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私のBL論!


深紅の薔薇に想いをのせて~鬼畜に愛の花束を~
評者:カノアマスミさん
貴方は薔薇は好きですか? 真っ赤な薔薇は好きですか?
貴方は鬼畜は好きですか? BL鬼畜は好きですか?
薔薇の花束を贈るのは、恋愛の小道具、プロポーズの定番です。
一方、鬼畜は鬼畜でBLにはなくてはならないお約束で。
もし、この二つが合体したとき、どうなるんでしょう?
ちょっとカノア風に考えてみましたよ。

家の近くの花屋の店先に、赤いバラがいっぱい入ったバケツが置いてあったんですよ。
真っ赤なバラは情熱のしるし。燃え上がる恋心なんかを象徴してでしょう、古今東西、漫画や小説、ドラマや映画なんかでは、男の人がこれを花束にして恋する相手に贈る、というのが結構良くあります。シルバーになったおじさんとかが、妻の誕生日や結婚記念日にこれを送ったりするのもありますし、別に何も色恋とか絡みのシーンでなくても、ただ単にその見た目のゴージャス感などから、昔の映画などでは、お金持ちの家の晩餐会やお嬢様のお部屋なんかに良くそれが飾ってあったりするんですよね。
私は、バラにあんまり限ったことでもないんですが、切った花ってあんまり好きじゃないんですよね。綺麗だとは思わなくもないんですよ。そりゃぁ私も女ですからねぇ~誰かBLに出てきそうな (極力ヘタレでお願いします) ナイスな男の人から深紅のこれの花束貰ってみたい、という願望はあったりするのですが・・・まぁなんか、部屋に飾るのとかでも造花でいんじゃね? みたいな。(女なんてムジュンした生き物ですからね←そらオマエだけだ)
生きてどっかの門とかに絡まってるのとかならいいんですが、ワザワザそれを切ってきて、それを見て喜ぶというのがどうにも私には感覚的に理解出来ない。多分このコラム読んでる人の中には「お前の感覚の方がずっと理解できね~よ」って突っ込みたい人もいっぱいいるとは思うんですが。
とにかく、私にはバラないし切花飾って、そしてほくそ笑むようなそんな趣味はないのです!! あんなの悪趣味としか言いようかない。
ここまで思ってハッと気が付いたのですよ。アレ? なんつーか、コレって、BLの鬼畜っぽくね? この言い方ってか考え方。
私は前から色んなところで言っているんですが、肉体的にどうこうってカンジの鬼畜はあんまり好きじゃなくて、精神的になんかかすかにとぐろとか捲いちゃってるような、そんな鬼畜が好きなんですよね。
エロは二の次三の次、だからそう思ったのですが・・・

BL鬼畜がバラの花・・・そうですね、まぁ恋人に贈るとかでもいいかも知れません。
精神的にとぐろさえ巻いてりゃぁね、私はこの「鬼畜」ってのは受けでも攻めでも構わないのですよ。 (ってか私的には受けのが好み) 、一般的にはまだまだ鬼畜は攻めな認識なので、じゃぁこの鬼畜は攻めということで。

受け攻め二人で外出した時に、フラワーショップを通りがかりまして。そいで受けがそこのバケツのバラをなんとなく眺めていたのですよ。そして、そんな受けを (ふ~ん) ってカンジに無言のまま隣の鬼畜が見ていました。
その時は二人とも何も買わずに店を後にしたのですが、次の日かなんかに、その鬼畜な攻めがピンポーンと受けのアパートの部屋のチャイム馴らしまして、受けがドア開けたら、にゅっと大きなバラの花束抱えた攻めが立っていた、そんなシーンを想定してみました。(説明長げっっ☆)

*****************************************************

「どうしたんですか? さっきから人の事じっと見て」

「いゃ別に。まぁ悪趣味だなぁ、と思ってさ」

「え?」

「深紅の薔薇に想いをのせて~鬼畜に愛の花束を~」「あんたさぁ、俺の事普段「悪趣味」とかなんとか言うけど、そうゆう風にうれしそうに花飾ってるのとか見ると、俺あんたより全然マシだと思う」

「・・・・・・・・・」

「少なくともさ、俺には部屋ん中に死体飾っとく趣味はないからね」

「死体って」

「それ。(花瓶の方指差す)」
違う? 俺にはそうにしか見えないんだけど」

「・・・・・・じゃぁ、なんでこれを僕にくれたんですか?」

「さぁ? ただたまには悪趣味なあんた見るのも面白いかな、って思っただけ。他意はないよ」

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はぁはぁ、要するに、ですね、この攻めとしては、殆どイヤガラセ的に、猫の死骸箱に入れて相手に送った、みたいなモンでしょうかね? そしてそれを開けた時相手がどうするかを見て、そっちの方愉しむ、と。。
趣味ワルっ! ものすげ趣味ワルっっ!! ってこれどっちがより悪趣味なんだよ、こうなってくると。(え? ンなもん鬼畜の方に決まってる?? まぁそりゃそうかも知れませんが 爆)
自分の恋人のどんな姿でも一応見てみたい、と。その態度自体はBL攻めとしてはある意味すごく立派です。(そぉかぁ~?)

そう言えば、以前ブログで「キザなセリフバトン」というのをやったことがあるのですよ。友達が「これは絶対スミ姐向きだから」ということで、廻してくれたバトンなんですよ。
「雪」「月」とか色々各種ワードがありましてね。それを使って、出来るだけキザな砂吐き口説き文句を作成する、ってヤツです。
私、これをオール鬼畜でやってみたのです。そのとき「花」で作ったのがこれでした。

『花の死骸なんか飾って、お前の方がよっぽど鬼畜に見える。
そうだな…お前が死んだら、じゃぁ俺も飾るかな? お前の、死骸。
お前いつもアノ時「死ぬ死ぬ」言ってるだろ? 冗談だ。俺はそんなに悪趣味じゃない。』

「深紅の薔薇に想いをのせて~鬼畜に愛の花束を~」うーん、今考えたら、BLだし、ここはやっぱ自分の恋人の死体でも「飾る」としておいた方がいっそ良かったかな? いやでもそこまで行ったら鬼畜通り越して完璧ホラーだからして。(どーでもいいけど「どこが口説いてんだよ!」とか言う話 爆)

・・・私って女の子 (子?) として感覚なんか間違ってんだろうか??(腐をやるようになってから恐らく、徐々に)

紹介者プロフィール
カノアマスミ
作家単位で好きなのは、小説家で吉田珠姫、夏樹碧、小鳥遊てつみ、漫画家で細倉ゆたかに國居亨。ギャグもシリアスもマルチで読むが、本人自体は無意識に性質がお笑いらしい。最近、眼鏡に過剰反応示すようになったので、とりあえず、このサイトの店長 (?) キャラには深い愛着を覚えた。年下攻めと癒しなおっさん受けと生徒×先生、ショタ×大人、旦那様×年上執事、なんかも好き。只今BL挿絵を描ける絵描きになりたいと、日々研磨中。
このコラムに寄せられた感想
2009年09月09日 カノアマスミ
べりぃさんへ
って、見るたび萌えるんですかい。(爆)

生首ってのは、薔薇の花の部分だけ切って浴槽に浮かべるとですよ。ドライフラワーはミイラですしねぇ~いっそじゃぁキングサイズのベッドのの、純白のシーツの上に、深紅の花びらいっぱい・・・ってのはしたいから切り取った、髪の毛がいっぱいとか・・・・ぅーむ、ホラーだ。
恋人も、死んだらその死体をじゃぁ自分の部屋に飾ったり、サロメよろしく銀の盆に乗せたり・・・・そして毎日あった、どーでもいいこととかをその顔に向かって話しかける・・・・・嗚呼。

どこのゲームのバッドエンドだよ、ってカンジなヤンデレです。(滝汗)


2009年09月09日 べりぃ
なるほど!
面白い見方ですねぇ!切花を“死骸”に例えるとは(^^)もっと厳密に言えば、“生首”ってところでしょうか。そう考えると、これから花束抱えた男性を見るたびに萌えてしまいそうです・・・



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