おおや和美さんのレビュー一覧

タクミくんシリーズ Sincerely… 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

深読みしたくなる

久しぶりの託生とギイの登場です!改めてお互いを認め合い、許し合う。託生と島岡さんの初めての通話、ギイの嫉妬。いろんなものが詰まっていました。しかし二人のあれこれよりも、やはりタケルの存在。タケルが淡々と話す昔話、思いの丈。カミサマじゃない、どうにもならなかった。この言葉に暫く文字を追うのを止めて考え込むほどでした。結局ああで良かったのか、わたしには判断をつけることはできません。総てを理解するにはま…

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タクミくんシリーズ オープニングは華やかに 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

章三のことがよくわかる

いい加減、年代順に読んだ方が理解が深まると分かりながら、出版順に読んでいます。今回はセカンドポジションにやられ、章三のことがもっと好きになりました。柴田先輩を巻き込んで、ギイとの関係性を自覚してしまったり、物分かりのいい人間を演じてみせる辺りとか。その気は全く無い癖に、柴田先輩からちゃんと告白までさせて、拒絶もしない。だからと言って揺れるでもなく章三はあくまでも章三でした。久しぶりの登場になった吉…

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タクミくんシリーズ 通り過ぎた季節 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

知りたい情報が得られない

今回は託生やギイは登場しません。佐智と聖矢さんは個人的に気になっていたので楽しみにしていましたが、ごちゃごちゃ不要な描写が多すぎて殆ど印象に残らなかったのがとても残念でなりません。聖矢さんが麻薬Gメンであるのをあれだけのページを使ってまで引っ張る必要があるのか?と思いました。人物描写は物語の上で大切なことですが、過ぎている時間が佐智の時間、佐久間や日出たちの時間で切り替えが多いので、頭が追い付いて…

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タクミくんシリーズ 恋文 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

野沢さん登場

野沢さんの登場を凄く楽しみにしていました。いい意味で苛々とさせるお話でしたね。恋愛に置けるあるあるが詰まっていたように思います。重い題材を取り扱われることが多いので、読んでいるとしんどくなることもあるのですが、痛々しい場面は直線的な描写を省き、雰囲気で匂わす程度に抑えていたので、嫌悪感なく読み進められました。前回に比べシリアスとのバランスが程よかったです。別ストーリーでは、ギイと託生の仲直り前提の…

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タクミくんシリーズ 虹色の硝子 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

もう少し関係性の説明が欲しかった

実写映画化もされた虹色の硝子。切ないと言われればそうだし、悲しいと言われればそうなんですがですが、ギイと鈴木の距離がどれくらいのものだったのかなど、二人の関係性の描写が省かれている所為で、わたしはイマイチ感動には至りませんでした。回想などがもっと盛り込まれ、二人がどういう友人関係であったのかということを伝えてくれないと、ギイが何故そうまでして守ったりしようとしてるのか、だとかが伝わって来ないです。…

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タクミくんシリーズ FAREWELL 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

タクミくんシリーズでなくてもよかった

前作CANON(カノン)に胸を掴まれていた所為か、この手の話なの?というのが率直な意見でした。面白いか、面白くないのか、と問われると面白い部類ではあるのですが(わたしが謎解きや幽霊ネタが好みなのもある)イマイチ入り込めない作品でした。ファンタジー等は本当にようくようく作り込まれていないと読み手を引き込むのは難しいと思います。何だかページを捲るのも作業になっていた気がします。わたしが求めていた“タク…

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タクミくんシリーズ CANON -カノン- 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

物語が動きはじめる

そして春風にささやいて、カリフラワードリーム、と来て今作は一瞬で読めてしまいました。託生と母親の距離が縮まっていく様は見ていて本当に気持ちがよかったです。託生の心境の変化も以前に比べナチュラルだったように思います。また、好きの形や思いの在り方をわたし自身考えさせられたようにも思います。好きって以外にたくさんの意味があるんですよね。ギイの「お前、怖いよ」って言葉には胸が締め付けられるようでした。スト…

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タクミくんシリーズ カリフラワードリーム 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

学園モノならではの置いてけぼり感

そして春風にささやいて、に引き続いて読みました。学園モノBLとあってたくさんのカップリングが存在します。あっちもこっちもカップル。それも上記ならではの魅力だとは思いますが、登場人物が非常に多く、読み進めるうちに少し混乱してしまいました。気持ちはこのシリーズのメインカップリングであるギイと託生にあるのに、別のカップリングの話や先輩、編入生の話となると、ちょっと冷めてしまうというか、置いてけぼりで、気…

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タクミくんシリーズ そして春風にささやいて 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

不屈の名作

実写映画からタクミくんシリーズのファンになり、より詳しい話が知りたくなったため原作を手に取りました。このシリーズの第一作となったこちらが20年も前に書かれたものとは思えません。久しぶりにボーイズラヴ小説を楽しむことができました。託生の心情の変化がもう少し描写されているとよかったかなとは思いますが、これはあくまでもBLなので背景に関しては重くなり過ぎない絶妙なバランスだったのではないかと、読み終わっ…

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手を伸ばせばはるかな海 小説

崎谷はるひ  おおや和美 

いかにもな設定の、もどかしいラブストーリー

『ブルーサウンドシリーズ』第二弾。

実は第5弾の『しじまの夜に浮かぶ月』と番外小編集『波光より、はるか』を
借りて読んで、他のカップルの話も読んでみたくなり
第一弾、第四弾、と手に入った順に読んでいる。

まぁ!こんなに美形だらけでみんなホモで、と……
BLの王道ここにあり、という感じ。
第一弾〜五弾まで全部違うカップルなんですが、
最初の店長の藤木の10年愛話以外は、残念なが…

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