近くの書店で「おじさまの法則」(泉麻人/ 光文社文庫) という本を見かけました、 なんとなくタイトルに心惹かれるものがあったんで、手にとって中少しぱらぱらめくってたんですね。 端的に言うと、リアルにおじさま世代の作者が、自分をはじめとする世のおじさまの習性や生態を面白おかしく書いてあるエッセイ集です。本の後ろの紹介部分にもそう書いてありましたし。 とっさに「この本、もしかしてBLのおっさん研究に使えね??! 」って思ってしまった (笑) 私は、結構るんるんしながらその本レジに持っていったわけです。 読んで自分で小説とか書く時の参考にするのもいいし、また単純にブログとかのネタにするのもまたいい。もしかしたらその内コラムかなんかで「おっさん」書く時役立つかもしれないし☆(早速役立った次第です 笑) だけど、家に帰って、その本少し読んで思ったんですよね~~(リアルすぎて却って使えねぇ) と。 まぁ当たり前って言ったら確かにそうなんですが。なんか紳士で美形で癒し系だったり苦みばしったりしてて仕事バリバリこなせて足ちょー長っっ!! って、そんなどこぞのBLから脱け出てきたような、絵に描いたようなおっさん、確かにいるかもしれないけど、結構存在自体レアだろうし、少なくともその辺ほてほてと歩いてたりするわけがないんですよ。 そうですねぇ~そういうBLのおっさんだったら、まぁ少なくとも、常にオナカ回りの中性脂肪にも、自分の頭頂部分の濃淡とかにも、まぁあんまり悩まされたりってこともしないんでしょうしね。(爆) まぁ、それはだからともかくとして。 目次の前に箇条書きでおっさんにありがちパターンいくつか書いてあったんですよ。 『同窓会に積極的に顔を出し、「おまえ変わってねーなー」と堪忍しあう瞬間に安らぎをおぼえる』『ついにキヨスクで老眼鏡を買ってしまった』『自分を「オヤジ」と称して若いもんとしゃべるのがけっこう好き』『間が持たないので「つまらない」と思っているオヤジギャグをついつい口にする』『少年の目をして、本当はあまり採ったこともないのに「昔、ザリガニを採った」なんて腕白なウンチクを語る』『家族でハワイに行くと、外人の父親になったつもり、になりたくなる』etc. ちょっとヒネてたりせこかったり、それでいて若い子に見栄とか張っちゃったり強がったりする・・・まぁ持病の一つや二つはデフォで持ってたり? そしてそれをわざわざ得意そうに酒場なんかでのネタにしちゃったりして?(この本によると、軽度の消化器系のがいいらしい) 意地っ張りで、でも本当は結構さびしんぼだったりして、でもナカナカ素直になれなくてヘンなところでプライド高い。まぁ確かに実際いそうなおっさんの類って言ったらさしづめこんなところでしょう。 アレ? 何かでも、確かに美しくはないけど、こういうのも結構かわいくね?? 特に「意地っ張りで~」ってところからは、ほとんどもうBLではカナリ萌えレベル高しとされる「ツンデレ」だし。(って後ろのにーさまに同意求めたら「おまえのツンデレ認識はおかしい」と一刀両断されましたが 爆」) 思いっきり (使えね~~) とか思ってはいたものの、まぁでもせっかく買ったわけだし、なんとなくその本しばらく読んでいたら、なんだか私の頭に不思議な現象が。 何だろう・・・? この「おじさま」もとい「おっさん」って・・・ なんとなく、これ一種独特で、面白かわいい生物カテゴリみたいに思えて来たり。(爆) 私が今ちょっと気に入ってるのが上の箇条書き引用にもあったアイテム、「老眼鏡」なんですよね~ まぁ、でもこれは「おっさん」誰でもみな使ってるって訳でもないだろし、結構年取らないとまだやんないだろから、特にBLバックヤードにこれを出すのはちとナニかも知れませんが。とは言いつつ私の二番目のにーさまは四十半ばだけど、ちゃんとコレ持ってたりもして。(笑) この間、久々に二番目のにーさまが家に帰ってきて、数日滞在していたときの事です。(ちなみに、私は年の離れたにーさまが二人いて、二番目のにーさまは現在、年の殆ど海外放浪しとります。デフォルトでいつも家にいるのは一番目のにーさま) 私が自分の部屋から出てきたら、なんか食堂のテーブルの上に見慣れない眼鏡があったんですね。 「コレ何?」って言ったら、近くにいたにーさま (二番目の)が、すかさず「ああ、それオレの」って答えたんですよ。結構さりげない感じで、でも堂々と。そりゃ確かに、妹に対してそんなモン照れて言ってどうすんだよ! ってのはあるですが・・・なんか、そん時ちょっとだけにーさま (だから二番目の) がかっこよく見えてたりシテ。(核爆) 会社のみんなと飲み屋とかカラオケに行って、メニューとかの文字が見えなくて、そいで照れつつ「最近どうも目が悪くなっちゃって」とか、誰にともなく言い訳しながら、おもむろに眼鏡ケース取り出して老眼鏡かける・・・そんな感じのちょいシャイなおっさんもまたいいんですけどね♪ 「おじさまの法則」の作者は、老眼鏡のカナリオシャレな感じのブランドフレームのを眼鏡屋で作ったらしいです。結構作者自身も気にいっているらしいし、またそれかけると、顔がちょっと渋カッコイイ感じになるらしいんですよ。だからかけたいんだけど、なんせ“30センチの老眼”対応なので普段かけて街を歩くと、視界がぼやけてしまうそうなんです。仕方がないからその眼鏡カラオケとかでさりげない場所での出待ち状態らしいんですよね、いつもはケースに入れたまま・・・・・ そんなうっすら「はずしちゃったよ」感漂うおっさんってのもなんか案外良くないですか?(笑) 箇条書きの『ついにキヨスクで買ってしまった』老眼鏡に関しては、この『キヨスク』って具体的な、しかも結どこにでもあるちょっとした売店、というのがミソだと私は思うんですよ。あんま気張った、ちゃんとした眼鏡屋ではないって所。『ついに~』って事は、まぁ当然ながらファースト老眼鏡、って事ですよねぇ。(まだそんなに使用頻度多くないから手近で・・・) って感覚もまぁあるとは思いますが、最初っかららあんまり気張って眼鏡作っちゃうと、なんか「作りなれてる」とか思われそうで恥ずかしい、っておっさんのビミョウな心理も少し入ってるんぢゃないか、とか私はなんとなく推測しています。 または、 (本当に老眼鏡をかけると見えやすくなるのか・・・??) とかの、猜疑心ミチミチで「お試し」用の安いの買って、おっかなびっくりそれをかけてみる、中々ビビリ~ぃなおっさんとかv なんか色々つきつめてくと、マジ愛でてあげたくなるような生物だ。(爆) 実に興味深い。 もちろんこのようなおっさんの生態区分が結構良く分かるアイテムは「老眼鏡」以外にもあると思いますよ? 探せば。ただ、私が一番「これだっっ!」と思ったのはやはり「老眼鏡」でした。眼鏡フェチだしね♪(とうとうフェチまで来たか・・・) とりあえずまぁ・・・以前は「癒し系」とか、割と少ししかなかった私のおっさん萌えの引き出し、この本のおかげで結構いっぱいに増えましたよ。(我ながら意外だったけど) アナタもリアルなおっさんを研究とかして、あなたなりの「おっさん萌え」引き出し、わらわらと増殖させてみませんか?(笑)