佐々木久美子さんのレビュー一覧

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

「さあ早く、マーキングしてしまわなければ」

漫画家シリーズで唯一未読になっていたこの作品、やっと読めました。
とても切なくてかつ面白かった!
ルコちゃんに匹敵するほどの、ある意味最強の藍とエキセントリックな黒田との会話のやり取りに笑い、「永遠の孤独」を生きなければならない吸血鬼の運命に涙しました。
私は萩尾望都さんの「ポーの一族」を読んでから、永遠の孤独を生きるヴァンパイアの悲しみというものに弱いんです・・・その設定だけで泣けちゃう。…

3

犠牲獣 小説

桑原水菜  佐々木久美子 

シェフェラザードロミジュリ

この作家さんてあの有名な「炎の蜃気楼」の作家さんだったんですね。しかも初BL?
でも、あまりそんな事気にしないで読めました。
やっぱり萌えとかそんなじゃなくて、物語への惹きこまれ方、そんなものに注目していけるその盛り上がり方は、ラストを読者の裁量にゆだねてあいまいにしているところ、思わず、只モノじゃないな!ってうなりましたよ。

物語はごっつファンタジーです。
マヤとかインカとかアステカ…

4

鈴の音がきこえる コミック

佐々木久美子 

やん!可愛い!!

ちょっと、こういう設定、ジンとくるんですけど・・・。
輪廻が入ってるやつ。
でも、悲しいところはサッと流して、全体的にはほのぼの&ちょっとコミカルに仕上がっています。
私の場合、耳物はアタリとハズレがあるんですけど、この作品はアタリでした。
攻めが可愛い!そして適度に男前に攻めてくれるのがよかったです(笑)。
受けは美人だし、脇役の服部さんもお髭が渋くてカッコイイ。
本編とは別に、「こ…

1

月暈 コミック

佐々木久美子 

カッコイイ時代物

以前から絵が綺麗だなと気になっていた作家さんだったのですが、漫画も出版されているとは露知らず・・・。
最近、なんとなく時代物が読みたくて手に取ったのですが、かなり私のツボにハマった作品でした。
過去のトラウマ、幼馴染・再会ものときて、切ない。
主人公を囲む脇役にもいい人が多くて、魅力的。
そして絵がとても綺麗。背景まで丁寧で日本家屋とかも細かくて。
時代物の絵は難しいと言われているような…

1

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

六青作品にしてはイマイチな。

私は終始、この受けの子は幼馴染と一緒になるとずっと思っていましたが、なんとまあ、裏切られました。
そのせいかイマイチ作品に入り込めず終わってしまいました。

この受けの子も六青作品なだけあって、健気ですごい悲惨な目に遭うし、すごい可哀相なのですが、気持ちがフラフラしているんですよね。

幼馴染の彼がすごい性格がよくて、葉之助のことをよく守っているし、体の関係も気持ちの準備ができるまで待っ…

3

sweetな彼ら マンガ家シリーズ番外編 グッズ

あ~、ルコちゃん!!

マンガ家シリーズ
「きみがいなけりゃ息もできない」「ごめんなさいと言ってみろ」「愛なら売るほど」「吸血鬼には向いてる職業」より
登場人物は、ルコちゃん、椎名律、藤野泉、野迫川藍の4名です。
ちなみに、私は「吸血鬼には~」のみ未読です。

この人達がデザートブュッフェに出かけます・・・男4人で。
私は「きみがいなけりゃ~」シリーズが好きなので、どうしてもルコちゃんに目が行くのですが、大好…

1

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

続編のバカップルぶりに、お腹いっぱい

ギャグです。
突っ込みながら読むのが、本書への正しい姿勢でしょう。

ジャンルが「オヤジ」と聞いて、読んだのですが。
途中から受の頼久のキャラクターのあまりの強烈さに、「オヤジ」は吹っ飛びました。
今まで読んだ中で
「至上最強の美人かつ良妻賢母受」
でございます。
常々「内助の功」「糟糠の妻」というような言葉に、表面の美しさとは裏腹な強烈なしたたかさと言いますか、「転んでもタダでは…

8

愛してるとは言えないけど 小説

名高江莉  佐々木久美子 

口にされない想い

今回は受様の元恋人で町の牽引企業の営業部長と
攻様の会社から買収話がある洋食店のシェフのお話です。

店の買収問題をからめて
かつての恋人との再会から元サヤに納まるまで。

受様は東京の下町の一角で
祖父が経営する洋食屋のシェフをしています。

受様の父は会社員となった為
受様は美味しいと評判の店の味を受け継ぐべく
七年前大学を中退して祖父に師事しました。

しかし長引く…

3

椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

舞台設定はおもしろいのですが

絵師さん買い。
火崎さんは好きだったりそうでもなかったりと個人的に浮き沈みが激しい作家さんなのですが、残念ながら今回は後者でした。

ラブホの受付が舞台という変わった設定で期待して読み始めたけれど、それはそんなに重要じゃなかった。
雄弁ではないけれど優しくて少し過保護な年上の幼馴染みに片思いしている主人公。だけど、彼にはずっと忘れられない女性がいるらしい……そんな主人公の葛藤がメイン。なん…

0

リーチ 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

とっつきやすい麻雀BL

自分は麻雀知らないし興味も知識も無いので、果たして麻雀BLが理解出来るだろうかーとちょっと不安持ちつつ読んだんですが、大丈夫でした。
麻雀初心者の漫画家視点から書かれているので、麻雀を知らなくても話に入り込めます。
主人公はアニメ化された程の人気作を描いた若手漫画家陸人[受]、けれどその漫画連載終了以来スランプに陥っていて今度は大人向の漫画が描きたいと思い立ち、編集のアドバイスもあって選んだ素…

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