崎谷はるひさんのレビュー一覧

スキが言えない、愛してる コミック

崎谷はるひ  街子マドカ 

原作好きなら読んでみて

このお話は、「キスができない、恋をしたい」と「恋愛証明書」の電子限定コミカライズです。

以前、雑誌ルチルの付録『崎谷はるひ作品スペシャル小冊子』に「恋愛証明書」と「キスができない、恋をしたい」のコミカライズがありまして。
私はてっきり、それと同じ内容のものが電子限定でコミカライズ発売されたのかと思っていました。
そちらは余呉さんのカフェレストランを中心に描かれた、原作よりも数年未来のお話…

4

オモチャになりたい 小説

崎谷はるひ  明神翼 

変わったカップルだなあ

かなり変わった受け攻めだと思ったのですが、面白かったです。
ストーリー自体はあまり抑揚がないと思ったので、ストーリー部分がもう少ししっかりしていたら神評価をつけたかったです。
カップリングはとても気に入って、他にもこの二人のお話があるなら読みたい!と思ってしまいました。

ストーリーは、同じ高校で働く教師のカップルの日常生活を描いたもので、二人の同棲生活と、何故付き合うことになったのかの説…

1

あしたのきみはここにいない コミック

山本小鉄子  崎谷はるひ 

表情の変化に注目!

2009年に買って読みました。昨日、久しぶりに読んで衝撃を受けました。もう7年も経つということにも衝撃を受けました。当時の感想は社会科準備室に石油ストーブを置きたいでした。

*開き直った北原がやばい
社会科教師(北原)×高校生(朝陽)のお話です。ラブコメではなくシリアスです。
朝陽は補習を受けたことをきっかけに北原を好きになります。北原は自分が学生だった頃に教師を好きになり関係を持ったが…

1

ANSWER 小説

崎谷はるひ  やまねあやの 

トリコになりそう。

他の作品をレビューしようとした時に、古い作品も読んでみようと思い立って購入した作品の一つでした。ノベルズ版のあとがきで、BLというジャンルにおいて、ストーリー自体やキャラクターの魅力もさることながら、大人の読者に向けてはポルノグラフィとして成立するのもまた一興である、と「エロ」をとても大事にしていらっしゃって、この作品が作家さまの方向性を決めたといった内容を読み、そのBL愛の深さというか気概に惚れ…

2

アイソポスのひそかごと 小説

崎谷はるひ  穂波ゆきね 

悪くない王道

スパダリが健気受けにメロメロ~、な王道ストーリー。
しっかりと読ませる構成、文章はさすがの崎谷さん。しかし、どうも私、この評価の高い先生の作品が苦手なのです。

特に、受け視点で、恋愛に中学生のようにぐるぐる思考する展開が好きじゃない。これはまさにそれ、で、しかし最後まで読めたのはやはり作家さんの力か。

ぽつぽつと登場するイタリア語が面白く、作品に違ったテイストを与えていて好印象。

1

はなやかな哀情 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

忍耐と幸せ

切なくて何度も胸が締め付けられました。
慈英が無意識に臣を頼っていて、それが臣にとって傷つける言動であってもちゃんと寄り添ってあげる姿に臣の成長を感じました。
しかし、恋人にこんなことを言われたら悲しい…慈英はやく思い出してと何度思ったことか。
CDも聞きましたが本とは違う良さもあり、神谷さんの声がとても臣さんで素晴らしかったです。三木さんも声も記憶喪失前後で声質が違うのもさすがです。
シ…

3

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

不健康な共依存

崎谷先生の作品がとても好きで色々と読みましたが、この少年人形の不健康さがとてもやみつきになります。
不健全ではないんです、不健康なのです。
色々と過程なども描かれていて、それでも不潔さを感じさせません。(個人差はもちろんありますが)
内容的にはひどく偏るところがあるので万人受けするとは思いませんが、ただのBL作品ではくくれないような病的であり芸術的な作品だと思います。

3

Suggestion暗示 小説

崎谷はるひ  やまねあやの 

ユキオという名前

元会社員で保父のタマゴである秦野は、真柴に行きずりから襲われ・・・
「ANSWER」の続きであります。

真柴は井川悠起夫と交際をしていましたが、結婚という名のひどい裏切りが秦野への行為の真相であったのです。
「ユキオ」という名前が真柴にとって虫酸が走っていたようです。

しかし、いまでこそ、愛のある情交を重ねる二人だが・・・。

方や、華奢で小柄で童顔で色白の秦野
方や、長身で…

1

戀愛-koiai- 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

こんな会社…ヤダ

崎谷はるひさんの(しかも最近の)作品を久しぶりに読みました。結構あっさり目で読みやすい作品だと思います。

崎谷さんの書く受はタイプは違えど思考がすごく乙女だと常々思っているのですが、今作の主人公・達巳も例に漏れず…ダメ男に惚れて「恋は盲目」状態から11年も抜け出せない女そのものでした。

親友でもあり会社の同僚でもある二人のお話で、そのうち一篇にTwitterで業務連絡をするやり取りがあ…

1

不埒なファシネイション 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

シリーズの総仕上げ

「不埒~」シリーズの総仕上げとも言える短編集です。一冊の65%が表題作(「~スペクトル」「~パラダイムシフト」の続編)で、直隆と真幸の同棲生活の後日談…主に真幸の家族との確執が解消されていくスタート地点までのことが描かれています。残る25%が「~インセンティブ」の後日談、10%が「~モンタージュ」の後日談という構成で、直隆と真幸シリーズのファンなら要チェック!な作品になっています。

表題作の…

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