佐々成美さんのレビュー一覧

ひとでなし 小説

椎崎夕  佐々成美 

異次元の不条理攻め

BL界、これまで数多くの執着攻め、粘着攻め、鬼畜攻め、傲慢攻め、理不尽攻めを読んできました。
しかし!
本作の「里見」。
この人は……正に異次元。

と言っても、描写的には「執着」「傲慢」で括られるとは思うのです。
ただ、「いつ」「どこで」「なぜ」受けを見初めたのかが全く見えてこない。物語の最後までここはぼんやりしたままです。
とにかくいきなり。い・き・な・り!
受けの長峰は仕事も…

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VIP 棘 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

No Title

893もの好きなら、とおすすめされて10冊合本版を購入し、2冊目突入。

まぁなかなかふたりの関係が詰まりませんね…!!
1巻ラストでいったんは落ち着くのか…?とおもいきや。
攻めの久遠は謎だらけで言葉少なすぎるし、
受けの和孝は後ろ向きというか素直になれないというか。

全巻から名前だけは出てきていた麻美が登場。
実は麻美はお姉さんで和孝一本でした、なんて期待はまんまと裏切られ、…

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花嫁執事 小説

岩本薫  佐々成美 

分かり切った王道だから 楽しめる

面白かった。岩本先生が描く攻の執着愛は、罠のよう。
電子版は、表紙絵だけで挿絵無し。


九条忠久:68才 九条貿易代表 末期癌で療養中 

井坂:九条家を管理、忠久の代理。

ブラッドレイ 悠里:26才
幼い頃、父は九条家の家令。

サー・ジェームス・ブラッドレイ:祖父 偉大な執事、称号騎士。
祖父死後、父がバトラースクールを継ぐ為に英国に移住。

海棠隆之:タカユキ…

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貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

ヤリチン隠居スパダリ?

以前に姫君の輿入れをBLCDで聴いて、そのスピンオフである今作も読んでみようと思いましたが…。

二段組で平安風情の漂う文章。
貧乏公家で書物バカな朝家に帝の弟だけど親友の実親。
そして嵯峨野の姫君。

うんうんいいですね、と読んでましたが…。
なんと!朝家が間違えて違う家に夜這いに行ってしまい、そこの男主人に逆にいただかれてしまう!珍味であったと。

まずここで、ガーン。真っ暗…

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弟の親友 小説

椎崎夕  佐々成美 

何と長いすれ違い

攻めは弟の親友…だった。
6年前に、攻めの伏見は家庭の事情で引っ越すことを余儀なくされる。そしてその時に親友の兄への思いを親友に打ち明けてしまうが、受けである兄にも聞かれてしまう。
親友には冗談じゃないと絶縁され、兄の方は弟への告白だと勘違いする。


なんとも、長い間のすれ違いや誤解、そして普通に弟からは拒絶され…それでも思いは変わらず、人生の選択(仕事)に影響を与える。
兄の方も誤…

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ひとでなし 小説

椎崎夕  佐々成美 

ひとでなし…なんかな?

最初に、この話は結構面白かったです。想像の範囲内なので驚きや目新しさは無いんですが、長峰をペットとして飼う里見。
しかし、いわゆるSM的なペットって感じじゃ無いんですよね。どっちかって言いうとうと本当の意味でのペットというか。心配もするし可愛がる?し。

ストーリーの中で中々里見の本心というか気持ちが見えるようで見えない。執着のようでもあるし、独占欲のようでもある。ライバル?の今村とも良い関…

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月華の森 小説

池戸裕子  佐々成美 

薄幸美人受けの再生ラブ

イラスト買いした積本でした。

大失恋から本当の愛を手探りで見つけていく物語。時代柄求められていた王道ストーリーではないでしょうか。池戸先生なのでシリアスです。

社会人同士の、一途献身攻め×恋は盲目受け。

大学で出会った国府に好意を持たれて、初めて自分の存在意義を見出した佐野。幼い頃に母親に見捨てられ、祖父母に育てられた彼は、愛情に飢えていました。大学を卒業して数年後、結婚を機に国…

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ウルバンの月 小説

花郎藤子  佐々成美 

ウルバン - 盂蘭盆 - urvan - 死者の霊魂

目次
 「ウルバンの月」
 「死者の肖像」
★復刊の電子版にはあとがきが無い。・・・著者、ご存命なんだろうか??

理玖の両親、引き取られた叔母の娘は、死んでいる。
沢木理玖には、若干霊感がある。 ホラー系BL。

理玖は叔母の長男の仁に肉体関係を強要されていた。
だが、高校を卒業する日に突然その関係を断ち切られる
・・・いきなり放置。
どうやって生きていけばいいのか分からな…

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宵待の戯れ~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

挿絵を見たいので紙本を買う予定

2006年発刊の古い作品。
書き下ろしが二編入ってます。
電子版は、挿絵が無いのでつまらない。

世間知らずの豪農のお坊ちゃんが、流行病で父を亡くし、
母と家の為に頑張ろうとしたことで、逆に騙されて、家も財産も失い、
借金のカタに男娼として売られて
憧れの男娼と最悪な再会をする
・・・冒頭から、過酷な展開。

美人攻、ショタ受。

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この手の先に… 小説

火崎勇  佐々成美 

心の傷を癒せない弱さ…佐倉という男

元々は2000年に発表されたという作品。
リーマンものです。

主人公は、磁気印刷の会社に勤めている佐倉。
この佐倉が、なんというか…
非常に臆病というか、消極的でネガティブな性格なのです。
毎日に変化がないのがいい。変化は自分を傷つける…
なんていう調子で全てを考えている。
そうなったのは過去のトラウマ。
ならそれがどんな酷い事柄だったのかと思えば。
なんの事はない、中学時代…

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