祭河ななをさんのレビュー一覧

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

痛くてせつない

ほんとに、最後まで驚きの展開です。
ここに来て透の記憶がもどるとは…。
優しい透だったことも、きれいさっぱり忘れて6年前に逆戻り。
よって、優しい透から、怖い透へ…、ケーキからカメラへ…。
いくら6年間別人だったとはいえ、すべての怒りを藤島にぶつけるのが辛かったです。
藤島自身、何も言わずに耐えているのが不憫…。
優しかった透との記念の写真も捨てられちゃって…。
そこまで藤島に辛く当…

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COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

印象に残るのは元凶たる母ばかり…?

前作『COLD SLEEP』の最後で一応思いが通じ合った二人のその後と、前作ではほとんど語られなかった過去の因縁が藤島啓志の視点で綴られる第2作。
前作でとにかく謎だらけだった二人の過去が次々と明らかになるため、藤島の透に対する複雑な感情と事情を説明できないわけが理解できるようになる点は心地よい(尤も、その内容にはさわやかさのかけらもない)。
しかし、彼らに多大な影響を与えた「藤島の母親」とい…

2

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

主役はおかーあさーん!?

そうでした、お母さんがとんでもないお方なんでした。

帯には「シリーズ中、最高に甘い第2巻」って書いてありますが、そうか?そりゃ、前巻「COLD SLEEP」に比べればラブラブになった分甘さは倍増されていますし、(そもそも前巻は、ラブラブまで行っていませんでしたからね)次巻がどうなるんだろうと不安に思う要素もほとんどありませんから、甘いといえば甘いのでしょうが・・・

なぜそんな否定的なこ…

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ブロードキャストを突っ走れ!(2) 小説

神奈木智  祭河ななを 

アナウンサーとか狂言師とかアイドルとか

早川は正月特番の取材で京都へ。
偶然、観月も同じタイミングで京都へ里帰りすることに。
早川の取材相手の御堂は観月の幼馴染で、早川を敵視している……?
さらに、観月の帰郷の理由はなんと御堂の妹とのお見合い……?!

ストーリー自体はシリーズ2巻目にありがちな一悶着ですが、珍しい業界(マスコミ・狂言)なので新鮮です。

「天国よりも優しくて」は、人気アイドル霧緒夏彦×マネージャー神谷のお…

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くるぶしに秘密の鎖 小説

秀香穂里  祭河ななを 

不誠実な男が激変!

前作で「不誠実」と言われた男・澤村が!!
物凄く素敵な男に成長していて、吃驚しました。

水嶋と澤村が付き合いだして1年。
何でもかんでも抱え込む水嶋を、年下ながらも上手くサポートする澤村。
水嶋の昔の男に対しても嫉妬はしつつ、実力を認めるところとか。
妙に貫禄がつき、包容力溢れるいい男になってしまって。
水嶋共々、澤村にメロメロです(笑)

恋に溺れてダメになる人も、世の中には…

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くるぶしに秘密の鎖 小説

秀香穂里  祭河ななを 

大人の男 澤村

「くちびるに銀の弾丸」で恋人になった二人(澤村×水嶋)の、すれ違いと絆の深まりのお話。

ゲーム「ぼくのおやすみ」第2弾の製作に関わる、水嶋の元彼・サウンドクリエイター烏堂と、水嶋が期待している新人グラフィッカー・北野が絡んで、一人で頑張らなくたっていいんだってことを教えてくれているようなストーリーになっています。あらすじには烏堂に嫉妬しちゃって・・・みたいに書かれていますが、どちらかといえば…

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くちびるに銀の弾丸 小説

秀香穂里  祭河ななを 

ひとでなしが人になる

ゲーム会社ナイトシステムが舞台のお話。水嶋弘貴という名前も、澤村という男も、ナイトシステムという社名もどこかで見たぞと思ったら、「他人同士」の諒一の取材先でしたね。リンクしているって奴ですね。些細なつながりを発見する楽しみが味わえて嬉しかったです。(菊池くんもちょっと登場してるし。名前は出てないけど。)

お話は、超自信家で俺様な広報担当澤村と、やっぱり鼻持ちならないくらい超自信家だけど意外と…

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くちびるに銀の弾丸 小説

秀香穂里  祭河ななを 

不誠実な男の恋

仕事がデキて自信家な俺様。
女なんて性欲処理の吐け口くらいにしか思っていない男・澤村。
そんな最低ノンケ男に、センシティブでリリカルなゲイ・水嶋が、
可哀想なことに惚れてしまいます。

自分に気があることを知ったうえで、水嶋を振り回す澤村に
初めはあまりいい印象は持てなかったのですが。
どんどん水嶋に惹かれていき、
水嶋に「不誠実だ」と言われて傷つく姿には心打たれました。
そして…

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天国が落ちてくる 3 小説

高遠琉加  祭河ななを 

君の体の中には天国がある。

シリーズ最終巻で、カオルの過去が明らかになります。
それは秋広や読者が思っていた以上に、ダークで重い過去でした。
高遠さんが書くトラウマは、胸に突き刺さって、痛いです。

秋広の前から姿を消すカオル。
カオルを追いかけられない秋広。
そんな秋広の背中をそっと押してくれた優しい女の子。

臆病な二人が向かい合い、
手を取り合う姿には胸が熱くなりました。

「君の体の中には天国が…

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天国が落ちてくる 2 小説

高遠琉加  祭河ななを 

過去を知る男、登場

秋広が仕事で失敗し、クビになるかもしれない事態に。
そんな秋広の助けになるなら、自分の公にしていない過去を話すから
記事にしてもいい。それで名誉挽回をと申し出るカオル。
なぜ、そこまでしてくれるのか?と言う秋広に、
カオルは「好きだから」と告白します。

カオルのストレートな好意に戸惑いつつも、
甘い胸のときめきを感じる秋広。
そんな時、カオルの過去を知る男・桐島から
「カオルは…

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