切なさ満点の優しいストーリー
ハシバミ色の瞳にウェーブの巻き毛──異国の血を引く華やかな容貌と裏腹に引っ込み思案な高校生の宮。幼い頃母を亡くし路頭に迷った壮絶な過去を持つ宮は、新進の陶芸家で叔父の鼎が親代わりだ。のどかな田舎町で暮らす二人を訪ねるのは、鼎の長年の親友でカフェ店主の高砂に、面倒見の良い幼なじみの国生。宮にとって掛け替えのない男達は、それぞれ人に言えない秘めた恋情を抱えていて!?
高校生の龍之介。
龍之介の母親の弟で、姉(龍之介のお母さん)亡きあと龍之介を引き取り育てている新進気鋭の陶芸家の鼎。
鼎の友人・高砂。
龍之介の幼馴染で親友の国生。
鼎のスポンサーであり、愛人でもある万座。
視点はほぼ龍之介で進むこともあって彼が主人公なのかと思いきや、この5人の関係が複雑で、だれが主人公、と言い切れない濃ゆいお話。全員が全員、それぞれキャラがたっている。