前回より少し進んで、今回は言ってみれば「妊娠」編です。

妊娠検査薬でいくら陽性反応が出たからって、それだけで「はいそうですか」、後は生まれて来るのをただひたすら待つだけ・・・・・って、そんなワケには行きません。
とりあえずは、まぁナニ置いても医者に行かなくっちゃね～♪　そこで正式に「妊娠してますね」って受胎告知されないと。

今回初めのシーンは、そんなこんなで産婦人科　（で、いいのか？）　もといとにかく病院に行って、その帰り道に通った公園で・・・というカンジのを想定してみました。（笑）

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「何をしている？」

「何か聞こえるかなぁ？　と思って」

「今そんな事したって、聞こえるのは腸の動いてる音ぐらいだろ？」

「それはそうかも知れませんが・・・・・でも」

「全く・・・・・」

「お～い、キミは男の子ですかー？　それとも女の子ですかー？」

「おい、誰か来たら恥ずかしいから止めろっての」

「どっちでしょうねぇ～ふふっ♪　課長似かな？　それとも」

「分かる訳ないだろ？　まだ腹も出てきてないのに」

「産んで・・・下さい・・・ますよねぇ・・・？　もしかして・・・その、課長」

「・・・・・・・・分かったからさっさと立てってば、ホラ」（溜息）

「はい」

「・・・それで」

「・・・？」

「聞こえたのか・・・？　その・・・」

「はいっっ、『早く出てパパの所に行きたい』って言ってました！！！」

「そ、そうか・・・良かったな」（苦笑）
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パパ・・・は、まぁ西沢くんの事でしょうか？（オマエが聞くなよ）
だってホラ、産む人ママだし。（爆）
とりあえず、あんまり妊娠して嬉しくもなかった課長ですが、幸せそうな西沢くんを見ていたら　（まぁ産んでやってもいっかァ～）　とか、だんだんそんな感じに思い始めて来たようです。うん、ナカナカよい傾向だ♪

妊娠しているのが一つだけって言うのもなんだか寂しいもんです。
だって赤ちゃんってちっとやそっとて生まれて来るものではアリマセンからね。出産前にだって、きっと色々なドラマとかあるかと思うんですよ。
次はどこいら辺にしましょうか・・・・・？　まだまだ生まれないけど、でも課長のオナカが適度に膨らんできた辺りがいいかな？　いっそ。（笑）

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「・・・何してるんだ？」

「赤ちゃんのケープ編んでます」

「お前なぁ」

「って言うかもう何かしてないと落ち着かない状態なんですよ。その辺察して下さい」

「ふぅん・・・まぁいいけどな。しかしお前、編物なんて出来たんだな」

「会社のね、受付の子に教えてもらったんですよ。やって見ると結構ハマリます。これいい色でしょ？　ねぇ、生まれて来る子に絶対似合いますよこの色」

「生まれる前から似合うも似合わないもないだろう」

「そうですかねぇ～？　でもこの色、ホラ」

「俺に合わせてどうするんだよ」

「課長、オレンジ系すごく似合うし、だから課長似の子どもだったら絶対これいいはずなんですよ」

「・・・お前似の子どもだったら？」

「オレは昔っから茶色似合うんですよね～」

「あぁ。お前その色のセーターとか良く着てるよな」

「すいませんが、そこの紙袋取っていただけますか？」

「ん？　あぁ・・・これの事か？」

「あ、それですそれ」


　ガサガサガサ（紙袋の中に手をつっこむ）


「ホラ☆　茶色もちゃんと編みました、これの前に」

「・・・・・・・・・・」

「その辺任せてください。手抜かりないですよ、生まれてくる子には万全を期したいですから。
念の為他の色も何色か用意してみたんですけどね。えっと、これが赤で・・青と白、それからピンク・・・と、緑。」

「・・・・・・・・・・」

「一応デザインだけはちょっとづつ変えたんですけどね・・・・・ホラ、これは襟つきです。ちなみに今編んでるのはフード付きの二重構造になる予定なんですけど、これが結構手が込んでて」

「お前な・・・・・」（溜息）

「十月十日　（とつきとおか）　なんて長すぎるんですよぉ～～～もう待ちきれないっていうか！！！」
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西沢くん、アンタ一体何枚編むつもりですか・・・・・？

さて、次回は多分「出産編」です。
丈夫なややこが生まれますように・・・・・☆