佐々成美さんのレビュー一覧

VIP 刻印 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ5,6作は連作です

VIPシリーズ5作目。
実は、第一作目を読み、その後あまり評判のよくない棘、蠱惑、瑕はすっとばしてこちらの刻印へ。

「VIP 刻印」は、次の第六作「VIP 絆」とセットで完結なのでご注意下さい。この連作は白朗編の前後編で、久遠も一目置く中国闇組織のドン、白朗との対決編。ただ対決といっても、和孝をめぐる攻防があり久遠に軍配が上がるというストーリー。

この「刻印」では、お坊ちゃんの田丸に…

1

VIP 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

VIP第一作

長いシリーズの第一作目。最初はシリーズ化は予想されていなかったのか、これ1冊で完結したストーリーになっています。

寡黙で、言葉にするのは最小限のヤクザ、久遠(くどう)。家出をした17歳の和孝を拾います。BLではよくある出会い。

女の匂いをさせて帰宅する久遠だが、ある日和孝と自然に体の関係になる。しかし、久遠がヤクザだと知った和孝は家を飛び出す。
そこから7年を経て、今は高級クラブBM…

2

ひとでなし 小説

椎崎夕  佐々成美 

ヒドイのに、読後感は割とあっさり。

登場人物の誰にもほとんど共感なんて出来ないのだけど、読み物としてはなかなか面白かった……そんなちょっと不思議な読後感の一冊でした。

タイトルどおり、「ひとでなし」というかろくでなしというか不誠実な輩がザクザク登場します。やっていることは、ストーカー行為だとか、監禁陵辱とか、脅迫とか、仕事を無断欠勤しての色事とか……そんなろくでもないことばかり。

だから、そういう描写はどうしても受け付け…

2

寂しい金魚 小説

花郎藤子  佐々成美 

キャラが分かりづらい

ヤクザと教師。好きな設定のはずですが萌えられなかった。

受けの教師、八尋目線で語られます。八尋はただ仕事として教師をやっているだけで、いつやめてもいいと思っているし、いつ死んでもいいと思っていてなげやりです。すぐ監禁されてしまうのでお仕事現場は出てこず。

一方、ヤクザの新堂は女衒。特に腕が立つでも慕われているわけでもなく、八尋に執着しているかとそうでもない風情。

というわけで、攻…

1

礼拝堂の淫らな遊び 小説

鈴木あみ  佐々成美 

基本は学園モノ

鈴木先生の俺様攻めが好きなので、買いました。
ミステリー的展開は面白かった。けど、いまいち萌えられませんでした。

理由は二つあると思います。
①攻め・受けに興味がわかない
②盛り盛り設定

攻めは俺様キャラなんだけど本当は……、というわかりやすいキャラクターで、癖がない。でもその代わり、目立った個性もないように感じました。テンプレ的というか……。
攻め視点の章があればまた違ったか…

0

花嫁執事 小説

岩本薫  佐々成美 

読者の想像どおりに進む物語

傲岸不遜な成り上がりの若社長(攻)と、執事として彼に仕えることになった美貌の青年(受)のお話です。花嫁で執事…ぶっとんだタイトルですが至極真面目な作品で、コメディーではありません。

岩本薫さんの作品はまだ3冊目ですが、ここまで意外性のないシナリオは逆に意外でした。おそらく読者が想像したとおりに物語が進んで行きます。結果、登場人物たちの言動が妙に都合のよいものに仕上がっていて、ところどころ設定…

2

そこからは熱情 小説

きたざわ尋子  佐々成美 

前作と設定被り気味?

2010年の作品の新装版。
『同じ声を待っている』のスピンオフで、前作カプも少し登場しますが、本書単独でも読める内容です。

あらすじ:
絵本作家の創哉(受け)は、従兄で工学部研究員の貴成(攻め)と同居中。
セックスだけの不毛な関係に嫌気が差した創哉は貴成に別れを告げるが、貴成はそれなら恋人として付き合おうと言い出し…

「受けが攻めと別れようとする」「攻めの提案で恋人試用期間が始ま…

2

誓いは小さく囁くように 小説

榎田尤利  佐々成美 

料理上手な攻めはいいですね

電子書籍で読みました。 続きが気になり一気に読んじゃいました!

二人は最悪な出会い方をします。 攻めの若宮は偶然酔っ払って道端で寝ている受けの南に声をかけるのですが高級なスーツに吐かれてしまうのです。
スーツを弁償させようと自分の会社に連れて帰りバイトとして働かせるのですが南は不器用でまともに仕事ができなくて…。

若宮は初めの傲慢な印象と違い風邪をひいた南を看病したり手の込んだ美…

1

甘い罪のカケラ 小説

きたざわ尋子  佐々成美 

特殊能力もの

歳の差カップルで、特殊能力ものなのですが、事件感とかSF感というものは薄めでした。そのため特殊なお話が苦手な方でも読めるのではないかなと思います。

主人公は事情があって家出をしてきた智雪という少年。お金がなくなり、売春しようとしたところを、保険の調査員をしている匡一郎に見咎められ、保護されます。
こういう出会い方というか、組み合わせというか、ほっておけない家出少年と大人という組み合わせが大…

0

純真にもほどがある! 小説

崎谷はるひ  佐々成美 

コミカルテイストな攻め視点が良い感じ

2005年出版のノベルス(表題作、ショート)に書き下ろしショートが追加されたものです。

私は表紙イラストと裏表紙あらすじで、受けが主人公(要は茅野を受け)だと勝手に思い込んでいたので、表題作を読んであれ?と最初は戸惑いました。

攻め視点の作品も珍しくはないのですが、茅野(攻め)のヘタレでおたおたしたタイプはなかなか面白かったです。あと周囲には茅野が実は瀬戸(受け)にベタ惚れだとバレてい…

1
PAGE TOP