砂原糖子さんのレビュー一覧

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

恋人の心を知りたい?

仕事も恋も順調な男・余村は突然人の声が聞こえるようになり、それまで築き上げた信頼も愛も全て失ってしまいます。でも働かないと食っていけないし、電気店で働く事に。
そこで出会った同僚の長谷部という無口な男の心の声を聞いてしまうのですが。
「離したくない」「好きな人の手だ」
長谷部が余村を好きになったのも、頭痛で苦しむ長谷部の心を読んだからという……関わらないようにしようと想うけれど、率直で純粋な…

12

夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

ホストと侮るなかれ

苦手だと思っていたホスト物。いやー、面白かった。

小さい頃から顔にコンプレックスがある白坂が、事故をきっかけに整形し、別の人物として生きていこうと上京。ホストクラブで働き始めるわけですが・・・そこには中学の同級生黒石が。

偶然が重なりすぎている気もしなくは無いですが、歌舞伎町に集ると考えれば、そう広いところでもないですから幼馴染と遭遇するのはアリかもしれませんね。
また、ホストクラブ…

8

虹色スコール 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

不器用な恋

地味だけどリアルでよかった。さっくり読めました。
主人公の心情変化が少し分かりづらかったかな。

0

ミスター・ロマンチストの恋 小説

砂原糖子  桜城やや 

ミスター・ロマンチストの恋

ノベルズに同人誌+書き下ろし収録した文庫版。
挿し絵した方も変わってるみたいです。
生徒会長・成績優秀・テニス部部長…身長も高くて筋肉もちゃんとついてる男(でも中身は少女マンガに憧れる乙女)が、年下に片思いしちゃう純情な恋愛話。笑
小さくて華奢じゃない、むしろ正反対な男である自分にコンプレックスを感じている受け!!
アレがでかくて凹むってすごくない?笑
いやーしかし、主人公のネガティブぶ…

2

恋するナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

純愛ナルシストの続編

前作で晴れて恋人同士となった瀬名と守島。
しかしラブラブで幸せいっぱいな日々を送るには、
二人とも意地っ張りで素直じゃなさすぎました(特に瀬名が)。

「抱かれたい男NO.1」でありながらも童貞だった瀬名は、
深窓の令嬢なみに性的なことに関しては、無知でピュアです。
ナルシストで美意識もプライドも高いので、
守島となかなか二度目のHが出来ません!
あられもない格好でするセックスに、…

1

純愛ナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

超人気タレントの真実の姿

「抱かれたい男.NO.1」の超美形・俺様な人気タレント瀬名(25歳)。
実は彼は初Hをしたくて悶々と悩んでいる、童貞という設定。
自分のイメージを守るためなら何でもする!な瀬名の頑張りっぷりは、
たまに空回り。どこか抜けていて、とぼけた魅力のある瀬名が可愛いです。

そんな瀬名に新しいマネージャー・守島がつくのですが。
守島は瀬名が童貞であるという弱みを握り、
瀬名に対してはやや意地…

0

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

不器用というか天然というか

かなりじれったくも丁寧に「恋をするということ」について書いてあった気がします。
それは奥手な多和田だけじゃなくて、遊び人の新山にも言える事…ってのがよかったですね。

ホテルマンの多和田は、幼い頃から自分の男しか愛せない性癖を自覚しながら、どうせ叶わぬことと諦め、29歳になる現在でも恋愛経験ゼロ。
そんなある日、親友の石野(高校時代の片思いの相手)から、ゲイの知り合いを紹介すると言われた。…

1

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

老人に教わろう

ハッキリ言って老人よりは若者の方が好きです。いや、どちらかと言えば老人は嫌いです。しかし、このお話は彼らに支えられて成り立っています。

最初は「中立」評価にしようと思ったのですが、ハムスターのタカ坊の飼い主土谷さんや、徘徊老人種田さん、セレブ婆さんの蓉子さんなどホームの住人から教えられることがたくさんあって、ただ薔薇に囲まれた洋館の設定にせず、老人ホームを舞台にした意味がここにあるのかなと思…

2

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

嫌な男の成長

語り手である椛代は、何でもそつなくこなせてしまう男。
愛社精神ってなに?さして熱心に動かなくても、
仕事ではきっちり結果を出してくる。
その上、いずれは会社社長という輝かしい未来が約束され、
なんとルックスもバッチリ!
………嫌な男だなぁと、初めは思いました。

しかしこの嫌な男は、山奥に住まう麗しの未亡人(トラウマ持ち)と、
そこに集う老人たちと出会うことで、人間的に成長。
そ…

4

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

だから、話し合えばいいのにィ

恋愛経験のない生真面目すぎるゲイ(29歳)とたまたまお見合い状態になってしまった、奔放に生きてきた脚本家の話なのですが、全体を通してもどかしい。いちいち疑心暗鬼になるんだもん。原因はお互いの過去であったり、脚本のモデル騒ぎだったり、石野くん【多和田の親友・見合い話の言いだしっぺ・多和田の初恋の人・妻子持ち・新山の従兄と、このお話のキーマンです】のことだったり。でも、その時その時が違う悩みなので、「…

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