三池ろむこさんのレビュー一覧

解ける箱庭(1) コミック

三池ろむこ 

迷い込んだそれは、秘密の花園。

子供の頃に読んだ、バーネットの「秘密の花園」は、どんな話だったかな、と想いを馳せる。

アンダーと呼ばれる、貧民層の暮らす街で、両親にも兄にも先立たれ、独りで生きてきた章生は、ある日、栗須という男に拾われる。
栗須はただの使いだと言い、豪奢な屋敷へと連れて行かれる。
屋敷には、若くして世捨て人の様な暮らしをして、広大な庭の植物の世話をして、日がな一日暮らしている久世という男。
たまに屋敷…

4

三百年の恋の果て 小説

海野幸  三池ろむこ 

主従ラブ!

秀誠と祥真は高校時代からの友人同士。東京の大学を卒業し家業を継いで彫物師となった秀誠が、同じく家督を継ぎ故郷で神主となった祥真の神社に訪れるところから物語は始まります。

最初はこの二人の間柄に注目しちゃうじゃないですか。でも、秀誠は神社の境内にひっそりと佇む白狐の木像に魅せられて、なんと三百年越しの恋を一からやり直すことになるのです。

この恋が切ない…。封印を解かれた白狐の化身である紺…

3

甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

地雷というほどではないけれど

セフレものが読みたくなって、読んだお話。

どうしてもセフレ関係の二人って、受けが陰鬱だったり愚痴愚痴したりする傾向になりがちだと思うのですが、本作の受けは明るくカラッとしていてよかったです。
そして、攻めが受けとセフレ関係な理由も、攻めの背景を知るとなるほどなぁと思えました。
そんなこんなで、二部構成の第一部は非常に楽しく読めた……のですが。

ただ、第二部の方になると百合カップルが…

2

化け猫にゃんにゃん恋の船頭 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

猫憑きシンデレラ




両親が早くに亡くなって伯父たちにこき使われている受けが、海運業の社長の攻めに見初められるお話です。小間使いをさせられてるところだけがシンデレラで‪12時に魔法が解けたりしないんですがね。受けに憑いてる化け猫勘太郎が恋の船‬頭です。

<あらすじ>
瀬戸内の小さな島に住む宮尾椎名(受け)は先祖代々猫憑きの家系で、勘太郎という化け猫を憑依させる能力と船の命運を視ることができます。

1

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

モヤモヤ

前作に引き続き読みました。
何だかモヤモヤ。。。
あとがきで、説明はあるものの、占い師の存在が本当に必要だったのかと。
藤野は、優しくて利用されやすい性格の受。
こちらは、文句なしでいいキャラです。
普段色気もない大学助教授なのに、エッチの時には、エロい!!
攻の仮原は、生まれた時から人の心の声が聞こえており、やさぐれた結果その能力を利用してお金を稼いで生きてきた人物。こちらは、やさぐ…

0

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

心の声が聞こえる

人の心の声が聞こえる。
そんな力がある日突然使えるようになった余村。なんの不自由もなく生きてきた彼が、彼女にプロポーズした翌朝、彼女の心の声が聞こえてしまった。
衝撃です!この場面。そりゃ3年も引きこもるわ!
それまでの余村は、普通の会社員。男を好きになるなんて素振りは一切ないので、社会復帰した余村が長谷部と出会い、自分に好意を寄せる心の声を聞きながら、惹かれていく過程が良かったです。
ほ…

2

夢で逢えたら 小説

谷崎泉  三池ろむこ 

想いは重い。

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。

「神」評価です。

久しぶりにガツーンとくるものを読ませてもらいました。
いやー、何度も泣きました。

受けの律の想いに泣き、
攻めの白瀬の想いに泣き、
コンビの相方の賢介の想いに泣き。
そして、コンビに対する想い、お笑いへの想い。

想いって、重い。
前半はひたすら重い。
八方塞がりで閉塞感漂う前半。
登場人物だけ…

2

解ける箱庭 (2) コミック

三池ろむこ 

お兄ちゃんのターン

1巻は、章生と久世の出会いから心を通わせるまで、でした。

2巻は、家の当主である総司郎と、その補佐となった章生の兄、貴成のターン。この二人の出会いと、心を通わせるまでが描かれます。

久世は家から見れば妾腹の子。正妻であった総司郎の母は久世を疎んじ、あまつさけ体の関係を強要します。それを知った総司郎は母を遠ざける。
そんな総司郎を、貴成が支えます。そして恋人としての愛情を通わせる間柄に…

2

解ける箱庭(1) コミック

三池ろむこ 

シンデレラ物語

アンダーという下町で男娼として暮らす章生。一方、アッパーの御曹司の弟、久世。そんな二人のお話。

1巻は、章生が拾われ、お屋敷に連れてこられるところから始まります。そこで、当主の弟、久世の世話を頼まれます。
当主は仕事はできそうだが辛辣で気むずかしく人当たりが厳しい人。一方の弟、久世は、庭いじりが趣味で内向的、一歩も外に出ないし家業にも全く関わっていない。

そこへ異分子である章生が入っ…

2

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

2人がいつまでも幸せでいて欲しいと願ってしまいます

塾バイトをする大学生の和音。その塾に医学部受験の為にやってきた日下部。
一回りも年の離れている日下部は、物腰が柔らかく優しい。
和音は、大学で実らせるつもりもない片思いをし、幼少期からやっていたピアノや、将来のことなど、あきらめる事で平凡に生きてきた。
そんな2人が、惹かれ合うお話です。

表題作は、和音目線で語られています。
大学生の和音ですが、純情で可愛い。片思いだと思っていた相手…

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