沙野風結子さんのレビュー一覧

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

静寂に轟く雨音

邸宅の雨は、この作品で印象的なシーンだと感じています。
彼らの心に、自身の想いが染み渡る、また互いの想いが共鳴する場面を印象付けられていると感じました。
このシーンは短いですが、回想として用いらていることから、印象に残るのかもしれません。

特殊能力者とその能力が効かない者、という馴染みのある設定のカップルではありますが、惹かれた背景も説明されていて、成る程という感じ。
ライバルの設定も…

4

つる草の封淫 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

めくるめくエロスの世界

もの凄く熱い感想書いたのに、全部消えてしまい心が折れたので色々省いてお送りします。

表紙買いです。
正直そんなに期待していなかったというか、タイトルからしてただのエロエロ中身無し系かなと思ってたんですが土下座して謝りたい気分でした。
エロじゃなくてエロスでした。
好き嫌いは激しく分かれると思いますが、私は大好きです。

江戸時代に忍者だとか特殊能力だとか、なんちゃって戦国風になんち…

5

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

サイキックファンタジー

他人の精神を操作する能力を持つ、弁護士の受け。能力を使って目撃者や被疑者の記憶を探るため、裁判は敵なしで百戦百勝だった。
その受けと裁判で闘い、煮え湯を飲まされている強面の検事・西賀(攻め)は、あまりの戦績の不自然さに受けの不正を疑い、絡んでくるようになる。しつこさに負けて交流を持ち、ある事情から攻めの精神を探ることになったが、なぜか攻めには能力が通じず、それどころか性交渉を持つ事態に。
身体…

3

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

いちばん健気なのはサイ。

ただ、則雅に忠誠を誓っていた己裕が、サイに惹かれ、結ばれる…
という単純なストーリーではなく、己裕の自我(?)の芽生え
己裕がつくられた真の目的、サイの秘密、サイと己裕の過去 と
そして時折スパイスのようにひっそりと存在感を発揮する己裕のブリーフ。
色んな要素が絡まり合っており、よくこのページ数にまとまったなと。

もっと長くてもよかった〜。もっと読みたかったです。
突然サイが190…

5

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

色々盛り沢山なストーリー

沙野さんに笠井さんの表紙。もう買わずにいられようか、ということで早々に予約していました。

表紙は甘々な空気が漂っていますし、沙野さんは受けを溺愛する攻めを書かれる作家さまなのでエロエロかつ甘々なお話かと思っていましたが、なかなかどうして、最後までどうなるのかハラハラしながら読んでしまいました。

視線を合わせることで相手の精神を操ることができるため一族の中でも「天人」と呼ばれ崇めまつられ…

3

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

見どころは「視姦」シーン

人の精神を操ることのできる弁護士・篠束(受け)。
彼の能力に目をつけた検事の西賀(攻め)は、事件の目撃者を連れて度々彼のもとを訪れるようになり……

最初こそ敵対関係の二人ですが、冷戦状態も長くは続かず。
西賀を襲うつもりが逆にイかされた篠束は早い段階からデレ気味だし、西賀にいたっては篠束のことを同僚に惚気るほど彼に執心。
好きになった理由=操ることのできない唯一の男だから、という大変分…

6

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

ぐちゃぐちゃに…歪めて

↑の煽りの帯と、もう表紙がですね。
帯で隠す気など全くございません的な位置にある攻の右手付近にご注目してもらうとわかるのですが、受はTバック着用です!!色は純白!!
本文では色の描写はおそらくなかったと思いますが、笠井先生の粋な計らいで白Tバックとなったのでしょうか、黒Tバックより卑猥に感じますありがとうございます!
そして攻の右手薬指と小指は十中八九受の尻穴に入ってますよね!
はぁ〜表紙…

8

融愛~Melt Down~ 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

ガチ兄弟、大丈夫だった

沙野さんファンで、いそいそと手に取った一冊。
最初兄弟ものと知らず読み始めました。あんまり得意じゃないんですが、全く嫌悪感なく読めた。

作品のクオリティはさすがの沙野さん。
幼い頃、母親に放置されどん底を味わった兄弟。お互いに相手を助けようと二人で生き延びます。弟は、兄には内緒で自分を男娼に落としてお金を稼ぎ、兄を大学に行かせます。
今では兄は一流企業に就職していますが、弟はホスト稼業…

2

斜光線~人肌の秘めごと~ 小説

沙野風結子  梨とりこ 

エロ目当てだったのに期待以上のストーリーでした

はっきり言って、塔野は最低な男だ、と思います。
過去のトラウマから写真は嫌いだと言っているのに無理矢理モデルにして和叉が吐くまで写真を撮り続けるし、写真集を橘出版から出すことを条件に和叉を自分の家に住まわせて性的な写真は撮るし、そのうち無理矢理ヤってしまう。
その後も、写真集出版をチラつかせて和叉に奉仕を迫って、もう最低としか言いようがない・・・のに、読んでいて嫌いになれませんでした。
酷い…

1

甘やかな共謀(文庫版) 小説

沙野風結子  小路龍流 

年下ホスト攻め

政治家の陰謀を暴くという共通の目的のために近づいた二人。サスペンス色が強く、全体のまとまりという意味ではさすがの沙野作品。ただし、攻めのキャラが若干ひっかかった。

最初は強姦で始まる体の関係。しかし、受けはそれを耐え、仕事のために協力関係を結ぶ。この辺がせつないし、気持ちがないまま体を奪ってしまう攻めの心理がよく分からないまま話が進みます。

その後、協力するために一緒に過ごすうちに、お…

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