砂原糖子さんのレビュー一覧

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

青春の1ページ

高校生同士の青春BLから枝葉となる特殊な要素を限りなく取り除いたような、どこかで一度は読んだことのあるような、シンプルなお話です。
攻だけでなく受も男の子らしい強さがあり、好感が持てました。
ともすれば退屈になる設定でも最後まで楽しく読むことができたのは、偏に砂原さんならではの豊かな表現と、キュンとするイラストのお陰だなーと思います。
性的な描写は少なめで、あっさりしているので、BL初心者の…

0

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

計画的犯行?

作者さん初買いです。
小説は未読ですが「言ノ葉ノ花」のCDを聴いたことがあったので、
勝手に、泣きの得意な作家さんだと思ってました。

ちるちるの作品紹介では。、トーン=シリアスとありますが、
本作はコメディです(と、私は思います)。
はは。そこからびっくり。
作者さんの幅の広さがわかりますね。

いまどきそんなんいないだろっつーくらい恋愛沙汰に疎い本名(受様)。
取り調べ中に…

3

セーフティ・ゲーム 小説

砂原糖子  金ひかる 

攻めを許せるかがポイント

2014年に香坂あきほ様の著書で、コミカライズされています。そちらは未読なのですが、どこまで原作に忠実なのかが気になるところです。

表題作と、それよりちょっと短めの続編「デンジャラス・ゲーム」の、中編2本が収録されています。

両作品とも、香島(攻め)と友村(受け)の両方の目線で語られているので、心情の動きが分かりやすいです。それなのに、どうにも香島の思考には共感しづらかったです。友村は…

3

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

天邪鬼さんのラブストーリー

 とにかく口が悪く天邪鬼な受け様の久我山くんと懐のふかーい攻め様の中馬さん。
ノンケ同士のラブストーリーです。
 
 出会いはお互い最悪なイメージしかなかったのに、どうやってラブストーリーに流れていくのかしら、でした。
天邪鬼だけど、ところどころ素直でかわいい反応を返してくれる久我山君に中馬さんってば気持ちをもってかれちゃってってました。
久我山も子供扱いする中馬さんに反発しつつ一緒に過…

3

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

言葉と行動がぴったり合っていて気持ちいい

 綺麗なタイトルだなあと思ったので読んでみました。ある日突然、人の心の声が聞こえるようになった男のお話し。思っていることと言っていることが違うというのは、ありがちなことなんだろうけれど、確かに実際にそれを目の当たりにするときついかも。

 しかし、心の声が聞こえることで、相手の本当の気持ちがわかる。人に好かれるとか、必要とされることって、嬉しいことだし、気持ちいいことだ。心の声で、「余村さん、…

4

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

ノンケ同士、反発し合う隣人同士・・・からの恋・・・

初読みは少し前の事になります。
この作品がきっかけで砂原先生の作品をたくさん読むようになったと記憶しています。

この作品との出会いは、ちるちるでの検索でした。
ノンケものが読みたくて、ちるちるで検索してヒットしたのがこの作品でした。
ご当地ものというのも、好きなジャンルでしたので、迷わず読む事を決めました。
そして、この作品にすっかりはまってしまったんです。

ノンケ同士って凄く…

5

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

コトノハノ

砂原さんのやらかい文章が好きです(´艸`*)くふふ
例外もれずーに好きなシリーズなのですが
前作忘れちゃったし・・・と読みおいていた作品でした。
もっと早く読めばよかった。
前回までの子たちともキャラクターも変わり、単品で十分おいしく
大きい黒にゃんこ好きな私としては何よりオイシイ作品でした。
贅沢を言えばもっとがっつりラブなところが読みたかったかな。

さて、お話。
主人公は「…

2

言ノ葉便り 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

普通の恋人同士の当たり前の葛藤と幸せのお話

 前作がとても好きだったので、楽しみにしていました。
私はファン後発組なので、こちらに掲載されてたお話は全部初読みだったので、甘々なその後の2人の姿が嬉しかったです。
 攻め様は受け様が大好きっていうの読みたいので、今回、一話だけあった攻め様である長谷部くん視点のお話がよかったなー。
あとがきで先生が長谷部視点が一話だけだったのは心残りだからまたどこかで書けたら、とあったので、また長谷部視点…

7

シガレット×ハニー 小説

砂原糖子  水名瀬雅良 

名久井さん、可愛いです。

攻めの浦木も魅力的な男性ですが、やはり名久井に感情移入しながら読みました。
ずっと片思いをしてきて彼女の話を聞いたり二人の写真まで見せられたり…浦木に悪気がないのはわかっていますが名久井の気持ちを考えるとツラくなりました。

お付き合いするようになってからも、バックからする事が多いのを男の体を見るのが嫌なのかと思い込んでしまったり煙草を吸わない浦木に嫌われないように禁煙しようとしたり…キレイ…

3

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

光と影が紡ぐ物語

砂原糖子さんは気になる作家さんのお一人だったのですが、
数ある作品から今作を選ぶにあたって
”ファンタスマゴリア”という耳馴染みのないタイトルと
挿絵が梨とりこさんだったことが決め手となりました。

小さな街金の社長束井艶と、バーテンダー永見嘉博の
切なくもスリリングな展開を含ませる同級生・再会もの。
幼少期のふたりの出会い、青春期のすれ違い、
大人のなってからの再会とすれ違いの果…

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