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おぐらみき
葡萄瓜
前巻『いとこどうし』刊行後も継続されていた 作品の総纏めですが、後書きによれば刊行 されるかどうかの自信が作者さんには無かった との事。 BLで4コマ漫画の単行本展開はどうしても 厳しいのでしょうか。 前巻では高校生だった二人が大学生になり、 そして外の世界との温度差も知る様になって …と言う展開です。それなりに重みがございます。 その割に作品世界に影を感じないのは、主役の …
T京大医学部の医師・加賀の「作品」として育て上げられた樹と 名医の孫として育ちながら挫け、根無し草になった豊。 二人の出会いはともにサクラとして参加したお見合いパーティーだった。 その夜の内に肌を合わせた二人の道はもう二度と交わらない筈 だったが…。 一流の医師として作り上げられた樹も不器用ならば、猶予のある 生活を選びながらも怠惰に徹しきれない豊もまた不器用。 不器用同士が共に…
新入社員の勇樹が入社式で遭遇した人事部 社員・伊藤はかつて行きずりに肌を重ねた男だった。 勇樹にその一夜の事を口外するなと念入りに 懇願する伊藤。訝る勇樹。 社に馴染んでゆくに連れ勇樹は伊藤が何故あの時 自分と肌を重ねたかを知る事となり…。 表題作をはじめ年齢を問わない片恋の切なさを さらりと描き出す短編を集めた一冊です。 体の距離が近くても心の距離が遠い、そう言う 恋愛をあ…
『EXCUSE』シリーズ続刊で締めの巻です。 『EXCUSE』が豊を医師として蘇らせる物語であったとするならば、 この一冊は樹の心の傷を癒し、一個の人間として再生させる 物語です。 樹は豊との関係で癒される事により本当の強さを取り戻します。 その強さにかつて樹を服従させていた人間が怯むという一瞬も またこの巻の観所かと。 番外編の『ペット』は飼われていた頃の幼い樹の物語。 育て…
後輩攻と言う設定は、美味しい題材でありながら 美味しく仕上げるのにコツが要ると感じます。 一歩間違えれば後輩の一途な愛情がお子様の 自分勝手な独占欲として表現されてしまうのですから。 この表題作シリーズは後輩の傲慢さの裏にあるものを きちんと描いているから好感が持てますね。 バスケット部を舞台に体育会系の不器用さを適度に 混ぜて良い駆け引きが展開しているかと。 併録作は美術部を…
ボーイズラブを4コマで展開すると言うのは 簡単な様で結構難しい作業です。萌えと笑いを 詰め込む必要がありますから。 それを破綻無くしっかり進行させ、しかも甘々に 仕上げている作者さんの手腕は凄いものと 感心します。 主人公達の原型が幽遊白書の同級生カップルで あり、編集部からもそう言う感じで、とオーダーが あったと言う事はここだけの内緒です。