王子様の甘い台詞に悶絶ー
編入生の村生春実は、上級生の朝水志貴にケガをさせてしまい、罰として毎朝身支度の手伝いをすることに。
志貴はソルトラムと呼ばれるグループのメンバーで下級生の憧れの的。
春実はそんな志貴に何かと構われ、嫌でも目立ってしまうのだった。
ある日、この学院の秘密の伝統行事『子羊狩り』が開始される。
今年の『子羊』に選ばれた春実は狙われはじめるが―。
主人公は訳ありな転校生。毎年学園で密かに行われる「ゲーム」の今年の「子羊」に選ばれれるのですが、子羊とは何のことか、というのがラスト付近まで明かされないのもよかったです。
裕福層でプライドが高い少年たちが寄ってたかって転校生をイジメるお話だったらやだなあと思ったのですが、懸念したようなお話でもなく・・・主人公は不幸体質だし、最初は同級生たちとひと悶着ありますがそこまでドロドロに酷い目にあうという事もなくて安心して読めました。