沙野風結子さんのレビュー一覧

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

ドロドロで痛いけど愛なのよ

痛い系で受けである椋一がドロドロ状態に身も心もボロボロになる可哀想だけど
歪んだ愛も執着も、過去の優しい時間があるから、それを心の拠り所にしている
健気で切ない未来の見えない恋に縛られている椋一のお話でした。

痛い系で苦手な部類ではあるのですが、この作品は読んだ後味が悪くないし
読んでいる時も代議士ジジイの入れ歯にはちょっと引いてしまいましたが(笑)
椋一の一途な忠誠心と言うか愛を一…

6

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

もう、色々とアレですよ♪

07年ラピスを旧版の新装版だそうです。
前のイラストの砂河さんも悪くはないのですが、この笠井あゆみイラストについて最初に言及させてください!
この表紙v口絵カラーがないのがちょっと残念ですが、巻末にその後の甘いワンシーンイラスト付き。
そして、中のイラストも~!たまらないですぅ。
小説のイラストでも行為シーンは顔のクローズアップであったり全体であったりするのですが、その構図が見事に大胆で挑…

12

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

愛を刻むsign

07年の同タイトルに書き下ろしを加えた新装文庫版。
本編はとにかく椋一が可哀想だったので、書き下ろし『sign』で幸せそうなその後を読めて良かった。笠井さんのあとがきイラストのラブラブな朝の一コマも必見です!!!

政界モノですが、そう小難しい話ではなく、
恋により自我に目覚める椋一の心情や、椋一に執着する彰良と四堂という二人の男の対照的な描写を楽しむ感じです(+エロスも)。
まるで人…

9

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

かわいそう

最後はハッピーエンドだし想いは報われるんですが私としては攻めがひどすぎて、受けの幼少期から今に至るまでの扱いを思うとあれくらいのハッピーエンドでは物足りなかったです。
攻めも自分の気持ちに気づいたなら、受けのことが好きなら身を引くなんて考えないで、跪いてもそばにいてほしと懇願するくらいの、兄を求めてた時と同じくらい分かりやすく感情的に、受けを欲して欲しかったです(´;ω;`)
結局いつも受けか…

6

蝶宮殿の伽人 小説

沙野風結子  稲荷家房之介 

生きる指針

新書が発売され、5年後に大幅改稿しての文庫化再販に書下ろしをプラスしたお話。
全体的に前書よりも深みが出ているような印象を受けました。
それに受けである望みの重要度が大きくなっているように感じます。

それは単なる王家兄弟の王位継承問題だけでは無くて、その後の国作りまで望の
責任の重さがより一層解るある意味怖さを感じさせます。
日本で大学生だった頃に中東から来た留学生と通訳が縁で親しく…

3

蝶宮殿の伽人 小説

沙野風結子  稲荷家房之介 

作者さんらしいユニークなアラブもの

08年にアルルノベルスから出た作者さん初アラブの新装版だそうです。
表紙が新しく稲荷屋イラスト描き下ろしで、少女を少年にしたり主人公の過去を変えたりなどの改稿と、短編【蝶宮殿の魔人】が入っています。
自分、アラブ苦手なのですが確かにお約束の様な傲慢強引俺様・媚薬等もたくさん盛り込まれています。
背景をかなり踏み込んだものにしているところが作者さんらしいオリジナルアラブになっているのではないの…

4

蝶落~雲居の巫女~ 小説

沙野風結子  高階佑 

好き嫌いわかれるお話と思う

これは好き嫌いわかれると思います。
レーベルが花丸文庫BLACK。
これを見ただけでお話の内容が理解できるような・・・血はあまり流れませんが他は色々・・・。
島という閉鎖された空間での神(神という名の怖れられるもの)と神託を行う巫女(男だけどね)
幼馴染みの二人が艱難辛苦を乗り越えていくわけですが、神の残酷さ人の欲深さがひしひしと伝わる作品です。
私的には得意分野ではなかったけれど、高階…

1

上海散華 小説

沙野風結子  小山田あみ 

壮大すぎる・・

このお話ってダリア文庫の上海物の花シリーズの100年前くらいの話、つまりご先祖様達のお話になるんですね。レーベルが違うからか誰も触れられていませんが、ここに出てくる中国の2つの秘密結社は同じものなので。そのスケールの大きさに脱帽です。「花シリーズのリンフェイのご先祖様がドSの敬語攻めの変態で、しかも人の性行為の観賞が趣味とか・・・そっくりじゃん!」とか「ご先祖も同性愛者だったのにどうやって子孫が?…

2

プラチナBOX2011 グッズ

ここに続きがn[g

こちらは、プラチナ文庫の全サ小冊子の感想になります。
他の作品は未読なので、いとう由貴さんの作品レビューのみ書いています。

※未読の方はネタバレがありますのでご注意下さい。


■いとう由貴「誘い」より


『happy happy day』


前回(セレクトフェア2011小冊子)のレビューに書きました弟(攻様)のキスマークのお話の続きになっています。

弟...

0

融愛 Melt Down 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

ガチ兄弟!!!

私も抵抗なく読めるようになれて良かった!と思いましたw
なんといっても弟×兄、というのがポイントです。

兄として守ってきたつもりでいた弟に
実は体を汚しながら守られていたなんて……。
その弟にいつしか欲情をむけられていたとは。

当て馬の会社の先輩・時谷が、ほどよく押してくれて
「良い当て馬だ!」とニヤつきました。
満員電車で触っちゃうとか♪

嫉妬と独占欲丸出しの翼久が力…

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