崎谷はるひさんのレビュー一覧

静かにことばは揺れている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

昨今のBL事情‥

実は、この作品、図書館で借りました(驚愕)。
今日び、BLって図書館に置いてあるんですね。びっくり‥。

さて、「グリーン・レヴェリー」シリーズ2作目。
女装やもめだけど実はイケメンの社長綾川のターンです。
4年前に亡くなった奥さん一筋だった綾川が、
たった一度した浮気が原因で、
女性には食指が動かなくなったからと言って、
じゃあ男ってなるのはどうなんだろう??
↑もっとも、綾川…

3

心臓がふかく爆ぜている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

私好みのカプなんだけれども‥

イケメンハイスペック攻様×経験はこなしてるけど恋愛にはウブな受様。

対象的なカプって上手くいってるときは、
パズルのピースみたいに、欠けてるとこが埋められる幸せを感じるけど、
ひとつ歯車が違えるとタロットの正位置が逆位置になるみたいに
狂っていくんだよね‥しみじみ。

両想い後の言い争いは‥ある意味修羅場なんだけれども‥
作品が斎藤目線なのもあって、
悪いのは早とちりした斎藤み…

10

やすらかな夜のための寓話 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

えちシーンを読み飛ばしたくなるほど‥濃い

崎谷さんのえちシーン大好きなのですが(←いばって言うな)
「ちるちる」さんの「エロ度」「エロエロ」じゃ足りないほど、
エロてんこ盛りワゴンセールです。

「やすらかな夜のための寓話」
「しなやか~」その後。
臣が署内で見かけた不良少年に過去の自分を重ね、
不安定になっているところを、慈英が体で慰める話。
タイトルの響きの美しさに惑わされてはいけません。
なんと105p中51pがえ…

1

せつなの夜に触れる花 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

好きなら護ってやるべき

ブルーサウンドシリーズ。
短編集2作を含む8作目です。
作品ごとにカプが変わるので、シリーズ他作品を未読でも問題ないです。
「振り返れば~」の山下の店「アークティックブルー」の
ワケアリバーテンダー江上さんのターンです。

作品全体としては楽しく読めたのですが、
京(受様)が江上に出会ったのが10歳、再会したのが28歳。
‥つまり、出会った年の約2倍の年月が流れている訳なんです。

1

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

慈英の従兄・照映さんのお話

慈英×臣シリーズのスピンオフ。
時系列的には、「しなやか~」と「ひめやか~」の
間くらいのお話だそうです。

タイトルの「インクルージョン」とは、
ググると「包括」とか「包含」と言う意味ですが、
ここでは、貴石に小さな粒や空気が入って模様になっていることで、
その模様をデザインに敢えて生かしたりするんだそうです。

「ちるちる」さんのあらすじに
「恋人同士となったふたりだが‥!…

1

あざやかな恋情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

ルーツに向き合うこと

シリーズ3作目。
臣が昇進試験に合格し、一年間の駐在所生活に突入。
左遷ではなく、昇進後の「お約束」と言うことで、
地方勤務にも悲壮感は微塵もなく、むしろ楽しんでる感じ。
「暇そうだから『ひまわりさん』」なんていわれるほどのどかな町で、
盗難事件が頻発して‥。

この作品では、二人の‥というか主に臣のルーツに関わる話が中心です。
精神的に不安定になるとセックスに溺れずにいられない依…

0

しなやかな熱情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

とにかくじれったい

2001年リーフノベルズで出版された表題作を加筆修正したものと、続編が追加で収録されています。

表題作「しなやかな熱情」は二人が殺人事件を機に出会い、惹かれて再会するまで、続編の短編「さらさら。」では思いを通じ合わせるまでが書かれています。

当初、作者様は表題作も「さらさら。」にしたかったとのことでしたが、編集様が反対されたのに同感です。どの辺りがさらさらなのか、分からなかったです、崎…

0

不埒なファシネイション 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

表紙はお兄ちゃんカプですが

「不埒」シリーズ総登場の短編集です。

「不埒なファシネイション」表題作。
お兄ちゃんこと直隆×真幸カプ。
前作「不埒なパラダイムシフト」の続き。
今回ばかりは真幸(受様)の義姉に閉口しましたね。
「勘当」が正しい状態だとは思わないけれども、
なにも真幸の傷口に塩を塗るような方法を
取らんでも良かったんじゃないかと。
やーもーいんでない?と言いたくなりました。

「不埒なテン…

1

不埒なパラダイムシフト 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

ド天然恐るべし

「不埒なスペクトル」カプの続編。
今回の軸は大きく二つ。
ひとつは直隆の元カノ登場。
崎谷作品にちょいちょい登場するわかりやすく「ヤな女」でしたね。
まぁ、今作は続編なのもあって、カプが両想いな前提なので、
元カノがいくらいやがらせしても、表裏があっても安心でしたがね。
もうひとつはゲイであることが現行犯でバレて、
一方的に絶縁された真幸の兄が今さらながら突然接触。
真幸のトラウマ…

1

不埒なスペクトル 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

お兄ちゃん成長物語

前作「不埒なモンタージュ」未読。
オヤジ苦手なもんで。
「ちるちる」さんであらすじ読んだ程度の知識でしたが、無問題でした。
この作品が書かれるきっかけになったのが、前作のドラマCDで。
メインカプの受様の兄である直隆(今作攻様)役の声優さんが、
「思い込み激しくてはた迷惑なこの兄は、いちど二丁目とかでひどい目に遭えばいい」とコメントしたのがきっかけだそうです(あとがきより)。
杉田(智…

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