楽しい話になりそうですが、なんかカンペキ別ジャンルの話になってしまいそうなので、それはおいておくとして。 大抵の場合「再会モノ」って、その再会するのは偶然とかじゃぁないですか。 告白した相手も、告白された相手も、お互いにもうそのことを忘れて、もうなんか (今更っ?! どないせぃと??) って感じになってから、会う訳です。 偶然ばったりですからね、もうこれは不可抗力でもって。 その出会いをきっかけにして、二人は、以前のわだかまりが全然ないとは言い切れないものの、再び交流を持つようになります。 その交流がきっかけで、なんか告白した方は、昔の「好きだ」熱が再び過熱しちゃったり、また相手の方は、昔は分からなかった告白した方の魅力に、今になって気が付いてしまったり……と。昔気が付かなかった魅力というか、会わなかった時間に培われたであろう、その人の魅力に。 まぁ、どっちにしても、なんか「気付くのおっせ~よ!!」って感じするんですよねぇ~ 告白した相手の再熱にしても、ちょっとなんか、二番煎じのでがらしっぽい。 いや、でがらしって言い方もなんですが……その「偶然」の再会にしたって、「運命」と言い換えれば、それはそれで十分ロマンチックではあるし。 そうですね~「再会もの」好きって人は、大体がこの「偶然」と「運命」の間部分のあやふやな酩酊感を楽しんでるのかも知れません。 悪かったな、私はこう見えて結構現実主義者だ。「運命」なんてそうそう感じてたまるかよ。 つか、そんなやつがBL読むなよ、ってな感じしますが、ハイ。 そうですねぇ……「運命」ってあえて言うなら、再会する前に、一番最初に二人が会ったときがすでに「運命」だったんじゃないですかね? 私は。その一度こっきりの「運命」で十分ですよ。 あらすじ読んだら、なんとなくそんなテンプレ的なお約束の「再会もの」構図が、ちょっと垣間見えた気がしました。 それで迷ってたんですけどね~レジの前で本片手にウロウロ。(笑) でも、結局最後は、バクチ的感覚で買いました。 自分の苦手ジャンルとかでも、読んだらつい突然好きに変わっちゃった、そういうのってたまにあるでしょ? まぁ私としては、そういうのを狙ってみた感じなんですけど。(爆) でもそれはともかくとして。(相変わらず前置き長いね) 主人公 (受け) は、自分の幼馴染みで親友の攻めが好きで、高校卒業を前に、攻めに告白をします。 攻めは、それを聞いても、別にあからさまに拒否すると言うことはないものの、受け入れてくれるという雰囲気も全然なくて、どこかさらっと受け流してしまっているようで、その態度に、主人公は、自分は攻めに振られてしまったんだと思いこみます。 (時間が経てば、攻めが自分に望んだように、友人としてやって行けるかも知れない)……主人公はそう思い、「5年だけ待ってくれ」と言い、攻めの元を離れます。 受けは、攻めとは違う大学に行き、別のところで生活を始めるのですが、どうしても、攻めのことを忘れることが出来ません。思いは増すばかり。 (こんな気持ちのままじゃ、攻めにはもう会えない) そんな主人公の気持ちを知ってか知らず家、攻めは5年後、再び主人公の前に顔を出します。 「約束の5年はとっくに過ぎたから」 そして、元のような友達付き合いを主人公に求めて来るのです。 あくまでも「友情」にこだわる攻め。 どうしても「恋愛」にしたい、「友情では駄目だ」と言い張り、果てに「攻め」を拒もうとする主人公。 ………あれ? なんかこコレ、ちょっと違う気がする……ジャンル「再会もの」では、なんかかすかにないような。 私的に、「再会もの」の区分として、あるイメージがあって。 「再会もの」っていうのは、言ってみれば「再熱もの」なんですよね。 昔フラれたにしろどうにしろ、昔は昔の恋、再会してからの恋は、基本的に昔の恋とは全然別のものな訳です。 繋がっているように見えても、一回は終わるんです。それが二人にとって結果的に良かったのか悪かったかはまた別としても。 でも、この小説に限って言えば、どうも二人の仲は、一度たりとも切れてはいなかったんじゃないかな…? そんな気がしたんですよね。 エッチのあるなし、「友情」と「恋」の呼び方の違い。 そんなもんはっきり言ってどうでもいい位、二人の思いは昔っからなんら変わりなく、ものすごい強かった。 なんの事はない、この二人の「運命」は、ずっと昔、まだ二人が小さい時の一回だけだったって事です。 アレ? じゃぁコレ、ジャンル的にはどうなるんだろ。 「再会もの」、の皮をかぶった「幼馴染みもの」? いっそ、ただの。 まぁね、ジャンルなんて結局どうでもいいんですけど、面白ければね♪←←今までさんざ語っていたのは誰だったのか。というハナシ なんかいいじゃないですか、これ。これの「再会」は「偶然」とか時の運に任せた不確かなものでないってところが、私にはすごくツボです♪ 要するに、私が苦手だったのってそこだけだったんですもの。 「再会もの」だろうと何だろうと、そこさえクリアしちゃえば、後はオッケです。 攻めの、どう考えても行きすぎな、友情の押し売りも切羽詰まっていて◎。 あ~~買って良かった……バクチに一人勝ちしたってカンジだよ。 私ってもしかしたらバク才あるのかしら?? 自分で考えて、後で自分でツッコみます。 んな訳ね~だろ福引毎回ティッシュなくせして! そこのアナタもたった一つの「運命」、この本読んで感じてみませんか?(笑)
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