崎谷はるひさんのレビュー一覧

夢をみてるみたいに(文庫) 小説

崎谷はるひ  せら 

キラキラ系

結構前の文庫化を入手したのですが、
もともと2001年出版の本であるからか、
かなりキラキラ系というか、乙女なお話でした。

美紀は、多くが憧れる大手総合アパレルメーカに勤務する
サラリーマンですが、観た目のかわいさと、
まだ仕事のできない「新人ちゃん」的行動からも、
「みきみき」とか、女性の多い部署で女性に愛玩されている
存在です。

美紀は、この会社の面接の際に、駄目もとで…

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あるいて、あした 小説

崎谷はるひ  明神翼 

文庫化

読んでいて、「なんか読んだことあるな~」と
デジャブを感じながらも、楽しんで読んでいたのですが、
あとがきを読んで、軽くショック!
文庫化前の本を、当時読んでいましたよ・・・。
早く気づけよ、私・・・。
ついつい初めて読むかのように楽しんでしまいましたよ。

大学生の一夏は、実家の酒屋を手伝うことになるのですが、
配達先で、無愛想なバーテンダー上川と会います。
初対面で、未成年に…

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やさしい傷跡 小説

崎谷はるひ  石原理 

わかんないとこが……

体調を崩した宙彦の行動を志朗は嫌がっていたけど,正直いってどうして他人への態度と
個人的な身体の管理が結びつくのか分からなかった
これって,コインの裏表みたいに結び付けられるものなのか……?
単に,自分が関わった相手からネガティヴな反応をされるのが許せないだけなんじゃ,と勘繰りたくなる

そして宙彦は警戒心が無さ過ぎるな,みっともない姿を見られるのが恥ずかしいという気持ちは分からなくは無…

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エブリデイ・マジック -あまいみず- 小説

崎谷はるひ  鰍ヨウ 

舞台が活かしきれてない気がする・・・

こういう『等身大キャラクターの地味な日常』はすごく好きなんですよ。それだけでもよかったです。確かに、この上なくじれったいんですが、ゆっくり心情を追っているので、分厚さのわりに飽きることもなく読めました。結構好きですね。

私は、特に受が恋に悩んで、いろいろぐるぐるしてストーリーが進まない(結果長くなる)のは一向に構わないんです。ただ、問題はその中身。
大学(演劇部)関係の描写が多過ぎて、ちょ…

9

エブリデイ・マジック -あまいみず- 小説

崎谷はるひ  鰍ヨウ 

攻めさんのなかなかけっこうな豹変が印象的でした。

ゆっくり穏やかな感じで進んでいく恋でした。大きなモチーフが演劇ってところがとことん崎谷さんらしいなぁ。他作品で見知った名前がばんばん出てきて、本当に崎谷作品全体がリンクしているんだなと感じました。バルザックの「人間喜劇」とか、ゾラの「ルーゴン・マッカール叢書」みたい。そういう「繋がっている」感じは結構好きです。
鎌倉を舞台にスローペースで進んでいくこのお話、お菓子や料理やアンティークや高価なテー…

3

エブリデイ・マジック -あまいみず- 小説

崎谷はるひ  鰍ヨウ 

日常の中で育つ思い

とにかく・・・長い。そして面倒なくらいじれったくて話が進まないお話。
だからと言って内容がお粗末な訳でもなく、主人公の受け様の感情や戸惑いを
丁寧に描写してる作品でもあるし、相手役のちょっと不思議系の攻め様の
つかみどころの無いような個性的な雰囲気手伝ってゆっくり心が成長していくような
ストーリー展開の作品になっているようでした。

出会いから1年間の二人の関係と、受け様の大学サークル…

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あの日のきみを抱きしめたなら 2 コミック

崎谷はるひ  山本小鉄子 

やっぱり女性キャラが…

やっぱり女性キャラの描き方が苦手でした。
なんか「男に媚びるイヤミ女」として描かれるだけで終わってる渋谷先輩が、ちょっと可哀想になっちゃったな。
DV男の金沢にすらきちんと救済を与える優しい視線はあるのに、なぜ渋谷先輩には救済を与えないんだろう。
なんていうか、男性キャラについては「そうしてしまう理由」を根っこから考えてあげるのに、女性キャラには冷ややかな視線を浴びせるだけって感じで。
受けが色ん…

1

あの日のきみを抱きしめたなら 1 コミック

崎谷はるひ  山本小鉄子 

女性キャラが苦手だ

あらすじは他作品に詳しいので改めて説明はしないことにします。
面白かったです。主役カップルの恋愛のお話は。
あと、山本小鉄子さんの絵が改めて大好きだと思いました。唇の描き方が神がかってると思う。本当に柔らかそうで、キスシーンが素晴らしいです。
ただ、崎谷作品に共通して感じる不快な部分もありました。女性キャラの描き方です。
攻めの初カノがウザ女なのは誰もが認めるところだと思いますが、サバサバ系の女性…

2

エブリデイ・マジック -あまいみず- 小説

崎谷はるひ  鰍ヨウ 

身近な恋

突然王子が出てくる訳でもないし、ドラマチックなお話ではありません。
でも、その日常の中で、身近に感じられる恋であったことで、
より、じっくり読むことができました。

大学生の三矢は、演劇サークルに入ったところ、
同じ男に告白され、お泊りの旅行へ行こうとしたところ、
実は、それは騙されていて、本当に三矢がホモで、
旅行にひょこひょこ来るか?という賭けをされ、
騙されていました。
で…

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エブリデイ・マジック -あまいみず- 小説

崎谷はるひ  鰍ヨウ 

根気強さは愛の証?

久々のシリーズ続編でない書下ろし新刊は、あとがき込みで何と!382Pの超ぶあつい本。
一体どんな大きなトラブルめいた事件があって、どんな出来事が二人の間にあるのかと思いましたら・・・・
それはそれは実に、日常の何でもない風景。
気持ちを上手く表現できなくて悶々とする主人公の演劇サークル活動が中心で、
彼の気持ちがはっきりするまで、一見天然とも思われる根気強さで彼を温かく見守り続ける恋人。

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