榊花月さんのレビュー一覧

本命未満 小説

榊花月  ルコ 

本当に本命未満ですが、恋人未満でもあります

この物語の主人公にはきちんとした、愛だの恋だのという感情や言葉は一切ありません。
むしろ、主人公達の周りの人間達のほうが真剣に悩んだり一喜一憂したりしている(おっさんなのにw)
登場人物は、主人公・藍と、一応今のところその恋人といえるバーのオーナー・吉成、藍にちょっかいを出すギタリスト・真木、吉成の友人達3名の計6人がメインです。
皆が吉成のバーに集まってああだこうだとやり取りするシーンがメ…

2

夢も見ないで眠る 小説

榊花月  周防佑未 

とことんネガティブに理不尽に

ちょっと相性が悪いかな~と思っている作家さんですが、それでもチャレンジし続けるとたまに「おっ!」というものに出逢えるものですねv
読まず嫌いしなくてよかったデスw。
タイトルにあげたように、とことんネガティブな受けに、とことん理不尽で傲慢きわまりない攻め様。
それぞれの持っているもの、キャラ設定、抱えるトラウマ、事件、ピースはすごく個性的で、面白い(愉快という意味ではない)のですが、作品とし…

3

鏡の中の九月 小説

榊花月  木下けい子 

地味にゆっくり

帯『孤独な胸に響いたのは、その人がくれた言葉』

派手さは無く地味で、けれどその地味さが似合う作品です。
2人が出会うのは本屋、秋雨[受]は本屋バイト店員で、生方はその本屋担当の取り次ぎ社員。
一般的に本は出版社から直接ではなく取り次ぎを通して、本屋の元へと搬入されます。
その取り次ぎの仕事をしているのが生方なのですね。
秋雨はコミックコーナーを担当しており、バイトながらに売り上げ成績…

1

ろくでなしと不埒な恋を 小説

榊花月  竹中せい 

う、むむ・・・

導入部分から受けの黙(しじま)がどうにも好きになれなさそうな、受け入れがたい感じがして、嫌な予感。
読み進むうちに好きなるかと思ったけど、最後まで小生意気で、捻くれてた。

興味本位で株に手を出し、高校生ながら通帳残高は9桁の数字が並ぶほどの資産家になった黙。
彼は高校生ながらありあまる資産で高級マンションに住み、夜遊びし、ホストに貢ぎ、酒も飲む。
己の力で稼ぎだしたお金だという部分は評…

0

恋愛私小説 小説

榊花月  小椋ムク 

最強だめんず?

一般小説を読んでるようなタイトルですよね~
タイトルと小椋ムクさんのイラストに惹かれて買いました。
評価がイマイチだったから初めから期待せずに読んだせいか、
そこまで拒絶反応はなかったかも...
とは言うものの、ヒモ男:森宮のあまりのダメダメさにウンザリして
イライラしたり、お坊ちゃま育ちとは言え1千万をポ~ンと
何も調べず投資する川島のバカさ加減にも呆れたり、
んじゃ、どこがいいん…

0

恋人になる百の方法 小説

榊花月  高久尚子 

むっつりスケベ×なげやりアイドル

一見普通のサラリーマンに見えて、実はゲイだったってオチには
ビックリしつつ、BL界じゃそんな驚くことでもなかったか...
いきなりネタバレでスタートしてスミマセンww

映理は嵯峨に家族愛と恋人としての愛の両方を見つけたんだと思います。
親の再婚で父親の愛が義理の弟と義母に奪われてしまい、
自分のことを心配してくれる優しくて大人な嵯峨に自然とひかれて
いったのかもしれません。
アイ…

0

恋愛私小説 小説

榊花月  小椋ムク 

口絵のキスシーンすげぇ

なにげない描写が好きでした。
大学時代、ともに起業した相手と普段通りの会話をしながら、彼を肯定も否定もせず「この男はまだ夢を見ているのだろう」と考えるシーンとか。
かつての時代の寵児たちの様々な落陽をストーリーの中に組み込んでいる。あるあるって感じ。てゆかこれモデルいますよね。色々カブッて仕方なかったんですが、今時の若い子には分かんないんだろうな。昔を知る人でも興味ない人は知らないかwさりげなく鬼…

0

不機嫌なモップ王子 小説

榊花月  夏乃あゆみ 

秘密とギャップに刺激され

今回は深夜バイトでペアを組む傲岸不遜な謎のバイトと
趣味で小物作りをするオトメン大学生のお話です。

世間の常識からかけ離れた攻様の謎と事情が解けるまで。

受様は子供の頃から手先が器用で
美術部部長だった高校時代に美大を目指します。

しかし
受験の為に通った予備校で才能に見切りをつけ
今では趣味として小物を作ったり
清掃会社で清掃バイトをしたりする
私大経済学部で普通の…

0

ロマンスは熱いうちに 小説

榊花月  夏乃あゆみ 

ミステリ談義ぽいのが楽しかった

ストーリーはともかく、榊花月さんはミステリーが好きなんだなって思わされた作品でした。
私もミステリーオタクだったもんで、微妙なネタが登場するたびにニヤリとさせられました。ミスオタしか使わないようなミステリ用語をバンバン使われてたし。こういうの、なんか妙に嬉しいんだよね。
桜庭が語るミステリ談義にニヤニヤ。バカミス乱発でネタギレしかけてる作家さんって〇〇さんぽいよな~wとか。いろんなことを思ったりし…

1

秘書が花嫁 小説

榊花月  朝南かつみ 

物足りない…けど好き

いろいろ惜しいというか物足りなさはあるんだけど、やっぱ好きです。
榊さんの描く「俺様で遊び人で冗談ばかり言ってる攻め」がとにかく好きなんだよー。もろにタイプなもんで、多少ストーリーに難があってもokって気分にさせられてしまう。

ストーリーは社長×秘書ものの王道、って感じ。
ブライダル会社が舞台で、秘書である受けが逃げ出した花嫁のかわりに身代わりに女装して式に出されたりしてました。
買収工作事件に…

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