借金のかたに愛人契約!波乱万丈なシリーズ!
「俺が満足するスーツを作り、それが仕上がるまで愛人を務めれば、借金は帳消しにしてやる」―傲慢な口調で無体な要求を突きつけてきた男、芦澤。
高級なスーツを嫌味なく着こなし野生の色香を放つその男の正体は、ヤクザだ。
真面目な二代目テーラーの榎田は、老舗の看板を守りたい一心でデンジャラスな世界に足を踏み入れ、男の味をたっぷり教え込まれることに…。
危険な愛の仕立て屋稼業。
父親から受け継いだフルオーダースーツ専門店を守るため、榎田は2000万円の借金の形に芦澤が満足するスーツを作り、それが仕上がるまで愛人になるという契約を交わします。最初は反発していた榎田でしたが、スーツが仕上がる頃には………という様な話です。
スーツが仕上がるまでには、ちょっと強引なHがあったり、綿棒でいたずらされて榎田がメロメロになってみたり、芦澤の過去の苦い経験が発覚したり、その過去の因縁で罠に陥れられたりという事があって、その間に芦澤は榎田のまじめで純粋なところに、榎田は強引でありつつやさしさをのぞかせる芦澤に惹かれていきます。
前作で恋人同士になった芦澤と榎田ですが、エロ方面の経験が元々少なかった榎田は、すっかり芦澤のいいように開発されてしまっていじられ上手なMっ子に育っています。いい傾向ですね。
ヤクザの注文は受けない方針を廃止した「テーラー・えのきだ」には芦澤以外のヤクザからも注文が殺到し、榎田は仕事に追われる日々が続きます。
メリハリのある起承転結展開で、二人の蜜月にニヤニヤしたかと思えば、塚原の登場でいや~な予感にドキドキし、案の定な二人のすれ違いにハラハラし、でも最後は……と読み応え充分でした。それに脇キャラの役割が良かったです。
榎田の元に、榎田の人柄とスーツに惚れ弟子入りしたいという青年・佐倉がやって来ます。はじめは断る榎田でしたが、佐倉の熱心さにほだされテーラーで働かせることになります。弟子が出来た事で仕事は充実し、恋人・芦澤との仲も順調にいっていましたが、芦澤がテーラーを訪れ佐倉と対面すると、その後芦澤の態度が変わってしまい……
芦澤×榎田カップルを楽しめたのはもちろんですが、な・なんとサイボーグボディーガード・木崎と淫乱弁護士・諏訪がいたしちゃいました!!まぁ前作を読んでそういう流れになるのは何となく予想していましたが、これはホントに「待ってました!!」な展開なので今後を楽しみにしたいと思います。
最初に微笑ましい(!?)ラブがあったと思ったら、状況は急展開、天国から一気に地獄へといった感じの状況になります。テーラーにたまたま訪れていた諏訪とともに榎田は中国マフィアに拉致されてしまい、榎田と諏訪を救出するため、罠と承知で中国マフィアの潜伏先に乗り込んだ芦澤と木崎も捕らえられてしまいます。そこから先は「えぇぇ~!!!」という場面が盛り沢山の大変なことに……
3作目同様木崎×諏訪の短編も読めます。相変わらずの不器用な二人で、気持ちが通じ合うにはまだちょっとかかりそうなのがもどかしいです。
BLに登場する極道たるもの、こうでなくっちゃいけない!って程のスーパー絶倫な攻めっぷり。
傲慢な振る舞いも、自分の愛する者は徹底的守り抜く、愛ゆえの独占欲。
対する受けの方も、極道の愛人たるもの、やっぱりこうじゃなくっちゃ!って思える、平凡を貫き通せる肝の座った男前。
男だからこその恥じらいも、そこを超えてからの快楽への素直な堕ちっぷりもいい。
後半はサイドカプのジレジれすれ違い愛ストーリー。
ヤクザの若頭・芹澤と、テーラーの榎田のシリーズも、もう6作目。
すでに二人の愛は揺るぎないものになっているし、榎田は腹くくって、芹澤に付いてくって決めているし、さて、次はどんな試練で二人を試すんだろう?とワクワクした作品。
題名の通り、榎田を白紙に戻して、もう一度芹澤を愛させる展開となりました。
木崎×諏訪は、諏訪を狙っている男をついに木崎は手をかけて殺してしまいます。諏訪の為であれば殺人も厭わない。
木崎の諏訪への想いの深さにゾクリときました。
サイボーグ木崎と病みまくりの悪徳弁護士諏訪編です。
単独で読んでも解るとは思うんですが、本編カプの芦沢と榎田との関係が深く絡んで色々あってこの展開が来ているので、本編を知っている方がより彼等の事がわかるかもです。
本編の番外にあった時も二人の勘違いの思い込みが苦しくて苦しくて、このすれ違いはどうやったら交わることができるんだろう?
二人の性格が性格なだけに、本当にこの本は待ち遠しかったのです
諏訪の病んでる原因は母親の存在。それが物語の展開に大きく関与しました。
そして木崎サイドとしては、諏訪を守るために犯した殺人が、、、あの前の巻にあったあの事件が、予想外に大きな波紋になって、今後にも影響してくるようなのです!二人に幸せはくるのでしょうか?
読み終わっても尚その先が気になって気になって・・・
本編カプのほうは、これまでの話で榎田の芦澤と共にある覚悟ができ、榎田の芦澤を積極的に求める姿がエロさを増す、絆の深い恋人となりました。
芦澤の右腕だった木崎と悪徳弁護士諏訪の恋愛は、前作スピンオフでやっとよかったね~という結果を迎えましたが、諏訪と組長の娘・優花のことで、組員の木村を殺してしまったことが、彼らを破滅の道に導いているという、その始まりでもあったのです。
そして、今作でとうとうその破滅への道が・・・
本編の後についているその後の諏訪の話【生きること】で、ついウルっときてしまいましたよ。
それにしても榎田さんは本当にM開発されちゃっていますよね、毎回毎回エロですが
今回の乳首ピアス・・・痛そうでした、でもSっ気のある芦沢にしたらまだまだ今後も
自分好みの身体に榎田さんを作り変えていくのでしょうね。
普段禁欲的で清楚な雰囲気の榎田さんのエロエロ状態はまさにギャップ萌えでしょう。
またまた続編が出るのを首を長くして待ちたいと思える内容で面白かったです。
今回はまさかのイタリアマフィアとの対決編。全く新たな戦いではなく、根底には芦澤の地位争いや木崎・諏訪問題も絡んできます。最初は極道エロス…と言った娯楽色が濃かったこのシリーズも、様々な人間模様で味わい深くなりました。
エロのほうは....芦澤氏は結構なお道具好きだけども、海外で戦う時にまでは持参していないので、意外なもので榎田さんを楽しんでらっしゃいました。
え...榎田さん、痛くない?痛いに決まってるよ?て思うんだけれど、甘くてラブなんですよねぇ。
で、体のほうでもイタリアンを楽しまれたようです。
今回は組長の血筋であるベリッシモが日本進出の足場掛かりにすべく組の乗っ取りと殺されたドミニクの復讐?をするために二人の前に現れます。
そこからはここが日本とは思えないほどの戦闘が始まります。
マシンガンは当たり前プライベートジェットも飛んじゃいます!
相も変わらず二人はエロいです。芦澤さんのやりたい放題です。
ついにリムジンもご購入です、それもベッド付き天井鏡付きです♡そういえば隠しカメラも付いてましたね。
最後は震えの来るようなエンディングでした。