桜海さんのレビュー一覧

花篝 小説

池戸裕子  桜海 

幻想小説好きには堪らない世界観

美少年の精が宿る花の樹「白鳳仙」に
魅入られ翻弄される人々を描いた
耽美でややホラー色の強い作品。

「白鳳仙」は、人を死の世界に誘う
いわば死神で、その描写は幻想的で美しい一方、非常に不気味でもあります。
泉鏡花作品を連想させるような世界観に大変引き込まれました。

■「花篝」
生家の庭に咲く「白鳳仙」に取りつかれた佐鞍(攻め)と、彼を現世に繋ぎ止めようとする恋人・華谷(受け)…

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桜海作品集・追想 コミック

桜海 

作品としては中立なんですが神で

先ず最初に謝罪しておきますが桜海さんファンの方には不快と思わせる記述もあります、ですがこれが率直な感想です、ごめんなさい。
※ラストコミックである「ラディカルシークレットロマンス」と「桜海作品集・追想」2冊合わせてのレビューになります※

商業的活動は殆ど知らず、大手同人サークルの漫画描きメンバーの1人の方という認識しかなく、更に亡くなったという事も全く知りませんでした。
あとこれも正直に…

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愛しのロン 小説

桃さくら  桜海 

甘やかされて……

「愛しのロン」から、「アイ・ラブ・ロン」までは朗と、逞の話なんですが。
 最後の1つは、全く違う、別カップルのお話でした。

 転校先のクラスで、朗が逞に「ロン!」と飼ってる犬に似てる、という理由で呼ばれたことが始まりの物語。
 話のテイストとしては、ロンのことがかわいくて、かわいくて、仕方がない逞が、一方的にロンを甘やかしている物語……のように、思えました。
 で、甘やかされてるうちに…

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僕らは大丈夫 小説

鹿住槇  桜海 

受けの性格が好きじゃなかったな

『誰にでも愛される素直な受け』という設定なんだけど、ただ子供っぽいだけのワガママ坊やにしか見えなくて、どうしても受けを好きになれなかったです。
兄や友人など、周囲の心配やら優しさやらをないがしろにしすぎじゃないかなァ、と。

交通事故で脚に障害を追い、弟を殺してしまったせいで、心を閉ざしてしまった攻め。留年し、近寄る人間には棘だらけで。
そんな攻めのことが気になり、主人公は彼に近づいていこうとする…

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