榊花月さんのレビュー一覧

冷ややかな熱情 小説

榊花月  サクラサクヤ 

不器用な俺様攻めが可愛い

リーマンとリーマン。
心なき肉体関係を関係を結ばされる受け。
さらに攻めは婚約し、受けがそれを問いただすと「お前は肉便器だ」と言い放つようなサイテーな攻め。
たぶん10人中9人までが、この俺様攻めを可愛いとは思わないだろうなァと思いました。
でも私にはめちゃくちゃ可愛かったです。可愛くて可哀想でした。
こんな小難しい暴れ馬な男を御する自信なんてないから、リアルには近づきたくないタイプだけどさw
た…

1

夜の華 小説

榊花月  高階佑 

最後の最後まで・・・

両親の借金を必死に返済する譲は、ホストクラブで働く。
慣れない仕事だが、指名してくれる澤戸の存在が大きかった。
枕営業をせずに、人脈だけでなりあがった譲だが、両親の死が命日が近づくと、暗くなる。
ヤクザではあるが、譲をささえる澤戸が大人で、譲が子どもぽくみえてしまう。両親の死の原因の男に復讐を提案した父親の秘書により、奈落に落とされる!提案内容は澤戸に話をしていたのに澤戸がヤクザだからと拒否…

1

ミントと蜂蜜 小説

榊花月  三池ろむこ 

柚葉のわがままにふりまわされて!

運命的な出会いといいながら、毎回短い恋をする柚葉。
柚葉の恋の度に話を聞かされたりデートの練習といい借り出されても、文句も云わずにいるのは幼なじみの翔太。

翔太の方が年上だが、柚葉の態度はそれ以上だった。
歯が痛くて、歯医者に行くが、ここで今度こそ運命的n[gと思う。
治療の度に歯科医の久藤にアピールする。幾度か、デートをするが、久藤はなかなか身体を繋ぐ行為をしなかった。不安な柚葉。
そ...

0

かくも長き眠り 小説

榊花月  九號 

ラブは弱いけど面白かった

『ダークサイドを歩け』の続編です。
面白かったー。
トラウマを抱えて一人で過去と対峙し、奮闘する主人公の受けが大好きでした。
あまりにも強くて賢くてなんでもできちゃう受けなので、攻めの活躍がショボいのですがw、そういう部分まで好きでした。
前作と同じく、もうちょい攻めの過去や背景が見えたらいいんだけどなぁとも思いましたが。

こういう社会問題を扱うお話って、作者さんの持ってる価値観が物語のなかにど…

5

ダークサイドを歩け 小説

榊花月  九號 

ヤクザ×元刑事な探偵

ダークサイドというほどダークなお話ではなかったけど、アウトローな男同士の恋に萌えました。
受けは元刑事な探偵で、過去のとある事件をきっかけに刑事を辞めたんですが、物語が進むとともにその過去が少しずつ明らかになってきます。
ヤクザ攻めとは、刑事を辞めた直後に知り合い、身体だけの関係を続けている。
受けの性格がたまらなく好きでした。強くて賢い。トラウマと向き合い、何度も自分自身と対話するんだけど、そこ…

3

恋人になる百の方法 小説

榊花月  高久尚子 

さくさく読めてさくっと面白い

10代の人気アイドルと30代のごく普通の会社員の恋のお話です。
さくさく読めてさくっと面白かったです。
攻め受けどっちも、「相手は素晴らしい。自分とは違う世界の人だ」みたいなことを思ってるせいで、なかなか前に進めないんですよね。
受けの視点で読んでいくから受けの葛藤はよく分かるんですが、後半で明らかになった攻めのほうの葛藤も納得のいくものでした。

しかしアイドル稼業は大変だね。
受けくんの悩みっ…

0

カミングホーム 小説

榊花月  山本小鉄子 

なんか好き

五人兄弟のど真ん中にいる高校生の男の子が主婦やってて、いろんな苦労に見舞われる話。
すさまじい高校生主婦の奮闘記でした。恋愛話よりもそっちのほうが印象が強い。
主人公の男の子の健気っぷりに、途中で涙出そうになっちゃった。
割り当てを作ってお手伝いさせるのも主婦の大事なお仕事だぞ!!ドーナツなんて市販でいいやろ!!などなど、彼の背負うものを減らしてあげたくなって、横から口出ししたい気持ちになると思う…

1

狼の柔らかな心臓 小説

榊花月  亜樹良のりかず 

普通っぽいお話

いろんな意味で、普通の話だなと思いました。
キャラとかストーリーが、王道ぽい。
ヤクザになった攻めと、キャリア官僚になった受けが、数年ぶりに再会する。
攻めに脅迫されるような形で肉体関係を持つ受けなんだけど、じつは受けは昔から攻めのことが好きだった。
心のない肉体関係に苦しさを覚えつつも、惹かれる心を偽ることのできない受け。

読者の喜ぶ展開を色々と模索しながら書かれてるなと思うことがたまにあるん…

1

摂氏0度の誘惑 小説

榊花月  高城たくみ 

普通のおはなし

普通の話だなー、と思いました。
地味なリーマンの主人公が、有名な写真家に一目惚れをする(本人は最初はそれが一目惚れであることに気づいていない)。
写真家のほうも主人公にチョッカイをかけてきて、酔った勢いでセックス。
最後はよくあるかたちでの大円団。

気になったのは「はじめての恋心」みたいなキーワードを安易に使いすぎてた点かな。
作中でのエピソードがこのキーワードを後追いした感じでした。逆なら良か…

1

愛されたい距離 小説

榊花月  橋本あおい 

難しい問題をさらっと描いてました

榊花月さんとは価値観が合うな…と、またまた思わされた作品でした。
小説はフィクションではあるけれど、作者さんの持ってる価値観ってどこかに滲み出るんですよね。何冊も読まないと見えてこなかったりもするけど。
で、価値観が似てる方の小説は、合う。

家出少年が主人公です。
ヤケになって売春しようとしたところを男に拾われ、居候をはじめる。
男は高校教師で、まるで夫婦のような生活がはじまります。
主人公の受…

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