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この度取り上げさせて頂く作家さんは「麻生ミツ晃」先生です。 この先生は小説の挿絵は何作かされていますが、漫画単行本は2008年12月の『スイートビターキャンディ』の一冊のみです。 私が麻生先生を初めて読んだのは、二次創作の同人誌でした。もちろん好きなカップリングだったから読んだのですが、その時はタッチの繊細さや構図などは印象に残ったものの、そこまで胸に迫るものはなく、とても萌えるまではいかずそれほど意識はしていませんでした。 ところが割と最近に、初めて商業誌で読み切りを目にしたところ、それが意外に良かったので(失礼な言い方ですが)おや、と思ったのです。ちなみに、2010年1月号CIELに掲載の『明日、彼らは』でした。お話自体は真っ当な学生ものであまりひねりはないのですが、今時珍しく、恥ずかしいほど青臭いのです。けれどそのストレートさが良いと言いましょうか。 次に読んだのが、『COLD SLEEP』(原作:木原音瀬)のコミカライズでした。原作の小説はとても好きな作品です。まだ第一話の時点ですが、原作からの話の要点の拾い方がお上手で、かつ独自の視点もあり、画面もすっきりしていて非常に読みやすく仕上がっていると感じました。惜しむらくは、隔月発売の雑誌に連載なので完結を目にするのがまだまだ先になるということです。 そして単行本の『スイートビターキャンディ』を読みました。学生もの二本(長さは中編くらい)、十年愛もの、編集者×漫画家のものの全部で四作品に分かれます。全体的に分かりやすく、読後感も良いです。奇抜な設定ではなくシンプルな中に、小道具・構図・シチュエーションがスパイスとして利いている感じです。エロも割としっかり描かれています。 少し絵柄に癖があるのでしょうか…人によっては気になるかもしれません。ですが力量のある作家さんだと思います。同人出身の作家さんで、商業誌の作品において、活動されていたジャンルが透けて見えてしまう方や、話の意味が分かりにくかったりする方もいらっしゃいますがそんなこともなく…。 今後どんどん作品を読みたいな、よりいっそうの成長を見たいなと思う先生の一人です。 期待を込めて、生意気ながらご紹介させていただきました。
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