佐々木久美子さんのレビュー一覧

弁護士は愛に堕ちる 小説

砂床あい  佐々木久美子 

人は愛によって馬鹿になり、愛によって救われる

面白かった。
でも萌えたかというと「ウーン…」というところなので、評価は萌いっことなりました。

物語は暗いシリアスものです。
弁護士の白神(受)は妻を惨殺され、その胎の中にいた子供を連れ去られたという過去を持ち、犯人に復讐しようとしています。
犯人は誰の目からもあきらかなのですが、バックボーンが強力で罪を償わせることができなかった。
復讐するためにヤクザの手を借りようとして、出会った…

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SECRETARY~『ディール』番外編~ グッズ

秘書室にて。

『ディール』ドラマCDブックレット掲載のSSです。

ちなみに、完全にブックレット(こちらのSS)目当てのため、CDはいまだに聴いていません(この先もまず聴かないでしょう)。←個人的に、ドラマCDというもの自体がどうも合わないんです。
ああ、でもこのCDのジャケットイラストはものすごく好き。

タイトルの『SECRETARY』はそのまま、榎本(エスコートのオーナー)の秘書である律(受)を…

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SH(シュガ-ハイ) 小説

井上ハルヲ(オハル)  佐々木久美子 

うまい!と唸りました

オハルさんの本は初読みです。
文体の特徴は良くわからないのですが、硬い内容ながらスイスイ読めました。
先は若干読める部分はありますが、とにかく「うまい!」という感じです。


攻めの柘植は組対課のキャリア刑事。
キャリアといっても落ちこぼれで、兄と義姉を殺害された過去があります。

麻取の早瀬は潜入捜査官。
見た目の美しさに反して意志も気も強く、職務と上司に忠実な男です。

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つまさきにくちづけを 小説

橘紅緒  佐々木久美子 

欧米舞台は苦手

ネタバレなしで書きたいと思います。

橘さんの小説はすべて既読ですが、こちらの作品は唯一ハマりきれませんでした。
なぜか……それはダンサーものだったから!
芸能ものはわたしの苦手なジャンルのひとつです。
そして欧米が舞台のものもちょっと…
おまけに表紙が手にとるのをためらわせると言いますか…


受けの律は、かつてはスターダンサー。
怪我が原因で引退し、今は振付師としてプリュー…

1

ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

「(モノローグ)」の多用が苦手でした

題材は面白いけど、文章と展開が自分にはちょっと合わなかったです;

一番気になったのは文章。
三人称体で、登場人物の心の声が「」で表現されています。
この手法で攻と受が交互に心中を語ります。
モノローグを「」や()で表すやり方が悪いとは思いませんが、本書は「」使いすぎ。
流れがブツブツ切れてリズムが悪いです(泣)
例を挙げると…

(142ページ)
「苅谷さんは、どうしてこんな…

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ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

幸せな気分に浸れます

タイトルのフラワーの前についているふんわり、ふんわりな花ってなんだろうと
思って読みはじめたらバルーンのお花だったのです。
バルーンアーティストとフラワーアーティストがリニューアルオープンするホテルで
10年ぶりの再会をして、恋人になるまでの内容なのですが、全体的にほのぼの感があり、
でも、悪役がしっかりいて、トラブルに巻き込まれながらも最後は素敵で可愛らしい
結婚式での仕事を二人で仕上…

1

ふんわりフラワー 小説

早瀬亮  佐々木久美子 

幸せを感じるお話

フラワーアーティストとバルーンアーティストの出会い。
扱うものは違えど、人々を癒し愉しませるモノを作り出すというアーティストな部分は共通項。
このお話の良いところは、こうした仕事のお話を軸にそれぞれの想いがあり、その気持の成長していく過程で仕事に絡んだ突飛でない日常的なトラブルがそれを促進する要素となり主人公のキャラクターもあり親近感を覚えること。
また仕事に誠実で、各々がまず自分で努力をし…

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エデンの虜囚 小説

しまだ真己  佐々木久美子 

「神」と「しゅみじゃない」に分かれるのも納得

二人でどこまでも堕ちてゆく、ドロッドロな作品が好きな方にはお薦め。
執筆当時「ちょっと澱んだ精神状態」だったと作家さんが仰るだけあります。

でも、
・二人の愛のため周囲が不幸になる(二人も幸福とは言えないかも)
・社会倫理的に色々逸脱
・昼ドラばりの急展開
このへんが、読む人を選ぶんだろうなーと思います。

私は、ダークだったりドロドロだったりは好きなんですが
展開がちょっと…

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ダミー 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

再会。

『エスコート』シリーズ第2シーズン2作目です。
30代・同い年の大人同士の再会もの。

個人的に、前作(第2シーズン1作目『クライアント』)がいまひとつだったので(決してキライでもダメでもないですが)、こちらも買ったもののどうしようかな~と読むのをちょっと躊躇ってたんですが、かなりよかったです。

キャラクターがとても魅力的でした。
私の本来の好みのタイプというわけではまったくな…

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クライアント 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

う~ん・・・

『エスコート』シリーズ・第2シーズン1作目です。

このシリーズ(第1シーズン)が好きなので(作品によって好みはかなり分かれますが)、第2シーズンで続いたのは嬉しかった。んだけど・・・

なんというか、これ『エスコート』シリーズである必要がどこに?というくらい『エスコート』の影が薄く感じました。
まあ一応、元『エスコート』のボディガードと依頼人ではあるんですけどね。

シリーズ…

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