三池ろむこさんのレビュー一覧

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

前半が良かった

突然、人の心の声が聞こえるようになってしまい、
生活も性格も変わってしまった余村。
確かに好意的に接している相手が、裏で酷い本音を言っている心の声が
聞こえてきたら人間不信にもなりますよね。

そんな余村が勤め先で知り合った同僚の長谷部の声を聞き彼に惹かれていきます。
でもそんな長谷部も余村の力を知った途端に態度が急変し・・・。
やっと心を開けた相手に避けられ苦しむ余村が切なかったで…

3

君色リバーシ 小説

染井吉乃  三池ろむこ 

何がメインなのかと言われたら?

カップリングがイケメン社会人と健気な高校生という年の差の組み合わせで好みだったのと、お話も凝られていて引き込まれるものがありました。

しかし、最後まで読んだものの、どうにも全体通してスカッとしない内容だったのと、残念ながら文体が自分に合っていなくこの評価に致しました。
特に文体は個人の好みがありますので仕方ないかな、と思います。

セリフまわしなのですが、都内でも指折りの進学校に通える…

0

言ノ葉便り 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

伝えるための言葉を紡ぐ。

「言ノ葉」シリーズ第1作、「言ノ葉ノ花」の同人誌・小冊子・ペーパー・全サ等々のまとめの一冊となっております。
同人誌など追えないファンにはプレゼントのような作品ですね。
内容は、長谷部x余村の、巡る季節と共に深まる甘々な、切実な、そして激しく濃いH、が中心です。(心の声はもう聞こえていません)
「言ノ葉」シリーズの他作品で、パラレルワールドにおけるシュウxカズヨの切なさに戸惑った身としては、…

6

カウボーイは清楚な花を愛す 小説

神香うらら  三池ろむこ 

両片思いなのに、ひたすら甘い( ´艸`)

テキサスの牧場を舞台とした、カウボーイ×日系人教師の同居ラブ。二人とも出会った瞬間に、お互いに一目惚れという両片思いモノですね。
重要なポイントとなるのが、受けと攻めの両視点で書かれている事。両片思いの状態が長く続くのですが、この両視点のおかげでお互いにメロメロというのがよく分かるんです。相手を花だのフルーツだのにやたら例えたり、ちょっとした事で一喜一憂な恋する強面の乙女思考や、相手の言動どころ…

1

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

カンナはちゃんと人を救えたよ。

「言ノ葉」シリーズ3作目。
本作も全く新しいCPのストーリー。ですが、2作目「言ノ葉ノ世界」に登場する人がこちらの作品にも出てきます。
本作での「能力者」は、生まれつき能力を持ち、しかもお母さんも「聞こえる人」だった、というカンナ。
カンナはその能力を人に役立つように使いたい、という気持ちを強く持っていて、そのためにいつも自分は貧乏くじ。関わった人が気味悪がったり怒らせたりで、全く上手くいか…

4

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

愛とは信じる事

「言ノ葉」シリーズ2作目。
といっても続編ではなく、全く違うCPのストーリーです。
設定は同じで、「声」が聞こえる人間と、聞こえない普通の人間が出会い、惹かれて求め合うのだけれど、能力につまずいてギクシャクし、また許しあう……というような展開です。
今回は攻めの方が「能力者」しかも生まれつき「聞こえる」人間です。そして、受けがゲイという設定。
ノンケの攻めが、受けに興味を持つきっかけは、心…

4

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

神様は気まぐれすぎる

本作は、私がBLを読み始めたごく初期に読みまして、その時は「これがBLの切なさ!これがBLの萌え!」と感動してキュンキュンしたものでした。
今再読して感じるのは、余村さん卑屈過ぎ…という事。
確かに、自分の悪口的心の声を聞いたらショックを受ける、というのは当然です。でも、聞こえてくる声は楽しい事、笑える事、微笑ましい事、ブラックな事など様々だったはず。
あと、引っかかったのが「なぜ長谷部は…

7

解ける箱庭 (2) コミック

三池ろむこ 

お兄ちゃん’S(´;ω;`)ウッ…

今回の見どころは2点ですね。
一つは、受が屋敷に来てからの周囲の人間の変化。
攻は優しくなり、少しずつだが外に出るようになった。
使用人にお礼を言ったり、社交の場に顔を出したり。
明らかな変化はほほえましくて良い。
恋愛的に話が進んでいるかといえば、まだその段階ではない。
ではないのだけれど、目に見える変化はすごく良かった。
リンゴのお菓子が…

7

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

静かで優しい執着

「幼い頃から(実は)受に恋している攻」というお題で、答姐トピでご紹介いただいて読みました。まさに息もとまるほどドキドキしたシーンもあって、とても面白かったです。彰彦の静かで優しい執着ぶりに「そう、この感じ!」と思いました笑

家族愛と恋愛――人によって価値観は違えど、この二つは基本的には別の感情だと思います。どちらも厄介で、面倒で、けれど欠けがえのない存在。その二つをただ一人の相手に感じてしま…

4

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

優しいお話でした

『言ノ葉』シリーズはお名前は存じ上げていましたが、未読。何冊か出ているシリーズなので、人気作なんだろうなと思って購入してみました。

えっと。
アホな私はこれが1作目だと思い込んで購入したのですが3冊目だったんですね。ということで、『言ノ葉』シリーズの先入観ナシ&初読みでの感想を。

まずこれだけでも何の問題もなく理解できました。

人の心が読めること、そして両親がおらず親戚をたらい…

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