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坂田靖子
maruchan
この短編集が出版される前にも、雑誌や他のコミックスで読んでいる作品が中心になった作品集でした。でも「前にも読んだのばっかりで損したー」とは微塵も思わないというね。 坂田靖子さんの絵は白い部分が多くて、省略が大きいようにも思えるのですが、例えば二人の人物が並んで腰掛けているカットだけでもその関係性が想像できるような豊かな表現力があって、ほんの短い短編でも奥に芳醇なストーリーを無理なく感じせてく…
その昔、「JUNE」誌に掲載された短編を中心に集めた1冊。と言っても、今の感覚で「BL」と呼べるような作品ではなく、パット見は青年たちがお正月にスキヤキ食べてるだけだったりなど。でもただまったりしているだけのように見せながら、どこかに刺さる部分がいつもあるのだから素敵。(当時、JUNE誌上で見る坂田作品は、ほんとにキラキラしたお星様みたいだったなぁ…) しかしサカタサンは「ほかに代替の効かな…
BLだとかBLじゃないとか…そういう細かいことはどうでもいいですよ! と言いたくなる少女漫画の傑作。古い作品ですが、舞台が19世紀の英国であること、そして絵柄が他に無い独特なものであることから古いとかそういうこともどうでもよくなります。 更に腐女子的な視点で見ても「萌え」要素もたくさんありますよ。魅力的な男性が美少年から美青年、美老人までたっぷり登場しますから。(美少女・美女もたくさん出ますが)…
茶鬼
いかにもJuneらしい、そして坂田靖子さんだからこそのウィットが光る作品の数々。 愛だの恋だの、あれやこれやしている最近のBLの合間にこうした作品はとても新鮮で気持ちを和らげてくれます。 魔のものに魅入られてしまうお話は定番ですね。 そして、不思議な空間と世界のお話も。 南極で助手を必死でひきとめようとかいがいしい努力をする教授の話は思わずクスクスと笑ってしまう。 「デカダン」がテー…
坂田靖子氏の作品は実に久々に目にしたのですが、ここにレビュするのにすごく時間を要しました。 一言で言いつくせない、もしくはたった一言・・・ 「素晴らしい!」 BL的言い方をしてしまえば、じつにJUNE的でした。としか大雑把なくくりにしてしまうのはとまどいを覚えるのですが。 かの昔「バジル氏の優雅な生活」の熱烈ファンだった自分には、有閑貴族のバジル氏にそこはかとなく英国らしいバイの匂いを感じ…
かみやみさと
ネタバレ
↑ のタイトルは良いのが思いつきませんでした…。 短編の名手坂田靖子が存分に腕を奮った珠玉の作品集。 坂田靖子、ジュネ、と来たら私は《村野》を思い出します。 手持ちのコミックスでだいたい読んでいましたが、 未収録作品もちらほらあるし、こういうかたちでまとめられるとまた 違った味わい深さがあります。 私のおすすめは《まどろみ》ですね。 何度か読み終えて涙ぐんで改めてページ数を数えたらなん…