沙野風結子さんのレビュー一覧

くるおしく、きみを想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

不器用な攻め。(ネタバレ注意!)

中立に近い萌。

医者も弁護士も大好物v
トラウマを抱えてる少年もいい!!でも期待していたトラウマじゃなかったのに残念。

利一が本当にずっとお兄さんのほうが好きだったことを知ったときはちょっとショックだったな・・
ひそかに航希を好きだったことを期待していたのに・・。
BLに多いストックホームシンドロームな一冊でした~。

4

リバーシブルスカイ 小説

沙野風結子  和鐵屋匠 

タイトルも、帯も、あらすじも、「リバ注意!」

沙野さん、とうとうやってくれました。リバものです。
それにしても絶対にアンチリバの方が手に取らないように(?)、配慮のココロがすごいです。タイトルがズバリだからうっかりする人もいないでしょうが・・・。

とりあえずリバは置いといて今回の沙野さんのお話は、とてもさわやかでした!
ひねくれた人や鬱々とする人がそんなにでてきません。というか、主人公二人がかなり自分の気持ちに正直でした。基本的に体…

6

融愛 Melt Down 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

禁断の兄弟愛といったらコレ!

血のつながった兄弟の禁断愛です。
弟×兄

沙野さんの描くお話は、痛くて苦しい恋愛が多いですね。

海里と翼久、互いの愛情の違いが切なさを生みます。たった一人の家族として弟を守りたいと思っていた海里と、兄としてでない恋情を伴う気持ちに歯止めをかけられない翼久。
禁断愛に堕ちていく様が、凄まじいです。
海里の相手が女なら諦めるつもりだったけど、男なら許せない。
なぜなら海里を実際に守…

3

天使憑きの男 小説

沙野風結子  高宮東 

丁寧語の化け物に萌え~

萌えましたっ。
この作品の受け、攻めのどこが良かったのだろうと考えるに、
1:受けについて、人の魂?を食べたがるおっそろしい化け物だ(それを「天使憑き」というのですが)でも本人は本来、内気で清らかな青年で、葛藤がある。
エロいことも「天使憑き」特有の人の罪を喰たい症状を抑えるためだが、攻めにそうさせてしまっている、という罪悪感を抱いていて。でもすごく本人はみだら(っていうか、抑えようにも乱れ…

2

獣の月隠り 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

ちょっと希望の光が見えるお話

『獣の妻乞い』に登場した銀色の狼・月貴と、そのパートナー・睦月のお話がメインに、もう一編、新しく登場した猟獣の上位種の朋と研究員の甲斐の話があります。
彼等猟獣には、前作でも出てきた人間に戻れない「堕ちる」という状態がつきまとい、それが彼等の救いようのない悲しい運命を予感させて、切なさを誘うのですが、この本によって多少なりとも希望の光が見えたようなきがします。
しかし・・・月貴と睦月は切ない!…

3

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

獣姦!

BL系でないエロ小説で獣姦のすさまじい描写に、思わず顔をゆがめた記憶がありますが、今回、いたいけ(?)な少年と人狼の獣姦が登場にちょいビビりながら、興味半分持ちながら、、、
でも全然安心でした。
グロくなかったし、愛にあふれていたから~♪

ということで、秘密の研究所で作られて飼育され、政府の秘密の任務を遂行する組織に飼われている「猟獣」と呼ばれる人狼達。
そこでは、弱い者は淘汰され強い…

5

天使憑きの男 小説

沙野風結子  高宮東 

天使でも悪魔でもなく、不思議な共存関係

「天使憑き」って、天使みたいに清らかな存在ではないんですね。
ただ、天使のような羽があるというだけで、その存在はまるで妖怪!?
喰罪と称して、人間の汚れた魂を栄養分にし、した方もされた方もそれによって快感を得られると言う、何とも幻想的な黒っぽい行為がありますので。
確かそんなモチーフの小説を怪奇小説で見た気がしますが、元来が人であるのに、魂を喰らいつづけると怪物になってしまうことから、人であ…

3

君といたい明日もいたい 小説

沙野風結子  あじみね朔生 

いろいろ無理だった

叔父と甥という関係が微妙。
これ、絶対に肉親じゃないとダメだったのかな?
ダメだという設定上の理由はあるのかもしれないけど、その禁忌感があまり生きていないかも。

いろいろ、おいしいシーンがあって、設定や展開も謎めいていいんだけど、なんとなく乗り切れなかった。噛み合いそうで噛み合わないかんじ。攻めである叔父のキャラクターも好きになれなかったせい?

ラストも、ハッピーエンドでいいんだろ…

4

蝶落~雲居の巫女~ 小説

沙野風結子  高階佑 

新たな新境地でした

沙野さんの作品購入は初めてなのですが、某サイトレビューを見て、内容に惹かれました!(触手に蜘蛛凌辱とか)。きっかけは絵師の高階さんなのですが(^◇^;)
読んでみて、大満足!大当たりでした~。買って損なしの作品でした(^-^)v
ここからは、ネタバレがありますので、未読の方は、ご注意下さい!!


お話は、主人公の男巫女:織谷笙(受)と弟の悟(いちを攻?)と幼なじみの坂守蒼治(攻)の3…

8

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

もっと「くるおしく」ても良かったのになぁ。

いいタイトルですよね。
「くるおしく君を想う」って。
読んでみた結果は・・・うーん。

確かに、くるおしく想っているのですが・・・思いの強さは、受の弁護士よりも、攻の外科医の方が強いような気がする。
ま、私の感じた「くるおしい度」なのですが。


となりに住んでいたお兄ちゃんが好きで好きでたまらないのに、彼は自分の兄を「くるおしいほど」想っている。
兄が寝ているトコロにキスをして…

4
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