桜木知沙子さんのレビュー一覧

ただいま(2) ハレルヤ 小説

桜木知沙子  岡部広 

五ヶ月後

「ただいま」の続編で彼等が一緒に暮らしだしてから五ヶ月たってます。
瑛が恋人島津の元へ行き、これから駿と寿人のラブラブモードか?と思いきや母親の連れてきた下宿人が。
どうでもいいですがこの母親は地味に邪魔してきますな。まあ意地悪って程じゃないけど。
下宿人の潮は寿人とは違うタイプの体力バカ系好青年なので可愛いっちゃ可愛いです。
駿と離れた事もあって今回、瑛は前巻よりさらに立ち位置が傍観側に…

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ただいま 小説

桜木知沙子  岡部広 

疑似家族的な

表紙絵のスピーカー前にちょこんと座る寿人がビクターのワンコみたいでかわういです。
桜木さんらしく札幌を舞台にした大学生の双子の駿と瑛、そして母親の再婚相手で式当日に結婚をすっぽかされた新郎、寿人との擬似的家族関係を軸にしてそれに双子のそれぞれの恋愛を絡めてます。
駿、瑛、そして寿人は同い年。
22歳年上の双子の母親であり寿人の妻となる筈だった女性は行方知れず。
なしくずしに3人での生活が始…

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消えないで 小説

桜木知沙子  岡部広 

桜木知沙子さんの新人賞受賞作

一言でいうと、退屈――かな。

桜木知沙子さんの新人賞受賞作品で、はじめて出された本らしいです。
丁寧でソツのない描写で、筆力は申し分なくて、さすがだと思いました。
でも、全体的にみるともったりしててテンポが悪いような感じもありました。
なにより、私のツボど真ん中である「幼馴染みモノ」なのに、まったく萌えを感じなかったので、がっかり。
ドラマ性が薄かったことが理由かな。
心理描写もありきたりで、ド…

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ワンダフル・ライフ 小説

桜木知沙子  高永ひなこ 

下宿話としてはいいんだけど

札幌の浪人用下宿屋が舞台な話。
お祖母ちゃんが経営してる古いアパートの下宿人は主人公の友朗[攻]を含めて4人なので登場人物は掴みやすい。
その下宿人の中で最古参住人が友朗と同じ医学部受験浪人の浅羽[受]
一見遊び人風の美形で、生真面目な友朗は最初彼に不快感を持つんですが次第に彼に魅かれていきます。
この作品は、浪人生になった友朗1人の話として読めばそんなに悪くないんですよね。
一足先に大…

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教えてよ 小説

桜木知沙子  金ひかる 

青い感情

 どうして、この作者さんはこんなに、青い感情をうまく書けるんだろう……?
 というよりか、この作者さん、大学を卒業してちょっと上くらいの年齢の人の葛藤を書くのが、すっごく上手ですよね。

 今回は、利仁の葛藤。
 今まで、適当に要領よく赤点ギリギリで、試験を乗り越えてきた、利仁だったけれど、ついに口腔外科の試験に躓いてしまう。
「永野はゲイだ」と友人から聞かされて、悲壮な覚悟で講師室に向…

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双子スピリッツ 小説

桜木知沙子  高久尚子 

双子のそれぞれの恋愛話。

 すっごく優しい話でした。

 相当天然で、人がよくて、断るのが苦手で、小説を書く以外は、からっきし……。
 でも、その天然な優しさで、人を引きつけてやまない悠の話と。
 その悠の面倒をよく見ながら、要領もよく、自立している悠、のお話。

 顔はそっくりなのに、中身は全然違う二人。
 話の内容も全然、違いました。

 祐の恋愛は、遅ればせながらの初恋の話。
 ずっと傍にいてくれ…

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解放の扉 小説

桜木知沙子  北畠あけ乃 

ちょっと切なくなる話

 ちょっとギュッとくるような話でした。
 切ない系になるのかな……?

 井坂は、大学院で、小学校で同じ部活だった一つ年上の羽住と再会する。
 大人しかったはずの羽住は、男をとっかえひっかえで、随分と印象が変わってしまっていて……。
 井坂は、最初、戸惑うが、次第に羽住の見せる自然な気の使い方に気付き、家が向かいだったこともあり、一緒にいることが自然になっていく。
 しかし、関わりを持…

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てのひらの星座 コミック

桜木知沙子  穂波ゆきね 

んー

んー、
テンプレ通りでカクッとくる場面がいくつかありました。
攻めが電話で話してるだけの相手を受けが彼女だと誤解したり。女友達がたくさんいるタイプの受けなんだから、こんな決めつけ普通はしないと思う。
攻めが「好き」って何度も言ってるのに、受けは「本当に好きなのは別の人だ」って何故か思い込んでたり。うじうじ受けのテンプレ心理なんだけど、なんだかな。たとえそうでも、男なら、「こっちを振り向かせてやる」…

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きみを待ってる 小説

桜木知沙子  岡部広 

うじうじ攻め

萌えか中立かで迷いました。
うじうじした年上攻めがウゼー!
ぐるんぐるんしてました。
前半はウンザリする展開だったんです。色々地雷で。
主人公の攻めのうじうじな性格が地雷。
あと主人公の容姿をやたら絶賛する脇役の多さとか。そんな何度も何度も場面が変わるごとに言わなくても、この攻めがモテモテなのは分かったからさー…と。
受けと攻めが初対面のときに交わした会話も、ナンダカナァでした。
説明のくどさも気…

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となりの王子様 小説

桜木知沙子  夢花李 

受けにめちゃくちゃイラつかされました

めちゃくちゃかっこいい攻めに、なんの取り柄もないマイナス思考でウジウジしてる受けが、ひたすら構われて愛されて口説かれる話。
こういう話は苦手です。
攻めがこの受けを好きになる理由がわからないんだよね。嫌いになる理由ならわかるんだけどw
冒頭からして身勝手だし。
思考回路が不愉快なんだよね。
「僕の都合はおかまいなし」って、都合があるんならちゃんと口に出して言えばいい。言わないのが悪い。なのに、それ…

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