桜木知沙子さんのレビュー一覧

特別になりたい 小説

桜木知沙子  陵クミコ 

年下寡黙ワンコ×男前受け

攻めは、「ガラス王子」と呼ばれる才能とルックスの持ち主でありながら寡黙で人見知りしがちというキャラ。

そんな寡黙な攻めに一途に思われているノンケ受けが、あれこれ悩んだすえに攻めの愛に応えるというお話で楽しく読めました。


受けは明るくさっぱりとしていて皆から好かれているというキャラなんですね。

攻めへの気持ちにどう応えるべきなのか悩むんだけど、ぐるぐるしすぎず適度な感じで良かっ…

3

だって運命じゃない? 小説

桜木知沙子  亀井高秀 

運命だよ

偶然が何度も重なります。
牧生と瀬戸口の再会、2人とも南朋子と知り合いだったこと、莉愛と牧生のボランティア先の岸本の関係。
ご都合主義だと思いながら、タイトルを見て「そっか運命だ」と納得した。
あと、いくらなんでも抱き枕のバイトはあり得ない。怪しすぎる。
男でも断るべきだし、その場にいた勝信は友達なら止めなきゃいけないんじゃないかと思う。
瀬戸口の優しい喋り方と雰囲気が良かった。
牧生…

0

札幌の休日4(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

BLとはなにか、と考えてしまった

四冊かけてやっと完結。青春小説としてはこれでよかったと思う。だけどBLなので、これで萌えるかと言われると…。

さんざん先延ばしにしてきた親との問題も一応解決して、じっくり攻めとの関係を深めていかなきゃいけないって時期に、わざわざ遠距離恋愛という形を選択する主人公。
結局父親の会社で働くって楽な方に行ってるし、なんだかんだ言って面倒なことから、また逃げてるように見えてしまうのはいかがなものか…

1

札幌の休日3(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

受け以外のキャラがみんないい人だから成り立つ話

3巻でようやく受けが攻めに自分の出生時の罪とやらを話せて、気持ちを確かめ合うことができたので、いい話ではあるんだろう。
でも、なんだかとても読後感が悪い。
これ、そもそもここまで引っ張るようなことではなくて、愛人の子だった受けが唯一の男子として生まれたせいで、正妻だった女性が自殺した…というエピソードは1巻の時点で読者は知っているんだから、早めに攻めが問い詰めるなどして、どうにかしてほしかった…

1

札幌の休日2(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

まさかの進展なし

主人公から芦谷くんへのキスで終わった1巻。この後どうなったのかなとドキドキしながら読み始めたんだけど、まさか話し合いも何もないとは…。
普通同性の友達にキスされたら、冗談だと思って笑うか怒るか、気持ち悪いと思うか、何かしら感情の揺れがあるもんじゃないのか?自分をからかってるんでなければ、自分のことを好きなのかとか、どういうつもりでしたのかとか、問い質したくはならないの? が、芦谷、まさかのノーリ…

0

札幌の休日 1(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

この人たちには性欲ってないの?

1994年初版の作品の、文庫新装版。この頃の作品ってこれが普通だったのかわからないんだけど、まるまる1巻使って恋心の自覚と初めてのキスまで、ってなんだか贅沢な構成。

内容としては、主人公の気持ちがじっとりと重く、嫉妬に次ぐ嫉妬、悶々、ウジウジ、ぐるぐるの連続で、読んでいてだんだん辟易してくる。この性格が複雑な生い立ちにあるのは分かるが、青春ものというわりに、キラキラ楽しそうじゃないのがなあ……

0

友達に求愛されてます 小説

桜木知沙子  佐倉ハイジ 

長年の恋心

彼女に振られたばかりの涼真が、幼なじみの迅に再会。涼真に片思いをずっとしてきた迅は、涼真に悟られぬよう美容師にらなり東京にいたが、急遽札幌店へ転勤。
ふとした事から迅に告白をされ。。。

涼真がほだされまくりで、結構早いうちに迅に惚れます。も少しゆっくりでも良かったなぁというのが感想。
迅は、長年の想いがあるため涼真を振り向かせる為に全力です。そんな中、迅の父親の会社が手がける大型店が、商…

1

夕暮れに手をつなぎ 小説

桜木知沙子  青山十三 

初めておじさん受作品に手を出しました。

結構後からじんわりくる作品です。

新居まで決め、結婚直前で振られてしまった29才真中と、街の小さな電気屋さん。妻に別れられ独り身の47才谷内。
雨の中、傘がなく困っているところに、谷内が傘を貸してくれた。その傘を返しに行くと、谷内は昔自分にキャッチボールを教えてくれた人だと判明。お互いに懐かしさから二人で飲むことが増え、話しやすさから居心地の良さを感じた真中が、少しずつ谷内を好きになる。。…

2

だって運命じゃない? 小説

桜木知沙子  亀井高秀 

攻めの雰囲気は好きですが…

桜木作品、読書はかなりご無沙汰です。
寮物をむさぼり読んでいた頃の『真夜中の学生寮で』以来かもしれません。
実際あとがきにも久しぶりの仕事とありまして。
そしてやはり桜木さん、舞台は北海道(苦笑

受けは20歳ながらもウブな医大生の牧生。
攻めの瀬戸口はホストクラブのオーナーで31歳(去年30ということで)。

瀬戸口が女性と別れる場面に偶然居合わせたというのが出会いで、その後牧生…

3

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後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

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