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医者、弁護士、ヤンエグ(死語 笑)BLの世界って、どうしてこんなにエリートが多いんでしょうか。 合コンするなら医者、弁護士、ヤンエグ、乗ってる車はフェラーリ、ポルシェ、マセラティよ~ん♪だって、女の子はいつでも夢見ていたいもの~♪なんて言っていた頃もあったとか、なかったとか・・・。 あ、今は「エリート」って言うんじゃなくて、そういう人たちのことを「セレブ」って言うんですよね。年代がバレる(汗) 理想を夢見てエリートと呼ばれる人たちを、BLの世界の中に登場させたくなるのも分からなくもないかも。現実世界では皆無に等しいから余計に。(寂しいとかいわない) くだらない前置きは置いといて。本題に行きましょう。 兄・国吉和紀(くによしかずき)の職業は整形外科医、兄の親友でもあり幼馴馴染みでもある倉知克治(くらちよしはる)の職業は渉外弁護士と、見事にエリート。 実の兄と近所に住んでいる克治、エリート兄二人に大事にされ、今はシルバージュエリーの工房で技術職として働く、主人公・国吉優奈(くによしゆうな)。 優奈が四歳の時、一緒に遊んでいた克治が一瞬目を離した隙に、優奈は交通事故に遭い左脚が不自由になってしまう。克治がずっと付いていれば防げた事故だったかもしれないが、原因は克治の言いつけを守らなかった優奈にあるのに、以来、小学校に上がった時から社会人になった今でも克治は朝晩、優奈の送り迎えをしてくれるようになったのだ。 兄は兄で優奈の脚を治したい一心で、国立大学の医学部を目指し整形外科医になるのだが、皮肉にも一生治らない障害だということを真っ先に知ってしまう結果に。それでもハンデを抱える優奈が将来的に困ることのないよう、整形外科医として優奈の幸せを第一に願っている。 克治もまた優奈の幸せを第一に考え渉外弁護士という職に就き、もし将来経済的に困るようなことがあれば助けたい、自分が優奈の脚になりたいと考える。 優奈君、なんて幸せなんでしょうか。二人の兄にこれほどまでにも愛されるなんて。 二人が優奈の幸せを願い愛するという気持ちは一緒だけれど、“愛は愛”でも、決定的に違うのは 兄弟愛と、恋愛。 ああ、アタシもこんなお兄ちゃんが欲しかった…。 どちらも無償の愛には違いないけど、恋愛には障害が付き物。まして優奈は脚にハンデを抱える身。優奈が克治に対して特別な感情を持っていることに気付いた兄・和紀は、 「普通に幸せになってほしい、ホモは駄目だ。」と優奈に克治をあきらめさせるよう促す。 和紀、それはお節介ってもんだよ。人の恋路を邪魔するものは豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえですよ(笑) 確かに男同士は世間一般様からすると少数だし、好きな人と一緒になれないということがどんなに辛いことなのか、お前は分かってなーい!! 「お前らにこの俺を超えられるものなら、越えてみろ」的なカンジ?(笑) (ブラコンも大概にしろよ) いつまでも一緒にいることはできない、いつか克治にもいい人が現れて離れる日が来ると思いながらも、少しでも一緒に居たいと願う優奈。 しかし、渉外弁護士である克治にアメリカへの転勤の話が持ち上がり、最初は行かないと言っていた克治だが、最終的には行く決心をする。 克治と離れるのは寂しいが、自分の脚のせいで克治が縛られるのはもっと辛い。 一人でも大丈夫なところを見せたい、少しでも克治に心配をかけたくない。優奈君なんて健気なんでしょうか。 克治がアメリカへ立つ日、和紀と空港に見送りに来た優奈は、克治にアメリカでの住所を教えて欲しいと言うが、弟の恋心を知る和紀が口止めしていて教えてはくれず。 和紀はただでさえブラコンなのに、ブラコン魂に拍車がかかり、あの手この手で優奈を引き離しにかかる。超お邪魔虫です。(笑) それでも笑顔で送り出すと決めた優奈は出発ロビーで克治を見送る。 もう会えないかもしれない、自分を置いて遠くに行ってしまう。も二度と肩を並べて歩くこともできないかもしれない。お互い想いは一緒のはずなのに、自分の気持ちを伝えることもできない。 特に空港で克治を見送るシーンは、もう涙なくしては読めません。あまりにも切なくて悲しくて…。 優奈の身を切られるような想いが伝わってきて、胸がキュゥ~~~ンと鳴ったきがしましたよ。 もう、聞かせられるものなら聞かせたいくらい! このまま二人は引き裂かれて離れ離れになってしまうのか? 実はこの後、怒涛の急展開があるのですがこれは読んでからのお楽しみといたしましょう。 もしかしてアンハッピーエンド?かと思いきや、そこはBL。乙女の気持ちを裏切りません!ご安心ください。 ちゃんとハッピーエンドでございます。あ、言っちゃった(笑) この「Missing You」は克治と優奈がメインでしたが、スピンオフも出ていています。「ブラコン処方箋」 二人にはお邪魔虫的役割(笑)でしかなかった和紀メインのお話ですが、克治と優奈もちょこっと出ていますので、合わせてそちらもどうぞ。
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