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ボーイズラブも上級者になってくると、ただヤルだけじゃ物足りなくなってきちゃいます。 電車で行けるところをわざわざ歩いてみたり、できるだけ焦らして、迂回しまくって、今回またもやマニアックな萌えを引っさげてやってまいりました~。 6月の新刊で砂原さんの『ラブストーリーで会いましょう』がルチルさんから新装されると聞いて、いてもたってもおられんかったのです!! 砂原さんといえばちるちるレビュアーの皆様にも大人気の今をトキメク作家さまでいらっしゃいますが、多分私の場合は砂原さんに対するトキメキ方がちょっと間違っているんではないかと常々思っていたわけです。 いや、もちろん同じとこにもトキメイていますよ!?わずかな乙女脳もちゃんとキュン♪ときていますよ? しかしそれよりはるかに面積を占めている気がしてならない私の中のおっさんの認識によると、砂原さんといえば私を「寸止めプレイ」という難儀な萌えに開眼させた魅惑の焦らしプレイ作家さまなのです!!! で、その魅惑の寸止めに初めて辛抱たまらんわ!と思わされたのが今回新装刊となる『ラブストーリーで会いましょう』なんですよ。 ちなみに上巻のあらすじはこちら。 「上芝は海外出張から帰ってきて早々、人気恋愛小説家・庭中まひろの担当を任される。 庭中は今度雑誌ガーネットに掲載する、小説の主人公である女性に自分がなるから、上芝も相手の男になって芝居をしろ、と言う。小説を書きあげるために、庭中のシナリオ通りにデートするのだ。…一分刻みで予定を組む庭中に、最初は上芝もうんざりしていたが…。」 作品の内容に関しては発売後にステキレビューがたくさんアップされると思いますので割愛して、ここではマイ脳内おっさんがせっかちにプレイについて語りたいと思います。 上巻の時点では作中の二人はお互い憎からず思っているのにまだ作家と担当編集という枠の中でしか付き合うことができず、作品のためという大義名分で泊まった温泉旅館でシナリオに沿って愛し合ってみることになります。 が。このときのエロが…エロがもうたまらんのですよ~! 攻はもう気持ちを自覚していて自分の手で乱れていく相手を抱きたくてたまりません が、相手は作品のためだけに自分に身を委ねていると思ってギリギリの状態でも我慢します。 受は奥手で相手に惹かれる気持ちがなんなのかわからないまま初めての快感に溺れて、とろとろになるまで溶かされちゃってどうにでもしてっ!な据え膳状態にあるのに、もう二人とも挿れなきゃおさまんないくらいに昂ぶってるのがわかってるのにそこで思いとどまるんですよ。てゆーか敵前逃亡!さあ食べて♪ととろとろの受は突然放り出されてア然。 昂ぶるカラダを持て余して悶えます。 ヤりたくてヤりたくて辛抱たまらんのにヤらない。できるけどヤらない。究極の焦らしプレイ、放置プレイです! でもね、ただの放置プレイじゃダメなんです。 ドSなご主人様がM奴隷だけを弄り回してそれを見て楽しむみたいなのには萌えないの。 あくまでもヤりたくてヤりたくてヤりたいのをお互い堪える!! 受もどうしようもなく焦らされてるでしょうが読んでるこっちも焦れ焦れしてたまんないんですよ、これが!! 特にこの作品は上巻のラストでそんなことになって下巻が出るまで焦らされたからな…どれだけ悶えたことか!!(笑) そう、大事なのは『ヤれるけどヤらない』ってとこなんですよね~。 究極にコーフンさせられたあとのこのもどかしさ!!もちろんカラダだけじゃないですよ、気持がすれ違うことの切なさや苦しさも相俟っていやがうえにも次回に対しての期待も高まります。 それが実際達成されたときのカタルシス!!どうですか、想像するだけでドキドキしませんか?(笑) …正直言えば私は焦れ焦れしてる間が一番好きなんですけどねw←ドMだから! 砂原先生といえば他にも『センチメンタル・セクスアリス』なども素晴らしい寸止めだと思うのですが、やはりよい寸止めの条件は「とにかく受はメロメロ。もういれてっ! となるまで焦らしたうえで放置プレイ。でも攻も辛抱たまらん我慢大会」。 これですよ。 ここまで読んでもうおなかいっぱい、という方もいらっしゃるでしょうが、もう一例としてアズノベルズの火崎勇さんの作品をご紹介したいと思います。 『ケダモノたちの夜に』 「母の急逝で天涯孤独の身となった大学生の氷魚…。ある日、伯父と名乗る男が現れ、乞われるまま亡き父の生まれた村を訪れることに…。閉鎖的で謎めく山奥のその小さな村――着いたその日のうちに、氷魚は世話役の青年、前川からいきなり犯される…。謂れなき凌辱に慄きながらも、その腕の中で乱れていく氷魚…体の奥底に潜む『何か』に翻弄される二人の秘密は…?淫ら迷宮ミステリアス・エロス書き下ろし。」 おっと、タイトルもすごいですがあらすじも淫靡なニオイがぷんぷんしますねw なんとなくご想像がつくと思いますがいわゆる因習モノです。 こちらは先に強姦という形で気持のつながりもへったくれもなく結ばれてしまうのですが、それに抗いがたい理由があることに気づいた二人は、その後徐々に気持ちは惹かれあっていくのに互いの側には近寄れないわけです。 お互いの気持もはっきりしないままカラダの熱に飲み込まれたくない、とギリギリのところでこらえてるんですが、もともとある理由から身体は繋がろうと引き合っている。 気持ちがそれについてきてしまったら、二人してすごい自制心で相手に伸ばしそうな手をこらえているのです。 そんなギリギリ状態の二人が、風呂場で互いに手を伸ばしても触れ合わない距離を保ったまま見つめあって自慰をするシーン。 ぐはっっ!これが萌えずにいられましょーか!! ヤろうと思えばヤれちゃうのに、しないで自分でするんですよ?ちょー羞恥プレイ!ちょー視姦プレイ!激萌え!(笑) でもそれは二人とも身体の熱に流されるんじゃなくて、ちゃんと心を繋げたい気持ちがあるから。 純愛です。純愛なんですってば! …まあこのような寸止め焦らしプレイが好きだというのははまた格別にドMっぽい気が しますが、このヤれるけどヤらないというのは素股プレイにも通じる気がしますよね♪ お友達に、一部では「スマタの人」とまで言われるブロガーAねこさんがいますが、そんな彼女に素股に対する萌えを一言で語ってもらったところ、『挿入の擬似行為でありながら挿入ではないという切なさ』だとか。 ほほう、なるほどなるほど。 ちょっとずらせばそこに入口があるのに入れない、或いはあえて入らないもどかしさですな。 やはりこれもある意味焦らしプレイと呼んでもいいのかもしれません。 私は素股の専門家ではありませんので多くは語りませんが、いつかスマタの人の熱い萌え語りもコラムで聞けるといいですね♪ どうですか?だんだんこれらの非挿入プレイが気になって、辛抱たまらんようになりませんか?w 昨今のえっち過剰なBLにもそろそろ飽きてきたわー、な上級者の皆様、じれったい寸止めプレイにもどかしく身悶えてみてはいかがでしょう♪
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