佐々成美さんのレビュー一覧

夏にはじまる恋人時間 小説

いおかいつき  佐々成美 

受けの性格が最高です

再会モノです。
主人公は人間ギライの遺品整理屋。
大学時代に一度だけセックスし、その直後に何も言わずに姿を消した恋人と再会するところから物語ははじまります。
それをきっかけに、主人公は、そのかつての恋人について調べます。なぜ突然姿を消したのか、知らないままじゃ過去を乗り越えられないと思ったのだ。

この主人公の性格が良かったです。
口が悪くてズバズバと言いたいことを言い、ウジウジ悩む前に行動し、ガ…

3

貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

少し地味な宮廷もの

平安ものって結構好きで、このシリーズも気になってたんですが、個人的趣味で不細工受けのこちらを先に読んでしまいました。機会があったらぜひ第一作目も読みたいですね。

さて、こちらは第一作の方のカップルの友人である、小野朝家が主人公です。
朝家は無類の本好きで、本さえあれば何もいらないというほど。しかし、それが災いして、本にかまけて家の事をおろそかにしてしまったがために、ボロボロのあばら家状態。…

3

がむしゃらに突進め 小説

中原一也  佐々成美 

高校生の頑張り

いまでは“オヤジ”作家のイメージのある中原さんですが、初めの頃ってこんなお話も書かれていたんですねぇ。

友人たちと連んでは、悪いことに励んでいる津田に、声をかけてきたのは担任教師の柏井。
しかも熱血な先生で、ちょっとはずれていこうとしている津田からちょっかいをかけられたら、そりゃ無下には出来ないんでしょうねぇ。
お互い気になりながらも、柏井にしてみれば、生徒に手を出すわけにはいかないし。…

1

皇帝(カエサル)の婚礼 小説

秋山みち花  佐々成美 

アプローチの仕方がまずかった…

身代わり花嫁モノです。
杏里は子供の頃世話になった家族同然の人たちを救うため、イタリアンマフィアの首領・コンラードの花嫁の身代わりを務める覚悟をします。

実は杏里とコンラードは子供時代に出会っており、お互いに惹かれあっていたという過去があります。ただしちょっとした勘違いによりその想いは叶わず、杏里が日本へ帰国してしまい二人はそのまま疎遠になってしまうのですが、再会した途端、子供の頃に出会っ…

2

誓いは小さく囁くように 小説

榎田尤利  佐々成美 

攻がイイ

攻と受が、まるで『きみがいなけりゃ息もできない』に出てくる東海林とルコちゃんみたいでしたw
リコちゃんにホットケーキを作る東海林に萌えた方なら、間違いなくこの作品の攻様にも萌えることができると思います。
この作品の攻様も、ダメダメ受を餌付けして、ニヤケて、そんな自分に頭抱えてますw

舞台はウエディングプロデュース会社。
攻の若宮はその会話の社長です。愛も結婚も信じてない。
若宮はある日、道端の酔…

2

貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

「姫君の輿入れ」のスピンオフ

「姫君の輿入れ」の攻、源実親(みなもとのさねちか)の親友、小野朝家の嫁取り物語。
朝家は、容姿は十人並み、色恋には全く興味がなく何より書物が大好き。支給される扶持のほとんどを書物に費やしてしまうため、老朽化した家の修繕もできず床は気をつけて歩かないとあちこち踏み抜いてしまう有様で、衣服も同様、使用人もほとんどが辞めてしまっている。
そんな状態を本人は全く気にしていないが、業を煮やした家人の惟信…

4

礼拝堂の淫らな遊び 小説

鈴木あみ  佐々成美 

萌えポイントの違い

設定がヘンテコなのに、するっと飲みこめるのは、鈴木あみさんの文章が上手いからだと思う。これってなにげに稀有な才能だと思う。
主人公は清春。
清春は、選挙で選ばれた副会長の深芳野から生徒会長に指名される。犬猿の仲のはずなのに。
清春には、「触れると相手が自分に好意を持ってるかどうか分かる」という特殊能力がある。でも好きな相手の気持ちだけは分からない。その能力をとあるきっかけで深芳野に知られてしまう。…

1

濡れた楔は愛より深く 小説

鈴木あみ  佐々成美 

天使凌辱

人間界に落ちた堕天使と、それを狩りにきた天使のラブストーリーです。
狩りにきた天使は弱すぎて(ほんとに弱すぎ、人選間違いすぎw)、堕天使に監禁され、凌辱の日々を送ります。
お互いに元からの知り合いで、好きあってます。
読みやすかったです。話も分かりやすいし。
でも物足りなかった。
やっぱり私の萌えポイントとは違うっていうか。話の筋を追ってるだけの状態になってしまった。
天使の羽根萌えする方にはオス…

1

弟の親友 小説

椎崎夕  佐々成美 

勘違い、すれ違い

椎崎さんの作品はタイトルとあらすじで、中身がかなり想像できてしまい、
さらにその想像通りに物語が進んで行くのが多いと思います。
今回もまさに、そういう作品でしたので。
あまり詳しく書くと、ネタばれになってしまうので控えます……。

ただ想像通り、ベタな展開で進むのですが。
ぶっちゃけオチも、中盤でなんとなく予想はつきます。
しかし読者を胸キュンさせ、最後まで読ませてしまうんですね。

1

禁じられた愛のことば 小説

柊平ハルモ  佐々成美 

年の差カップル好きならぜひ!

健気受け大好きな私の、原点とも言うべきお話です。

料理人の父と共に、鷹来家に仕えている浅黄。
浅黄の誕生日に、鷹来家の二男・洋嗣から真摯な告白を受けます。が、まだ恋愛には疎い浅黄は、自分の気持ちを自覚しないまま流されるように抱かれますが、すぐに三男の雅水に関係がばれてしまい、反対され、浅黄のとった行動とは。

自分のことよりも、優先するのは好きな人のこと。
健気受けの見本のような浅黄…

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