桜木知沙子さんのレビュー一覧

消えないで 小説

桜木知沙子  岡部広 

是非、復刻版出して下さい。

桜木知沙子さんの初期作品です。
これといったドラマチックな展開も無い、地味な幼馴染み物です。
でも何故か15年以上経った今も、時折読み返してしまいます。
古くてもう黄ばんでます、イラストも時代を感じさせます。
地味(何度もすみません)なのに、何故か懐かしく、切なくなります。
前述の方も書かれておられましたが、作者様の後書き。
~幸せなひとはJUNEなんぞ必要ないやい~
~想像の世界で心を休める、…

0

ジングル・ジャングル 小説

桜木知沙子  梶原にき 

ジャングルを完全に抜けた先に幸せがある

「ジグソー・ジャングル」の続編、再販文庫になります。
緑が大好きで地味な性格の受け様と正反対のように明るい攻め様と紆余曲折の末
恋人同士になった二人ですが、受け様は前作よりは内向的だった性格が攻め様との
出会いで少しずつ前向きになって・・・なんて事にはなかなかならないのですよ!
どこまでもネガティブなんです、イラっとくる程で、前作よりも酷い有様。
前は地味で暗い&内向的だった受け様が続編…

1

夕暮れに手をつなぎ 小説

桜木知沙子  青山十三 

年下男の本気の恋

好きです、オヤジ受け!!(のっけからズバッと直球)
何がいいってね、枯れていそうで
その胸の内は様々な葛藤やらが渦巻いている、というところです。

今回は攻めが婚約解消し、
受けがバツイチという、なんとも寂しい二人。
でも、そんな二人が恋愛感情いだきませんよ、普通は!!
攻めもそこで悩んだりしていましたが、
心境の変化とか、お話の流れがスムーズで納得できました。
今まで、自分のみ…

7

ジグソー・ジャングル 小説

桜木知沙子  梶原にき 

ジャングルに例えた内気な心

16年前の作品の文庫化再出版の作品になります。
読みはじめはほのぼのテイストのスローなお話なのかと
思ったら、とっても呑気な気分で読んでいられないお話
ふとしたきっかけで知り合った同じ学部の先輩後輩同士
その先輩の家に借りていたジャージを返しに行った時に
剣呑な態度の攻め様の弟と出会う、それが後にトラブルに

かなり危ない弟君なんですよね、兄弟の独占欲と恋愛が
解っていない感じで、…

2

札幌の休日 1(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

続きがほしくなりました。

 この本読んだら、絶対、続きが欲しくなる……! と思ったら案の定でした。

 主人公の皇は、大学二年生。
 複雑な家庭の事情から、今まで人と深く関わらずに過ごしてきた皇は、せめて大学の四年間だけでも自由を満喫しようと、札幌を進学先に選んだが、今までの生活からどうやったら毎日を有意義に過ごせるかどうかわからずにいた。
 そんな皇の家の隣に越してきたのが、皇と同じ大学に通う2つ年上の芦谷。

1

兄弟にはなれない 小説

桜木知沙子  山本小鉄子 

家族愛だけで終われなかった二人

なじみのゲイバーで友人と飲んでいた受け様が
友人に帰られた後に入ってきた客に一目惚れを
してしまうが、彼はノンケでゲイの知り合いに
たまたま連れてこられただけと知りがっかり。
でも、何故か一見不愛想に見える攻め様が
気になってしまい・・・
そして、成り行きで一夜を共にしたが翌朝に
攻め様の携帯に女性からのモーニングコールが、
恋人はいないと言っていた攻め様に失望し、
逃げるように…

1

兄弟にはなれない 小説

桜木知沙子  山本小鉄子 

兄弟ものというよりは、家族もの

受けも攻めも家族思いのいい子で、ホテル行っちゃったし、恋愛対象として気になってる相手だから気まずいんだけど、両親の為、兄弟になろうと頑張ります。
攻めの弟を交えて遊びに行ったりするのはちょっとほのぼの。
仲良くなってくると、家族としての一線を越えないように気持ちを抑えるのが辛くて…。
正直展開は良くあるパターンですが、そこまでの過程が程よく切なくてよかったです。
家族としては仲良くという前…

2

Chara collection EXTRA 2006 グッズ

ファンには興味深いでしょうね

色々なお話の後日談ですが、よかったものをいくつかご紹介します。

*麻々原絵里依 「双子横丁」(「初恋横丁」番外編)
あっくんが引っ越してから、そこに入りびたりの修との仲を疑うミミとモモ。
夜中に家を抜け出して、あっくんの新居に行って調べようとする双子の二人だが、うろうろしているところを警官に見つかって・・・

*水名瀬雅良 「キミの建物と本音」(「ラヴァーズ・ポジション」番外編)

0

夕暮れに手をつなぎ 小説

桜木知沙子  青山十三 

黄昏感がイイ感じ

受攻とも年齢は上がったけど年の差年下攻に絆される枯れたオッサンという大筋は「情熱まで遠過ぎる」と近い感じ。
好きな展開だからいいんだけど。

受が草食系なせいか物語も全体的に淡々とした展開だけど印象的なシーンもちゃんとあってメリハリはあったと思います。
真中が恋だと気づく瞬間とか好きだな。
谷内さんが真中に桜を見せに行くのもなんかいかにも谷内さんらしい愛情表現で良かった。

ただBL…

3

HEAVEN 小説

桜木知沙子  麻々原絵里依 

切ないです

すごく切なかったです。
特に前半の紀宏の想いが!!!
なんて健気で奥ゆかしいんだ!!
冬の北海道が舞台に出てくるんですが、まるでそこに降る粉雪のようです。
確かに紀宏も他の人を傷つけてるんですが、それでも嫌いになれない魅力があったと思います。
それに引き換え、攻めはとっても酷い男で、私は普通ここまで酷い男はちょっと嫌いになってしまうこと多いんですが、今回はそんなに鼻にはつきませんでした。…

2
PAGE TOP