彩さんのレビュー一覧

FLESH&BLOOD外伝 王と夜啼鳥 小説

松岡なつき   

好きになんかなりたくなかったのに…

 歴史小説を読んでいるときに誰もが感ずるだろうジレンマがあると思う。
 それは、どんなに前半楽しく読んでいても、最後、主人公たちがどうなるか歴史的事実を知っていると、後半に行くにしたがってどんどん読むのが辛くなるということだ…

 司馬遼太郎の有名な『竜馬が行く』『燃えよ剣』など、私は後半、何度挫折したかわからない。登場人物に感情移入すればするほどラストの展開に向き合うことがキツクなってしま…

7

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

手に入れてよかったです。

大きさもあり、厚さもありで読みやすく凄く満足です。
まだ、本編を読んでいないものが多々ございますので、読みたかったのもだけ3本。
これが読みたかったので応募しました!
まずは樋口美沙緒先生『狗神の花嫁』。
本編のあとの日常のひとこまを藤目線で書いたお話です。過保護になりすぎた狗神がつまらないことで比呂と喧嘩するのですが、犬も食わない夫婦喧嘩に付き合わされる藤です。相変わらず仲の良い2人が読…

5

烈火の契り 小説

秀香穂里   

ちょっとあっけない

 自分の父が生まれた島、また自分も幼い頃に過ごした島を守りたい、と斎は思っていた。
 ところが、自分の勤める不動産会社が、今や誰も暮らすことのなくなってしまった島を丸ごと買い取り、リゾート開発をしようという話が持ち上がる。
 斎は必死に反対をしたけれど、大幅に島の地形を変えてしまおうという強硬派が社で主導権を握り、その視察の一環として島を訪れることになった。
 斎はこの視察の最中に何としてで…

3

蝶よりも 華よりも 小説

犬飼のの   

で、結局何がしたいの?

何故か公共図書館に配架されていた本。犬飼作品は未読でしたが、遊郭ものが好きなので借りました。

舞台は近未来。戦争の影響で女子の出生数が減って、女性と結婚できるのは「ファースト」と呼ばれる一部の特権階級のみ。大多数の男性は同性同士で結婚する世界です。
「ファースト」であった蘇芳湊は父の死によって階級を転落し、孤児院に入ります。その孤児院で出会ったのが日本人でありながら金髪に紫の瞳を持つソラで…

1

FLESH&BLOOD外伝 王と夜啼鳥 小説

松岡なつき   

お値段がお高い…イラストがもっと欲しかった

もともと松岡なつき先生は長編でこそ力を発揮される方と思い、1冊完結にはさほど期待値は高くなかったこともあり(し、失礼かな?)、お話に文句はあんまりないです。
 海斗がフェリペ王に語り聞かせる、女官の失踪事件(ジェフュリー達が追うのですが)、えらいあっさり解決したなあ~とか、差別され舞踏を練習させてもらえないレオを海斗とアロンソが手助けして練習した結果、結局どうなったのかをできればスッキリさせてほ…

5

FLESH&BLOOD外伝 王と夜啼鳥 小説

松岡なつき   

じんわり涙が。

迷いましたが神で。内容はもちろんのこと、いつもながら文章と挿画の融合の素晴らしさにも深い敬意を表して。いつまでも見飽きない美しい表紙はそのまま拡大して飾っておきたいほどですが、本作の挿画もまた素晴らしいです。カラー口絵1枚(これはイングランド組3人。ただし海斗じゃなくキットで)、挿絵4枚(うち1枚は見開き。うち1枚はジェフリー&海斗)。フェリペ2世が、いかにもフェリペ2世です。そうそう、肖像画だと…

8

蝶よりも 華よりも 小説

犬飼のの   

遊廓モノとしては◎

 湊は、元々は特別階級である「レア」だったが、父が亡くなったことにより、その生い立ちの複雑さから、その地位から追い出され、孤児院へ身を寄せることになる。
 そこにいたのがソラ。
 ソラは、金髪に紫の瞳、という見た目から仲間たちからいじめを受けていた。
 けれど決して折れようとしないそのソラの心行きに、湊は徐々に惹かれていく。
 しかし、自分の見た目へのコンプレックスから、決して湊の気持ちを…

0

青の疑惑 小説

水原とほる   

本格SM大歓迎!

※SMが好きな方が読むことを前提にレビューも書いてます。興味ない方は楽しめません。

本格的なSM作品って、実はほとんどないんですが、この作品はSM度75%くらいでそこそこ楽しめました(`・ω・´)
また、逆に本格的なSM作品ほどエロス重視でストーリーがおざなりになりがちなのですが、その点、キャラ文庫なだけあって、まずはストーリーありきな骨組みで構成されていたので、読み応えもばっちりです!

11

FLESH&BLOOD(19) 小説

松岡なつき   

最高の表紙

やっと、やっと、待ちに待った瞬間を迎えることができた本巻。
それまでの陰謀埋めく策略ターンのハラハラがふっとんでしまう位の感動です。
ジェフリーの言葉に涙が止まりません。
読み終えた後、表紙を見直して、号泣です。

本編的には、ジェフリー奪還に平行して、アルマダへの伏線やら準備やらが進められているといった感じです。
次巻で遂に20巻。まだまだ目が離せません。

3

FLESH&BLOOD(13) 小説

松岡なつき   

悶々とします

ようやくジェフリー&ナイジェルのもとに戻れたのにも関わらず、病気を隠さなければならないカイトが不憫です。

ジェフリーに触れたいのに、病気をうつしてしまわないか不安で、触れる事が出来ない…あんなにも会いたいと願っていたジェフリーが近くにいるにも関わらず、距離をおかなければならない姿に胸が苦しくなります。

…しかも、ジェフリーにビセンテとの仲をちょぴり疑われてます!!…そんな暇があったらカ…

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