坂井朱生さんのレビュー一覧

愛だけは待てない 小説

坂井朱生  赤坂RAM 

支倉、いい男だねぇ・・・

『朝を待つ間に』からの桐沢×実友シリーズのスピンオフ・支倉編です。

これはかなり好きです。無骨な支倉(攻)も、箱入りお姫様の秋(受)も、どちらも落ち着いた、口数の少ないキャラクターなので、ストーリー全般がとても静か~なイメージなんですよね。

そのわりに、秋の背景はかなり重苦しいです。家(やそれを巡る周りの人間たち)のために犠牲になる運命を、黙って受け入れている秋。そんな秋が唯一望ん…

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いとしさで包まれたなら 小説

坂井朱生  紅月羊仔 

シリーズ(本編)完結。

『朝を待つ間に』『たとえばこんな言葉でも』の続編です。本編の完結編ですね。

相変わらず実友(受)が、ぐるぐるぐるぐる・・・ネガティブ・自虐ループに嵌り込んでます。今まで、マンションの隣室に暮らしていた桐沢(攻)と実友ですが、実友が事情で徒歩10分のワンルームに越して、『遠距離(・・・)恋愛』になったんですね。で、『いつでも会える・壁一枚隔てていつもそばにいる』状態から、10分の距離ができた…

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たとえばこんな言葉でも 小説

坂井朱生  赤坂RAM 

シリーズ2作目。

『朝を待つ間に』の続編ですね。これは、私が坂井さんで唯一好きな作品(シリーズ)です。

正直、ストーリーとしてはこれというほどのものはないですね。すれ違いにしても、結局実友(受)が勝手に悩んでジタバタしてただけというか。
ただ、それでも実友はあまりうっとうしく感じないんですよね。まあ背景的に仕方ないかな、と思えるんです。

しかし、今回は実友の父親がね~。身勝手というよりも、その場そ…

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朝を待つあいだに 小説

坂井朱生  赤坂RAM 

年の差。

坂井さんでは数少ない(というより唯一かも)好きな作品・シリーズです。『萌』と『萌×2』で迷ったので、とりあえず(自分基準に沿って)ワンランクアップしました。

メインの2人はよかったです。桐沢(攻)は、年齢だけでなく、ちゃんと『大人』なんですね。坂井さんの年の差・年上攻は、そのあたりがどうも・・・ということが多いので、その点桐沢はOKです。大人だけど、実は結構余裕がないところもよかったですよ。…

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彼の甘い密室 小説

坂井朱生  あかつきようこ 

あまーーーーーーーい!!

だいぶ前に流行った、某お笑い芸人さんのような
リアクションですみませんが
本当に甘い!!
シリーズもののようですが、
そちらを読んでいなくても大丈夫だと思います。
(私は十分楽しめました♪)

丈居の、自分から天城を求める事なく
なんともない振りをしながら
関係を続けている様子に心を打たれました。
それは後々じゃないとわからないのですが、
ひた隠してでも傍にいるのって、ものす…

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鳴らない電話が恋を伝える 小説

坂井朱生  宝井理人 

好きになれない受け様だったなぁ

いつもながらの丁寧な心理描写の作品を手掛ける作者様ですがこの作品は
個人的には突っ込みどころ満載でした。
タイトルは受け様の心情を表しているのだと思いますが素直でなさ過ぎの
ツンデレ受け様はかなり根深く根暗でうじうじしてるタイプで好きになれない。
受け様が自分の生家の事でどんどん卑屈になって、学生時代の友人に裏切られ
人を信じる事が出来ない感じになっている、でも寂しがり屋で臆病だから

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明けない夜にとらわれて 小説

坂井朱生  三尾じゅん太 

鈍ちん受け可愛いvv

タイトルで勝手にシリアスありかな?と思ってましたが
鈍ちんキャラで楽しめましたvv

発情期の設定は面白かったvv 
ヴァンパイアの由真102歳。
この一族は遅くても100歳までには
みんな発情期を向かえるのですが、
その気配が出てこず悩んでます。
本当なら発情期を向えて「餌」探しにいくはずが、
兆しもないまま、とりあえずはお付き(ラドナ)の者と人間界に…

そこで出会う祐仁…

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やさしくない悪魔 小説

倉橋蝶子  坂井朱生 

生きるためには悪魔とH?

祖母の遺言で祖母の残した小料理屋を続けることと
祖母に二人の男性が訪ねてきたら好きなだけ滞在させる
ように言い残し亡くなった祖母の家で一人暮らす受け様。
受け様は最近不運に見舞われるようになり現在も熱のせいで
朦朧としている時に訪問者が現れるその男は闇の中にいる
ような黒のイメージで唖然とその攻め様を見つめていると
突然首を絞められるように押され殺されるのかと思ってると
不可解な言葉…

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何度でもおしえて 小説

坂井朱生  北沢きょう 

構いたがりと、構われたガリの話だったんだと思う。

以前発売されていて、出版社倒産により絶版だった作品の新装版です。
と、読み終わって初出一覧を見てから気が付きました。
坂井さんは好きな作家さんではありますが、初期作品は未読作品が多いので、面白かったかどうかは別にして読めて良かったです。

20歳になったら一人暮らしをするべしという家訓にのっとり、家を出て一人暮らしを始めた拓実。
でもなんだか、一人暮らしは思っていた以上に寂しくて、何をし…

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9時を過ぎたら 小説

坂井朱生  佐々木久美子 

最後が駆け足

かなりの割合で多岐〔攻〕が経営する洋食屋が舞台になってます。
大学近くにあるオムライスとかハンバーグとかそういう料理を出す洋食屋さんでそこに美形シェフオーナーが居る。

学生の渉〔受〕は待ち合わせで入ったその店で、見覚えのある顔を見かけます。
それはかつて母親が経営するモデルクラブで人気モデルだった多岐の姿でした。
渉が多岐を知っていると知った、元彼女が彼を紹介して欲しいと言ってきたりす…

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