ゴミ拾い集団『イベリコ豚』は男子不良グループ。
リーダー入江(通称イベリコ)を中心に活動を続けている。
ポイ捨てしたと勘違いしたことから知り合った、入江と椿。気が合って付き合って行くうちに、お互いに好きになっていき・・・
ベースは王道の青春もの(笑いと涙と切なさのバランスも、まさに)で、そこにSHOOWAさん流のアレンジとメッセージ性を加えたような、安定の面白さ。
見た目ヤンキーで、片手にゴミ挟み、片手にゴミ袋なイベリコメンバーの姿に、不良的カッコ良さのひとつの極を見せられたような。
普段何かとよろしくない例えに使われる「豚」ですが、豚も極めればイベリコ豚に。
高級豚・イベリコ豚を名乗る彼らは、そんなポジションを目指す集団なのかもしれません。
印象としては「ああ、高校生活って本当はこんな感じだった」です。
でも実際はけだるくて、親とかめんどくさくて、早く大人になりたくて、危ないこともやってみたりして…でもずっと一緒の友達とかいたなあ。そういうリアルな生活を描いてくれてる気がして、すごく心に刺さりました。
ゆるい感じのギャグを挟みつつテンポよく進むストーリーに引き込まれてしまいました。
イベリコ達は不良なんだけどエコでゴミ拾いしちゃう良い集団で、おバカで愛おしいです。
今作では、焦らされすぎて年下攻の本領を発揮したりしなかったり…な男前の源路と、源路に応えたいと思いつつ完全に寄りかかれない吉宗の様子が書かれています。セクシャリティだの世間体だの未満の高校生らしい単純さと、それゆえに全身全霊で悩んだり怒ったり恋したりする二人が、まあ本当に可愛らしかったです。
一つ一つの絵がこんなにも感情を持っていてそれが伝ってくるのが本当に凄いと思います。
向き合う二人の手の動き、目線、表情全てが逸品。
前作よりシリアス多めでした。
吉宗さんは昔の知人に薬を盛られ、犯られてる映像流され、バッドトリップさせられてしまう。呼ばれた源路に助け出され、イベリコさんのところで薬を抜いて、騒動はいったん収まるけれど、知人はヤクザを動かすネタ持ってるし、進路を決める卒業までの時間、問題無く過ごせるのか?続刊でなにかが起こりそうで怖いです。
ヨッシーの過去はあまりに凄惨で、ストーリーとしてはかなりシリアス。なのだけれど、SHOOWAさんらしいギャグが程よく入ることでバランスのいい作品になってます。
漫画の面白さがCDとなって更に勢いを増しました。この作品に関しては、漫画も読んでCDも聴いてみるといいと思います。
スト―リは大きく分けて2パート。
野島裕史さん演じるイベリコと間島淳司さん演じる椿のお話と、前野智昭さん演じる源路と小野友樹さん演じる吉宗のお話。
プライドチキンの魂抜けたシーンとか、喧嘩でマジ切れとか、静と動の差がクッキリしていて面白かったです。
源路くんの前野さんもどうかな?と思ってたけど、あの渋い声でのムッツリ具合がすごくて、最高でした。
原作はセリフ無しに絵で表現されてる部分が多く、吉宗もあまり喜怒哀楽を出さないキャラなのでいろいろ想像しつつでしたが、音になると新しい発見があったりして楽しめました。
言い回しや言葉の強さ、セリフ間の溜息等。原作より吉宗が高校生っぽく可愛らしく感じました。
源も吉宗に振り回されてオタオタする感じが声にすると可愛さが増します。
内心複雑で表面はサバサバな吉宗と、内も外もワンコっぽいけど芯のある源治の対比が、上手く表現されているなと思いました。
出版社:海王社
レーベル:GUSH COMICS
シリーズ:イベリコ豚と恋と椿。・イベリコ豚と恋の奴隷。シリーズ
発売日:
価格:¥600(税抜)
ゴミ拾い集団のリーダー
高校生,椿建設のやんちゃ息子
出版社:海王社
レーベル:GUSH COMICS
シリーズ:イベリコ豚と恋と椿。・イベリコ豚と恋の奴隷。シリーズ
発売日:
価格:¥620(税抜)
高校2年生
高校3年生
出版社:海王社
レーベル:GUSH COMICS
シリーズ:イベリコ豚と恋と椿。・イベリコ豚と恋の奴隷。シリーズ
発売日:
価格:¥620(税抜)
高校2年生
高校3年生