どのカップルがお好み?好きカプがきっと見つかる大人気シリーズ!
もう二度と恋なんかしない。
そう誓って俺はこの町にやってきたーー。
糸川一人は、母の再婚を機に家を出て、山間の町に越してきた。
初日から風呂場で苦手な虫に遭遇し、裸のまま駆け出して、隣りの家に飛び込むと、
そこには、メガネで大人でとてもきれいな、一見医師が住んでいてーー。
自然豊かな山間で育ったり眠ったりする3組の恋を描く、
志水ゆきのストレートラブストーリー。
まだ一巻なのでいろんなカップルが顔見せと言ったところでしょうか。一応、一組目の一見先生と糸くんがメインでした。
表紙の子…糸川くんは過去にトラウマがあって恋愛に消極的なゲイ。スゴイお母さん思いで優しくて健気で良い子。こんな良い子に怪我させたやつ、せめて捕まってほしかったです…。田舎で出会った医者の一見にわりとあっさり一目惚れします。んでトラウマ云々言ってたんですが、わりとあっさりくっつきます(笑)。まぁ一見先生、優しいし包容力ありそうなんでとりあえず安心かな。
今回は曜明さんと火弦、大輝と沢斗のお話でした。
曜明さんは、火弦のこと、どう思ってるんだろ?親兄弟とは関係を持っちゃいけないと言われたから、血が繋がってなくても、杯を交わした兄弟のことは好きになっちゃいけないとブレーキを掛けてるのかな。火弦は、その理由を知らないから、悪い方にばかり捉えて可哀想。吉利谷が火弦を可愛がるのは、なんか意味があるのかな?等々、物語は始まったばかりなので謎は謎のままなんですね。
大輝と沢斗も、今、沢斗が大輝に冷たいのは、大輝が思い出せない昔の二人の思い出と関わりがあるようで、これまたうまくいかない。二組のカップルとも切ないお話なので、既にくっついた一見先生と糸くんが所々に挟まってくれると癒されますね。
2巻に続き、今巻も「大輝×沢斗」の過去編になります。
まるまる一巻過去編です。
前巻に続き、だんだんとゆっくり距離を縮めていく大輝と沢斗。
大輝に対しては、ツンデレの「ツン」の割合の方が高かったのですが、だんだんと「デレ」が出てきます。
ちょっとしたところで、微笑んでくれたり、「ありがとう」と言ってくれたり……
とにかく表情が柔らかくなってくるんです。
この威力が大輝に対しては、如何なく発揮!読み手である私もヤラれます。
土砂崩れで窯も大輝も一瞬にして目の前から消える…!という凄いシーンからの4巻。
大輝x沢斗の展開は非常に残酷。大輝は助かって、みんな一安心。もちろん沢斗も。なのに。
約束をしたから会いに行って、本気になったから抱かれてもいいと思って。
でもその大輝は沢斗が恋した大輝ではなかった。部分的記憶喪失なんて…
出会ったばかりくらいの、傍若無人でデリカシーがなくてバイのヤリチンのような大輝に、なんの思いやりもなく貫かれる。
4巻での大輝と沢斗の行為こそ心を打ちのめす蹂躙、いや大輝による一方的な陵辱です。
続いて報われぬ恋心を抱える火弦編に。火弦はひたすら不憫です。こちらも切なすぎる。
待ちに待った曜明×火弦編です!
組長の兄を殺され、組とは一線を置いて、義姉と兄の忘れ形見である姪をひっそりと守る曜明と、その曜明に命を助けられ、犬として生涯の忠誠を誓っていた火弦ですが、兄を殺した犯人が見つかったことで、状況が一転します。
追っ手として命を捨てる覚悟をしていた火弦が曜明に最後にお願いしたことは……。
鉄砲玉として命を捨てる覚悟をした火弦が最後のお願いとして曜明にキスをねだる場面とラストシーンが切なかったです。
子供みたいに愛されたがり曜明だけを求める火弦の望みが叶う時が来るのでしょうか。
第5巻の続きで、完全に丸ごと火弦の恋のお話。
火弦が一途で健気げで可愛くて、こんな愛想も慈悲もない男には勿体無いと5巻までは半分くらい思ってましたが、今回ようやく、曜明さんが、多分自分でも気付いてなさそうなその秘められた感情を垣間見せてくれました!あくまで「垣間」ってところが曜明さんらしいですけど。
一人エッチを見られたり、興奮して鼻血をだしたりちょっとお茶目な火弦くんですが、がんばって耐えてきた分、これからはいっぱい幸せにしてもらってますますエロく成長して欲しいです!
吉利谷&財前編の7巻です。
財前、クールでかっこいい。本作内で、一番好き。
感情の乱れ少なく、言葉も少なめですが、彼が抱える気持ちの開放を見てみたいです。
少ない言葉、秘めたる気持ちの封印感、とにかく、次回展開への期待感が増します。
エッチなシーンが一切ないのに、ページにあふれる二人の存在感と空気感、美しい。
惹きつけるストーリー展開に、感服いたします。
次巻も楽しみにしています。
吉利谷・財前編、まだまだ続きます!
内容は吉利谷と財前の2人の過去編。
2人で培ってきた過去と、そして愛情が、志水先生の美麗イラストとともに緻密に、そして詳細に描かれています。
お互いを想う気持ちが強いからこそ、踏み込めず、そしてすれ違う。
「友達」の仮面の下に、自分の想いを隠して―。
長年にわたる拗らせ具合が、非常に良きです。
この過去があったからこそ、財前の吉利谷に向ける意固地さがすとんと胸に落ちてくる。
この巻はとにかく、友情、恋情、憧れなど、男同士のいろいろな関係性やそれに伴う様々な感情に溢れていて、たまらなく萌えました。(レビューより抜粋)